表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死の招待状  作者: チャタ
1/5

一話 死の招待状

※完全趣味で初投稿なので文が支離滅裂な場合があります。ご注意下さい。

1話 『死の招待状』


『行ってきます!母さん!』

明るい挨拶と同時にドアを開ける。僕はアルマンド・パーカー。僕の家は農家で朝は野菜を街に売りに行っている。これが日課だ。


『行ってらっしゃい。アルマンド!気をつけるのよ!』


今日も天気が良い、野菜が売れそうだ。

今日も僕は呑気にそんなことを考えながら、街に出かけて。

.............................

しばらく経つと街に着き、いつも通りに野菜を売り始める。


『いらっしゃーい!今日も新鮮な野菜を持ってきたよー!』


『やぁ!アルマンド!今日もありがとな!りんご

を3つとぶどうを2つ買って行こうかね!』


気さくに話しかけてくれるのはビーノおじさん。

いつも野菜や果物を買っていってくれる。


『ビーノおじさん!いつもありがとう!』


『それはこっちのセリフさ、それより、兄ちゃんの様子はどうだ?』


その話をされた瞬間、僕は表情を曇らせた。

僕には5つ年上の兄がいる。兄は5年前から家に引きこもってしまったのだ。その理由は


『今年もついに12月になってしまったんだね..

また人がいなくなる..』


『また"招待状"がくるんだね..死にたくないよ..』


そう、その"招待状"が理由である。

兄は5年前にその"招待状"をもらったのだ。

何故その招待状が原因か?その招待状が渡された者は...



戻ってこないからだ...



兄は唯一帰ってくることができた1人だった。

しかし明らかに様子がおかしかった。他の人達はどうしたか聞いてみても答えず、何を聞いても答えず、ただただ、顔が蒼白し、震えるだけだった。それを見た村の人達は恐ろしくなり、招待状が来ても無視をするものも現れた。しかし、無視をした者も悲惨なことになってしまった。

どうなったか?次の日鍋に煮えた状態で見つかったのさ、それも無視した人は共通でね。

そして、招待状はこう呼ばれるようになった。



ーーー死の招待状ーーー



兄は何も答えてくれず、招待状の謎が深まるばかりだった。


『兄ちゃんは相変わらず、何も喋ってくれないし、ずっと何かに怯えたままさ』


『そうか、何があったんだろうなぁ..全く...俺たちが何したっていうんだろうなぁ...まぁ、招待状が来ないことを祈るしかないな』


『そうだね...』


今月は12月、招待状が配られてしまう月だ。

この平和な日常も今終わってしまいそうで怖い。

そんなことを思いながら、僕は仕事を終え、家に帰っていった。

.........................

『ただいま〜!母さん!今日の夕飯は何〜??』


僕はドアを開け、いつものように母さんに夕飯のメニューを聞いた。しかし、母さんの様子がおかしかった。


『あ、あ、あ、』


『母さん!顔真っ青じゃないか!具合でも悪いの?!』


僕は母さんに駆け寄り、話しかけた。


『ちが、違うの、でも、嘘...うそ...!!嘘だといってちょうだいよ!!』


『母さん!落ち着いて!どうし...』


どうしたのといいかけた時、母が手に握っているものに気づいた。

それは黒い封筒だった。


『母さん..それ...』


『洗濯物を干していたの...そしたらカラスが飛んできてね?この手紙を渡してきたの...それで..中身を見てしまったの...』


ーーーアルマンドの名前が書かれてあったの


心臓の音がうるさい。吐きそうだった。

そんな、そんな、こんなにも早く日常が崩れてしまうなんて。嘘だ、嘘だ、嘘だと言ってほしい。

でも、その黒い封筒は紛れもない....


ーーー死の招待状だったーーー


これから引き続き不定期に投稿していきたいと思います。

楽しんでいただけたら幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ