蹴り上げられた急所
偶に更新してきます
趣味で書きます
今僕は散々な人生の記録を絶賛更新中だった。
今までも酷かったけど今その酷かった分をどんどんと更新していってる……
僕は自分で言うのも何だけど特別だ。
自分をそう言えるような力を僕は持っている。
人が何処に居るのか。
その人の体温とか身長、
……バストだとかアレの大きさだとか。
まあ色々わかる。
物心がつき、身長とかの概念がわかる歳になった僕は色んな人の情報を言い当てたりした。
でもそんな僕は他人から見たら特別じゃなくて、
不思議変気持ち悪い怖い
そう思われるようなものだった。
父も母も、姉は違かったかもだけど、なんかどんどん腫れ物みたいな扱いをしてて。
まあ、親は元々ちょっとアレな感じで、
お父さんはパチンコとか競馬とかに金使いまくってたし、お母さんは知らないお兄さんと出かけたりしてた
けどそんなでも自分の家族だと思ってた。
でもまさか、まさかさぁ……
ヤバいとこに借金してさ、返せなくて逃げるってさぁ……
オマケに僕のこと置いたままでって……
そんな訳で僕は絶賛逃亡生活中。現在3日目
貯金は今まで親の財布からちょいちょい盗んだり、
自販機の下を探したりして貯めたりして蓄えた
3690円
あと数日しか生きれる金しかない
そんな事を思っているとふと嫌な気配を感じた。
何度か家に取り立てに来てたアイツだ。
僕の力は一度見た人なら、何処にいるのかが何となくわかる。
その力のせいで浮気の概念を知らなかった幼き僕は、
知らん男と出かけてる母のとこに行ったりしたんだったっけ。
でも今はそんな事はどうでも良い。
こんなクソみたいな人生でもまだ、生きてたいなんて思ってるんだ。
奴の気配の近づく速さとエンジンの音。
多分車で来ている。でも多分僕の事は見えてないはず
逃げ延びる……
近くにあった路地裏の方へと駆け足で入る。
運動神経にはちょっと自信がある。
路地裏を必死に走る
取り敢えず此処を抜けて、人の多いスーパーとかに
逃げ込めばっ……
「マジかっ」
金の取り立てに来るのは毎回一人という訳じゃない
偶に二人でやってくる。そのもう一人が既にこの先の方に居る。
終わった。詰んだ。
気が付けば、車に乗ってだだろう奴も路地裏の入り口に居て。 挟まれた。
もう、何処に行ってるのかがバレてるみたいだった。
どうしよう、何をすれば良い、
逃げる?何処に? 戦う?どうやって?
力を使う?どのように?
何を考えても答えはない。 絶体絶命。
「マジか、まじかぁ……」
漠然と近づく死、もしかしたらもっと酷い目に………さっきまで感じなかった恐怖を鮮明に感じて、自然と涙が出てくる。
二人はどんどんと近づいてきている。
恐怖と絶望、押し潰された心は、僕の身体をそこにうずくまらせた。
そんな時ふと思い出した。
逃亡生活初日。家から出る時に包丁をもちだしたのを
背負ってた鞄から包丁を取り出して、まじまじと見つめていた。
恐怖に負けてる僕の精神はそれを、奴らに対して対抗する為でなく、想像する苦痛から逃げる為の………
自害するために使おうとしていた。
「僕ちゃんこんなとこに逃げちゃって」
「残念だったなクソガキ、親に見捨てられてよぉ」
気づけばもうすぐ近くに二人は来ていた。
もういい。コレを自分に刺してしまおう。
コンクリに大人しく埋められたくなんか無い。
指を切られたりもしたく無い。
どうせなら、一刺しで楽になろう……
上から降ってくる人の気配に気づいてない僕はそのまま包丁を自分に刺そうとして……
降ってきた人の着地音にビックリした僕は刺すのを中断した。
「えっなにっ、誰っ」
困惑する僕をよそに降ってきた人は、入り口側から入ってきた方の奴を持ってた剣の形をしたキュウリで、
一瞬にして細切れにしてしまった。
「うわっ、汚っねぇ」
「な、なぁ、は?」
唐突な出来事に固まる僕を他所にもう一人もうまく声を出せないまま、その人に切り刻まれてしまった。
「え、えっと…」
その人は女の人みたいだ。
小さい背に赤くて長い髪、そして血に染まったキュウリを持ってこっちに近づいてくる。
「えーっと、アンタが市川蓮?」
「え、あ、はいそうです」
「ならよかった」
そう言った彼女はスマホを取り出したいじり始めた
「えっと、その、何見てるんです?」
「男の気絶させ方」
「え?」
「電波悪いなここ」
「あの?」
「へーなるほど」
一人で話を完結させた彼女はこちらに歩み寄り
「ふん!」
「!?!?」
僕の睾丸を蹴り上げた。
「ーーーっー!?ーー?っぐぅっ!?ぐぎっ!?」
目とか鼻から液体を出しながら力なく僕は地面に倒れる。
全身が全く動かない。意識だけがある。
「あれ耐えてる、もっかいかー」
待って待って待ってやだぁぁぁぁぁぁぁ!!
バキッ!!!
「あふん」
僕は意識を手放した。
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気が付けば僕は椅子に座っていた。
前には、年上の男がいた。イケメンだ。
いいソファに座りやがって。
「あ、えっと、誰ですか」
「うーん、ちょっと諸事情で名前は隠してるんだ」
「えー、えーっとそうですか」
「ま、博士とか先生とか見たいな感じで読んでくれたまーえ」
なんだか鼻につく 悪い人じゃ無いっぽいけど
「ま、取り敢えずこれからよろしくね☆」
「え、よろしくって、僕なんかしないといけないんですか?」
悪い人じゃ無いぽいって言うのはあくまで見た目の話だ。色々と胡散臭すぎる。
こんなのとこれから何か一緒にしないといけないのか
「あっ、逃げようと思っても無駄だよーん」
ノールックで後ろを親指でさして
「君の息子ちゃんを蹴った子がいるからね☆」
ぞわりっ
あの、男の恐怖を何も知らないあの少女がいると言うのかあそこに。
「あ、あの」
「どしたの」
「僕の、アレ、そのーえっと棒は無事何ですか?」
感覚がない。 棒の………
「それは後で紹介するけどある人に直してもらったからだいじょーぶよ」
「まあ、ならいいんすけど」
「じゃ、此処から本題ね」
「今日から君は人の命を奪い、奪われる可能性のある仕事に就いてもらうよ」
「へっ?」
「いやね、能力使って悪いことしてる奴らを懲らしめたりとかの仕事をしててね」
「えぇ」
「前から君、役に立つんじゃ無いかって、見てたんだよねー」
そうと言えばこの人なんか会ったことがあるぞ、
この気配、覚えてる。
なんか見られてるなーって思ったことあるけど、
この人だったのか……
「てことで、戦ってもらうよ。拒否権はないから☆」
……色々言いたい事は、ある。
……でもまあ、本当は死ぬ予定だった身
やるだけは、やってやる……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「この後早速仕事だから同僚と顔を合わせといてね」
と言って通された部屋には、
さっきの女子と、眼鏡をかけた年上のちょっとふっくらした男がいた。
「君がリーダーの言ってた新入りの子かぁ」
「………」
男はジロジロと見てきて、女子は睨んでくる。
なんかやな感じだなぁ……
「えっと、よろしくお願いします」
「なんだっけ、君の能力」
「あっ、えっとですね」
「いやもう聞いてらから言わないでいいよ。
人間の感知とか能力と無能力の判別等々ねえ」
「あっ、すね」
「ふーん。ま、よろしく」
そう言って手を差し出してきた
(握手かな?)
そう思って手を出したら、手をスッと戻され
「何してんの?キッショ」
(うわぁ、性格わっる)
「雑魚同士で何してんのやら」
女子が見下した感じで僕達二人に言ってくる。
「はーいみんなー、話してるとこ悪いけどそろそろ仕事に行くからねー」
「はーい」
喧嘩になりそうな雰囲気をイケメン兄ちゃんが有耶無耶にしていった。
あのメスガキはやけに素直だった
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東京→神奈川 16:45
「此処に麻薬の密輸グループの能力者集団が篭っている。君達にはアイツらを殲滅してもらうよ」
「因みに僕は皆んなのお土産を買ってくるね☆」
そう言ってイケ兄ちゃんはどっかに行ってしまった。
周りは別に普通の街なのに何故か人気がない。
眼前にあるは、5階建てのちっちゃめなビル。
「新入り、敵どこ」
太男が聞いてくる
「えっと、大体4.5階に固まってます、2.3階に若干いますが、能力者はいないみたいっす。」
「4.5階を速攻で潰す」
メスガキは懐からキュウリを2本出して構える。
そのキュウリには何か力が伝わったようで、刀の形に変形していく。
そしてガキは少し力を溜めた後跳躍した。
「わーお」
壁を破壊してそのままビル内へと入っていくメスガキ
その姿は宮本武蔵とかに例えるのが良いかも知らない
しかし手に持つキュウリが余りに剣のイメージから乖離してしまっていた。
「めんどいけどこっちもボチボチ行くか」
「お、オッス!」
同僚達は多分僕と仲良くしてくれそうに無い。
でも、初めて僕をきみ悪がらず、多分他の人と同じ対応をしてくれた。
だから、僕が折れるまで自分を通す。