表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

AIのべりすと君と一緒に書いた、ものすごい小説

作者: 青井渦巻

AIのべりすとちゃんのヒモになれたら、すっごい人生が楽しいんじゃないだろうか

自分で書くのやだぁ

 ワタシ、シャルロットは、ニポンゴが苦手デス。

 そんなワタシ、今日は屋上に呼び出されて、なんと告白されちゃいました。


「シャルロットちゃん……ウチと結婚してくれへん?」


 ワオ! 信じられナーイ!

 ワタシのオトモダチ、アミさんが告白してくれました。

 びっくりし過ぎて、キゼツしちゃいそうデース!


 アミはいつも明るく元気で、クラスの人気者です。

 そんなアミが、クラスで一番ブサイクなシャルロットをスキだなんて、とても信じられません。

 でも、うれしくてうれしくて、思わず涙が出てしまいます。


 シャルロットもアミのことが好きです。

 ずっと前から好きでした。

 だから、もちろんOKしました。


 二人は将来を約束した仲になりました。

 その日から、シャルロットは幸せいっぱいでした。

 毎日、アミと一緒にお昼を食べたり、放課後デートしたり、楽しいことばかりです。


 でも、ある日、シャルロットは気づいてしまったのです。

 アミはシャルロット以外の女の子とも仲良くしているってことに。

 たとえば、キョウコちゃんやカナエちゃんとは、よくおしゃべりしています。

 アミは二人から借りたマンガを読みながら、「このシーンおもろいよ」とか言っています。


 それを見て、シャルロットは絶望しました。

 アミに対して、復讐心を抱きました。

 そして、ついに、シャルロットは行動を開始しました。


 まず、アミを誘惑します。


「ねぇ、アミちゃん……」

「ん? どないしたん?」

「あのね……今夜、泊まってもいいかなぁ?」

「えっ!? うーん、どうしようか……あっ!」

「どうしたのぉ?」

「ウチ、今晩はちょっと用事があるねんけど、明日なら空いとるわ。それでいい?」

「うん♪」

「じゃあ、明日のお昼休みに一緒にお弁当食べようね」


 この時、シャルロットが心の中で考えていたことは……


(やった! これでアミを誘惑できる!)


 でした。


 次の日。

 シャルロットは、アミと約束していた屋上に行きました。

 そこには、すでにアミの姿がありました。


 でも、一人ではありませんでした。

 アミの隣にはキョウコちゃんがいました。


「アミを誘惑したの、あんたらしいわね」


 キョウコちゃんは、シャルロットの胸倉を掴みます。


「何するんですか!?」

「アミから離れなさい!」


 キョウコちゃんは、怒鳴り声を上げました。

 シャルロットは怖くなって逃げ出しました。


 それから、学校では嫌がらせを受け続けました。

 教科書がなくなったり、机の中にゴミが入っていたり、上履きを隠されたり、他にもいろいろ。

 アミはもう、シャルロットとは口をきいてくれません。


 そんな時、カナエちゃんがシャルロットに話しかけてくれました。


「大丈夫ですか?」

「はい、なんとか」

「何かあったら相談して下さいね。力になりますから」


 カナエちゃんは優しい子です。

 カナエちゃんのおかげで、少しだけ元気になれました。


 でも、それでも辛い時はあります。

 そんな時は、大好きなネット麻雀をして、大三元や国士無双を和了りました。


「ロン! リーチ一発タンヤオドラ2で満貫だよ!」


 すると、画面の向こうにいる対戦相手たちがこう言いました。


『シャルロットさん、あなたは素晴らしい雀士です』

『尊敬に値する打ち手だと思います』

『これからも頑張ってください!』


 みんな、応援してくれています。

 嬉しいです。

 ありがとうございます。


 でも、本当のことを言ってしまいたい気持ちもあります。

 本当は、ワタシはお金目当てで打っているだけです。


 ワタシは、アミと結婚できません。

 なぜなら、ワタシはアミに嫌われてしまったからです。

 アミはもう、ワタシとは一言も話そうとしません。

 学校でばったり顔を合わせても、嘲笑うかのような顔で見つめてきます。


 でも、そんなアミでも、ワタシにとっては大事な人なのです。

 だから、ワタシはアミのために頑張りました。

 ワタシはアミのためだけに働きました。


 アミは、ワタシのことを愛してくれるでしょうか?


「いい加減にしろ、シャルロット。ただでさえ金もないのに、毎日毎日、麻雀ばかり打ちやがって」


 今喋ったのは、ワタシが飼っている黒猫のヴェルベッツです。

 ワタシが麻雀を打っていると、いつの間にか喋れるようになっていました。

 この子は猫のくせに、なぜか日本語が得意です。

 だから、よく話し相手になってもらっています。


「だってぇ……麻雀を打つの楽しいんだもん」

「それはわかるけどなぁ」

「だったら別にいいじゃない!」

「良くない! お前、自分の立場わかってるのか?」

「……」

「俺様は、この国の王子なんだぞ」


 そう、この黒猫は、この国の王様の息子なのです。

 そして、この国は財政難に陥っています。

 理由は簡単です。


「シャルロットが毎日のように、競馬や競輪や競艇や宝くじやパチスロやパチンコやスクラッチくじやロト6やナンバーズ4やミニロトやビンゴ5やサッカーくじやスマッシュヒットやスマッシュセブンやスマッシュチャンスやスマッシュナンプレやスマッシュクイズやスマッシュチャレンジやスマッシュダービーやスマッシュビンゴやスマッシュワンやスマッシュファイブやスマッシュシックスやスマッシュナインやスマッシュエイトやスマッシュフォーやスマッシュキングやスマッシュジャックポットを当てまくって、その賞金で借金を返済しているからだろ!」

「うるさいわね。黒猫なんだから黙って……ん?」


 そういえば、よく考えたらお金を使えばいいのでは?

 アミはきっと、お金が絡めばなんでもやってくれます。

 仲直りもしてくれるし、結婚もしてくれるだろうし、ドレイにもなってくれそうです。

 アミはそういう人です。


「ヴェルベッツ、よくやったわ」

「は?」

「ワタシの得意な麻雀で、またアミとイチャイチャできそう!」

「やれやれ、今度はなに考えてるんだよ、うちのご主人は……」


 ♦♦♦


 放課後の教室。

 ワタシは三人の面子を集めてきて、麻雀の卓をセットしました。

 東家・ワタシ。南家・キョウコちゃん。西家・アミ。北家・カエデちゃん。

 半荘一回の勝負です。


「シャルロット……ホンマやな?ウチが勝ったら、ホンマに10億払うねんな?」

「うん。その代わり、もしワタシが勝ったら、アミちゃんには性奴隷になってもらうね」

「……ウチが負けるわけないやろ。それより、実際に10億を見せて貰わんと。信用できへん」


 疑り深いアミです。

 ワタシはカエデちゃんにお願いして、用意しておいた黒塗りのトランクを持ってきてもらいました。


 中を開けると、そこにはもちろん、たくさんの札束が入っています。

 それを見た瞬間、アミは眼の色を変えて言いました。


「ふーん、これ全部くれるんか?」

「もちろん。約束だからね。でも、それだけじゃないよ。他にも色々と準備してあるから」

「へぇ、たとえばどんなのがあるんや?」

「まずはアミちゃんが大好きなブランド物のバッグとか服とか靴とかアクセサリーとか香水とか化粧品とかエステサロンの会員権とか、それから……」

「ちょ、ちょっと待て。もういい。わかった。もう十分や。そ、それで、なんでこんなに金持ってるんや? 親はおらんのやろ」

「それは簡単な理由だよ。おいで、ヴェルヴェッツ」


 ワタシが呼ぶと、ヴェルヴェッツは「ニャーン」と鳴いて、膝に乗ってきます。

 ヴェルヴェッツを見たキョウコちゃんは、信じられないものを見たような顔で叫びました。


「その黒猫……!!この国の王子様じゃない!?」

「そういうことです。この10億というお金は、国庫からお借りしたんですよ」

「そんな、イカれてる……!!アンタ、正気なの……?」

「はい。ワタシはいつも通りですよ」

「……」

「さあ、アミちゃん。どうする? やる?」

「……ふん、当たり前や。ウチはシャルロットに絶対勝つ。勝って、借金返したるんや」


 アミには借金があったようです。

 ワタシと同じみたいで、ちょっと嬉しくなりました。

 この子をドレイにできたら、きっとワタシは幸せになれるでしょう。


「それでは、始めましょうか」


 ~東一局 親、シャルロット~


 麻雀とは、基本的に早いもの勝ちのゲームです。

 さっさと役を揃えて、さっさと和了る。

 そうして、相手の点棒を食いつぶすまで連荘していれば、理論的には勝てます。


「……」


 さて、今回のワタシの手牌は、こんな感じでした。


 第一ツモ 東 ドラ1

(二向聴)


 カンチャン待ちでテンパイしています。

 つまり、あと必要なのは、リーチをかけるためのトイツのみ。

 問題はそのトイツですが――問題ありません。


 アミ、キョウコちゃんと、順に牌を捨てます。

 カエデちゃんの番になった時、ワタシは彼女へ視線を送りました。

 すると、彼女は察してくれたようで、無言のまま、ある牌を河に捨ててくれました。

 それを見逃さず、ワタシは即座に発声します。


「ロン!」

「え、マジで?」

「はい、本当です」

「……」


 アミはワタシを睨むと、ニヤリと笑みを浮かべました。


「ほぉ。なんや知らんけど、仲良うしとるみたいやな?」

「パドゥン?ワタシ、ニポンゴワカリマセーン!」

「このいちびりが……」


 和了った役は、四暗刻単騎です。

 役満と呼ばれるほどではありませんが、それでもなかなか強い役で、アガり方によっては高得点になりやすいです。


 ちなみに、現在の点数配分は、アミがトップで20万点。次がワタシで18万5000点。キョウコちゃんとカエデちゃんが16万8000点で同率3位です。

 アミが親なので、このままだと彼女の勝利が確定ですが……。


「あーあ、シャルロットってば、また負けちゃったね」

「カエデちゃん、まだ勝負はついてません」


 麻雀において、イカサマは多岐にわたります。

 さっきカエデちゃんとやったのは、“通し”と呼ばれるものです。


 通しとは、特定の牌の順番のことです。

 例えば、五萬なら5→4→6の順に切るといった具合ですね。

 そして、その通し番号の順でツモアガリすれば、一発で裏ドラが乗るわけです。


 他のイカサマで有名なのは、例えばぶっこ抜きなどでしょう。

 ぶっこ抜きとは、手牌の中から一枚だけを抜き取って別のところに置くイカサマです。

 一見簡単そうなイカサマに見えますが、実はこの方法、結構難しいのです。なぜなら、自分が選んだ牌で上がりやすくなるからです。


 たとえば、自分の手牌の中に三枚、他人の手牌の中にも三枚の同じ牌がある場合、自分以外の誰かが上がれば、その三人は全員上がることができてしまいます。

 しかし、もし自分が一枚目を選んだ後、相手が二枚目の牌を捨てたらどうでしょうか?

  これで自分は絶対にあがりにくくなりますよね?

  これがブッコミと呼ばれるイカサマの正体です。


 他にも色々な種類のイカサマが存在しますが、とりあえず今回はこのくらいにしておきましょう。

 とにかく、今はアミとの勝負に集中しなければいけません。


 ~東二局  親、アミ~


 アミはシャルロットに勝つために来ました。

 だから、勝算もなく卓を囲んでいるとは考えにくいです。

 ただの運否天賦に頼って、自分の身を危険に晒すなんて、正気でできることではありません。


「ひとつ、確認すんで。シャルロット」

「はい?」

「もしもウチがカンして、引いてきた牌が和了り牌やった場合、アンタはどうするんや?」

「もちろん、振り込みますよ。それがルールですし」

「……そうか。じゃあ、遠慮なく行くで」


 アミは何かを企んでいるようです。

 ワタシは警戒しつつも、配牌を取りました。


 ~東二局 、一本場  親、シャルロット~


(これは、まさか……)


 ワタシはアミの捨て牌を見て、あることに気がつきました。

 彼女は、ツモ切りをしている。

 それも、かなり頻繁に。

 まるで、ツモ切りをすることで役を作っているかのように。


(でも、そんなことできるのかしら?)


 ワタシは自分の手牌を眺めました。

 第一ツモ 東 ドラ1 カンチャン待ちでテンパイしています。

 つまり、あと必要なのは、リーチをかけるためのトイツのみ。


 ワタシはアミを警戒しつつも、ツモ切りを選択。

 そんな時、アミが「くくく」と笑い始めました。


「なにがおかしいんですか、アミちゃん」

「いや、なんでもあらへん。ただちょっと、思い出し笑いしただけや」

「?」

「なぁ、シャルロット。アンタはなんのために、こんなことをしとるんや?金のため?それとも、男にモテるため?」

「それは……」

「どっちも違うって顔しとるな。ま、無理もないわな。アンタはただ、純粋に勝負が好きなだけやもんな?」

「……」


 ワタシは無言のまま、アミを見つめ続けました。

 すると、アミはニヤリと口角を上げて、いきなり自分の手牌を倒しました。

 倒されたのは、三つの牌。


「そういう純粋なアンタには、辿り着けん領域ってもんがあるんよ」


 あれはカンです。彼女はワタシの牌を取っていくと、倒した三枚に加えます。

 そして、最後に残った一枚を持って、ツモアガリしました。


「ほれ、見てみぃ。これぞ、究極の麻雀打ちって奴や」


 アミは自信満々に言い放ちました。

 彼女の手牌を覗き込むと、そこには一盃口に四暗刻単騎という役がありました。


「すごい……。これがアミちゃんの本気なんですね」

「ああ、そうや。ウチの実力はこんなもんやないけど、とりあえず今日はこれで勘弁してやるわ」

「えっ?」

「この手牌には魔法がかけてある……いや、かけられとるんや。その魔法を解くためには、どうしてもシャルロットの協力が必要なんや」


 アミはそう言って、シャルロットの手を取りました。

 その瞬間、全身に電流が走ったような感覚に襲われます。


「あ、あの、アミさん……?」


 アミの顔が近づいてきます。

 シャルロットは思わず目を閉じてしまいました。

 しかし、いくら待っても、唇に感触はありません。


 シャルロットが目を開けると、目の前にいたはずのアミの姿は消えていました。


「……え?どこへ行ったんですか、アミさ――ッ!?」


 振り向くと、さっきまでワタシの後ろにあった、十億の入ったトランクがありません。

 慌てて見回すと、周りにいたはずのカエデちゃん、キョウコちゃんも見当たりませんでした。


 ワタシが呆然と立ち尽くしていると、ヴェルヴェッツが言います。


「……どうやら、お前の仲間は俺たちが連れ去ったようだな」

「そんな、どうして!」

「簡単な話だ。俺の目的は最初からお前だったんだよ。シャルロット・アンプリファー」

「……」

「俺は、ずっとお前を見ていた。いつか必ず、お前を手に入れてみせる」

「ふざけるんじゃねーですよ!シャルロットはアタシたちの仲間です!!」

「そうだよ、シャルちゃんは渡さないから!」


 カエデちゃんとキョウコちゃんは、ヴェルヴェッツに向かっていきます。

 しかし、ヴェルヴェッツは意に介さず、悠然と手牌を倒しました。


「おい、シャルロット。これはなんだと思う?」

「これは、ドラ4ですか。……いえ、違いますね」

「ほう、わかるのか。じゃあ、答えてもらおう」

「カンです」

「正解だ。どうやら、頭の方は鈍っていないみたいだな?ゲームを続行しやがれ」


 そう言うと、ヴェルヴェッツは去って行きました。


(それにしても、アミさんたちはどこに行ってしまったんでしょう)


 ワタシは辺りを見回しますが、やはり彼女たちの姿は見えません。

 ワタシはひとまず、ヴェルヴェッツの言われた通り、ゲームを続行します。


 ですが、面子が足りなくなってしまいました。

 三麻や二人麻雀に切り替えようにも、一人だからどうしようもありません。


「こんなこと、してる場合じゃない!」


 私は急いで、消えたアミを探そうとしました。

 その時、背後から声が聞こえてきます。


「待ちな」


 振り返ると、そこには見知らぬ男がいました。

 男は私を見るなり、ニヤリと笑みを浮かべました。


「アンタがシャルロットか?思ったよりも、貧相なんだな」

「……」

「まぁいい。俺の相手になってくれよ」

「なんのことでしょうか?」

「わかってんだろ?今やってるゲームのことだ」

「ええ、もちろん」

「じゃあ、決まりだな」


 そう言って、男はポケットから札束を取り出します。

 その総額は、占めて七千万。


「こんな大金……一体、どこで手に入れたんですか?」

「ああ、これは全部、そこの男の人から貰ったのさ」


 そう言って、男はキョウコちゃんの方を指差す。


「どういうことですかね?キョウコちゃん」

「アミに言われたのよ。あんたの相手をしてこいってね……」


 ということは、この七千万はつまり、アミがキョウコちゃんのために用意したお金ということでしょうか?


「そういえば、アミさんの姿が見えないようですけど?」

「ああ、あいつならどっかに行ったわ」

「アミさんは、あなたに何か言ってませんでした?」

「別に、何も言われなかったわ。ただ、これをあんたに渡してこいって」


 見ると、そこには一枚の封筒が差し出されています。

 中身を見て、ワタシは――涙を流してしまいました。


 その内容は、こう書かれていました。


『シャルロットへ この手紙を読んでいる頃には、もうウチらはおらんかもしれへんな。

 ホンマにゴメンな。実は、このゲームには裏があるんや。

 シャルロットが勝てば、ウチは潔く身を引くつもりやった。

 でも、負ければ話は別や。シャルロットには悪いけど、これからもずっと一緒にいてもらわんと困るわ。そこで、一計を案じたんや。

 シャルロットは麻雀が上手かったな。それは、きっと運が良かっただけなんやろう。

 せやけど、もしウチとシャルロットの二人で勝負したら、どうなると思う? シャルロットはウチに勝てるはずがない。

 そう、ウチはシャルロットをハメることにしたんや。

 シャルロットは騙されやすい性格をしてる。

 だから、絶対に引っかかると思ったわ。

 シャルロットはウチに惚れてない。シャルロットはウチを愛していない。

 だから、安心できる。

 シャルロットはウチに恋していない。

 シャルロットはウチに愛されていない。

 それなのに、どうしてこんなに胸が苦しいんや? なんで、涙が出てくるんやろな……?』


「アミさん……」

「ふん、あの女もバカなことをしたものだな」

「何ですって?」

「お前は俺の女になれ。そしたら、あんな女のことは忘れさせてやるぜ」

「結構です。というより、あなたの相手なんてする暇はありません!」

「そうかい。ならば死ねィ!!」


 男はいきなり、拳銃を発砲します。

 しかし、弾丸はワタシにかすり傷一つ負わせることなく地面に着弾しました。


「なに!?」

「遅いですね」

「クソッ!だが、まだだ!」


 男は銃を乱射します。

 しかし、一発たりともワタシに当たることはなく地面へと吸い込まれていきました。


(おかしい。なぜ当たらない?)


 男の顔からは、余裕が失われつつありました。


「くっ、仕方あるまい!」


 男は懐からナイフを取り出すと、それをワタシに向けて投げつけます。

 ワタシは反射的に、ナイフの進行方向を反転させました。

 この技こそ、毎日の麻雀によって培った技術――その名も、ツモ返し!!


(まさか、ワタシがこんなにも強くなっていたとは)


 自分の力に驚くと同時に、喜びが湧き上がってくるのを感じます。


「なにぃ!?」

「甘いですよ」

「ぐぬぅ!」


 男は悔しげに歯ぎしりすると、懐からもう一丁の拳銃を取り出します。

 そして、躊躇なく引き金を引きました。

 しかし、その銃弾がワタシに届くことはありません。


「くっ……!なぜだ!?」

「言ったでしょう?あなたは、遅すぎるんです」

「くそぉおお!!!」


 男は激昂して、ワタシの方に向かって突進してきた。

 その勢いは諸刃の剣――一本背負いの格好の的です。

 投げ飛ばされた男は、受け身を取ることもできずに、背中を殴打して気絶しました。


「アンタ、そんなに強かったのね……」


 男とワタシの戦いを見ていたキョウコちゃんは、驚いた表情でそう言いました。

 しかし、ワタシの強さを他人に知られるわけにはいきません。


「さすがは、キョウコちゃんです」

「え?私はなにもしてな……」

「キョウコちゃんのおかげで、男を倒すことができた。そういうことにしておいてください」

「まあ、別にいいけど……」


 こうして、アミは無事に七千万を手に入れました。

 これで、借金生活から抜け出すことができます。


「やったわね、シャルロット!」

「はい。これも全て、キョウコちゃんのおかげ」

「なに言ってるのよ。全部、シャルロットが頑張った結果じゃない」

「ありがとうございます」


 アミはお金を持って、どこかに行ってしまいました。

 おそらく、また新しいカモを探しに行ったのでしょう。


「それでは、行きましょうか」

「行くってどこに?」

「もちろん、カジノに決まっているじゃありませんか。あの男が持っていた七千万があれば、しばらくは遊んで暮らせます。今のうちに稼いでおかないといけませんからね」

「そういえば、そうだったわね……まったく、あんたってイカれたギャンブル好きだわ」


 そういえば、最後にアミがくれた手紙。

 ワタシが泣いたのは、手紙の内容が感動的だったからじゃありません。

 そこに仕込まれていた、縦読みのメッセージのほうに、感動しちゃっただけでした。


『ウチはシャルロットを愛してる』………………


 アミったら、最後の最後まで、恥ずかしがり屋さんなんだから。

 でも、そんなところも愛しています。


 完


「ふむ。なかなか面白い物語でした」

「それは良かった」

「ところで、この物語の主人公は誰ですか?」

「俺だよ」

「そうなんですね。それで、この物語はいつまで続くんですか?」

「続くよ。まだまだ、これからだからね」

「そうですか。楽しみにしておき……………………

最後のほう、どこまで行っても終わりそうにないんで打ち切りました。

整合性がヤバいし、やっぱり小説は自分で書かないとね。


でも、のべりんはすっごい実用的だし、すっごい効率を上げてくれます。

面白いアイデアを形にするのには、すっごいいい。

たまに原作付きのキャラを出してくるから、それが怖いけど。


もし部分的に二次創作になってたら、すぐに教えてください。

がっつり名前とか使ってませんように。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ