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異世界に立ってた   作者: 武の子
11/12

11話 猫連盟

今回は少し長めです、次は…頑張ります

それからずっと自問自答している

特に俺の性格や行動だ、前世ではあんな行動を取った事も無く、キレた事も無かった

む~、むむむ、とか考えても分からない、分かる事をしよう!


俺のステータスをもう一度確認してみる事にする

と言ってもだ、俺にスキル何か無いのだけども

有るのは装備に着いてる効果だよなぁ

体力up 隠身up 俊敏up の3つかな、どれも効果は小up

後は


Exスキル フォースの、導き


これって何だろうか?思い当たるのは某SF映画に出てくるジェ◌イの騎士くらいだな

フォースと共にあらんことを!みたいな事を言ってた様な気がするけど、そもそもフォースとは何ぞや?


ステータスの、フォースの導きをガン見していたら


フォースの導き

周囲の大気中に含まれるエネルギーをフォースと呼ぶ

惑星アークに住む全ての生物が作るエネルギーの余り

余剰エネルギーが大気中に漂っている

その余剰エネルギーを少し使える様に導くスキル

どの様な力が使える様になるかは、場所、環境、個人で千差万別の為、特定は出来ない


ほわぁ〜、ざっくりとした説明だけど何となく理解出来た、 って事は此処でも何か出来るか?集中してみる


ガチャーン!下で物音がした、もしや俺がやった?


にゃあ~手が滑って皿を落としたにゃ~割れたにゃー


違った様だ、幾ら頑張っても何も起きない…………

ギルドでもキレたし、頭も疲れてる、考えるの止めて少しねるか…目を瞑り寝落ちる瞬間だったゾクッとし

は寝起きた、そして違和感に気付く

「あれ?何だこの感覚?周囲の様子が分かるぞ!」


目に見えてる訳では無いのだけど、誰が何処にいて周りに何人居るかとかも…Why?


まさかこれってフォースの力ってやつか?凄いなコレ

でも何で急に…無意識?か!そうか無意識か!

寝る寸前で無意識だったから発動したとかなのか?

これっていつまで発動してるのかな?試しに中止って意識したら消えた様だ


もう一度やってみよう、無意識無意識むむむ~駄目だ

どうしても余計なことを考えてしまう

軽〜くさっきの感覚を思い浮かべてみたら出来たよ


PON!〔領域反応〕って頭に浮かんだ?あっこれって前にスキルを獲得した時と似てるぞ


〔領域反応〕

フォースを使い任意の範囲を領域化し、領域内の情報を得る


うぉお~、これは嬉しい!なんせ初の俺個人のスキルだし、しかも周囲が分かるスキルだ、素晴らしい!

これも感覚的に分かった事だけど、スキル化すると

任意で直ぐに発動出来る、魔無しの俺だけどこれならやって行けそうな気がしてきた、何故なら他にもスキルの獲得が出来る可能性が有るからね


後は場所や環境で!って事だから色々な場所で試して見よう、楽しみが倍増した本当にワクワクすっぞ!!


昼食を取りながらココさんに聞いてみた

「ねぇココさん、この辺で素材の買取とかってしている所は有る?」

なんにゃ?買い取りなら冒険者ギルドでやって貰えばいいのにゃ

「いや、それが…ちょっと、ははは」

ん?なんにゃ?ギルドで何かあったのにゃか?

「まぁ、ちょっと…ね」


外から騒がしい連中が入って来た

おう帰ってきたぞ!酒だ酒、エールも持って来てくれ

男3人女1人の冒険者パーティーだろうか?その中の1人が俺を見て笑った


おい、ここに魔無しが居るじゃねぇか!さっきは随分と威勢が良かったなぁ~、おい!

「チッ、ギルドに居た奴らか!」


なんにゃ、ここでの乱闘や騒ぎわ御法度にゃよー!


分かってるがそうは行かなねぇな、ギルドを舐めたんだ覚悟は有るんだろ!どうした?ガキがビビって声も出ないか?ギャハハー、止めてよぉ可哀想キャハハハ


「クズな男もそうだが、女もクズだったな、可哀想とか言いながらバカ笑いしてるし」


どうしたよ、おい!ドス!


腰の辺りを蹴られた、痛…くないな!だがムカつく


おいオマエ、そこで何してるにゃ!今直ぐに止めにゃければウチも実力行使にゃよ!!


あぁあ、五月蝿ぇんだよ!猫は黙って奥に引っ込めや

コイツはなぁギルドを舐めたんだ、ガキでもタダじゃ置けねぇんだよ、特に冒険者を舐めた奴はなあ!


「元はと言えばギルドとお前らが俺を馬鹿にしたのが始まりだぞ、そこを棚に上げて自分達の主張だけを通おそうとか…馬鹿なのか?クスw」


手前ぇ、ドカ、ガシャンと椅子とテーブル、食器まで蹴り壊し他の客まで巻き込んだ


剣士の男が俺に向かって来[ドゴォォン]なかった


フシャァー、お前イラァァー

毛を逆立てたココさんが仁王立ちしていた、オーラと言い目と言い正直言って怖すぎる、鳥肌が……


アッという間に冒険者達が宿の外まで飛ばされていた

投げ飛ばし、蹴り飛ばし、殴り飛ばしていた

冒険者達がうーうー呻いている、宿の猫が俺達に何すんだ!と弱々しく息巻いていた


フーフーフー!怒ったココさんは怖かった

猛獣の様な狩る者の目をしていた、毛も逆立っている


契約違反にゃよ、今後一切ウチの、いや猫連盟の施設は冒険者は立ち入り禁止になるにゃ!


なっ!なんでだよ、猫連盟ってのは魔無しを庇うのか

そいつは冒険者をギルドを舐めたんだぞ!


そんなの関係無いのにゃ、問題は冒険者がウチの宿でウチのお客様に喧嘩を売ったのが問題なのにゃ

これはギルドとの契約で重大違反になるのにゃし当然


それにウチの者がギルドに通達を出している頃にゃし

お前達が、冒険者がどうなろうと知らんこっちゃないのにゃね、自業自得って言う奴にゃ!


「う~む、俺が怒るタイミングを逃したな!ココさんが全部持って行ってしまった」

それに俺も宿を利用出来なくなってしまったか


何を言ってるにゃ、クウガは何も悪くないにゃね

「そうなのか?俺が原因みたいなんだけど…」


その辺の事を聞きたくギルドより参りました<(_ _)>

ギルド副長のカイリと申します


ふん、副長だか何だか知らんにゃ、理由ならそこの

馬鹿共に聞けば良いにゃ


ここからは私、ココアが娘に代わって受け答えさせて頂きます


ーーー1時間程の事情聴取が各自で行われたーーー

ギルド側としてまず謝罪をさせて頂きます、申し訳御座いません


あら、謝罪なさるので?では謝罪は受け取ります


当ギルドとしては謝罪しましたので、同時にそちらの魔無しの方、確かクウガと言いましたか?その方の問題に付いてはどうなさるので?


あら、クウガさんに付きましては何も無いですが?


な!何故でしょうか?この騒動の原因もそのクウガにも有るのではと私は思いますが


「ん、俺に問題があったか?結果論で言えばただ突っ立ってただけなんだけど」


お客様には何も問題はありませので、ご心配無く


納得出来ません、同様の処置を求めます


はぁ〜、同様の処置ですか?猫連の出禁をですか?


え、そちらは謝罪して撤回して頂いたハズでは?


あらまぁ、いつ私が撤回する!何ていったかしら?

副長さんの耳は大丈夫?私は謝罪を受け取るって言ったのですよ!出禁の撤回などは致しません


何故です!せ、説明を求めます


はぁ~面倒臭いですねぇ、今回の騒動の原因は冒険者側に有るのですよ、入って来るなり大声で威張りちらしたりお客様に喧嘩を売ったりで、教育はなさって無いのかしら?挙句は騒動は止めなさい!とウチのココが止めたにも関わらず猫呼ばりとか

常識の無い冒険者は嫌ねぇ、暴言、備品の破壊どれを取っても許し難い暴挙ですわね、この間にこちらの

クウガ様は何もせずに居ましたわ


これでもギルドの副長…誰でしたか?あぁカイリさんでしたね、お客様に責任が有ると?


そ、それは…しかしクウガはギルドを馬鹿に


それがウチの宿にどの様な関係が有ると?それがウチの宿の備品を壊すのにどんな関係が?


いや、それは、その……


とにかく冒険者ギルドに所属している限り、冒険者の皆さんは全ての猫連盟の施設はご利用は金輪際さっぱりとお断り致します


く、ギルドの不利益を買うので…すか?

それならばこちらにも考えが有ります、他の懇意にしている猫連盟の議員に相談を


あら、ギルド副長さんは理解が出来ないのかしら?

私が言う事を良く聞くのね、全ての猫連盟です!

他の街や国も含みます、その全てのの猫連盟の施設、

商会含めて全ての利用をお断り致します


え、な、何で…!そ、そんな


冒険者達やギルド副長を始め、周りにいるお客や様子を見ていた商人達もビックリしている


御理解して頂けた様で助かりました、ではこれで話は終わりにします、さぁ冒険者とギルド副長さんは宿から速やかに退出を願います


いや、待っ(嫌ですわ、早く出て行って下さいな)

「凄いな、食い気味で有無を言わさずって」


く、で、では最後に忠告して置きます

猫連盟の商会の方は大丈夫なのですか?冒険者からも素材や肉等の提供も得られなくなりますよ


ふん、そんな事は心配無用です、元々からして冒険者の態度や苦情が多く、それはもう沢山本部に届けられております、素材提供等も冒険者に頼らずとも!

それこそ冒険者ギルドから心配される程でも有りません、当連盟は他にも他国、商会ギルド、迷宮ギルド

傭兵ギルド、特級ギルド等と契約しておりますので


お伝えしておくと、その中でも群を抜いて冒険者達の

評判が悪いですね、特に態度や暴言等ですね

以上です、もう貴方方に此方からお伝えする事は有りません、お引き取りを!


ギルド副長と冒険者達の顔が真っ青になり、俯きながら帰って行った

ココさんや他の店員が壊れた椅子やテーブルを片付けている

「あ、あの、ココさんにココアさん、俺のせいで済みませんでした、俺もこの宿から出て」


いえ、気にする必要は微塵足りたも御座いません!

なのでお客様は気に為さらずに気の済むまで当宿をご利用下さい

「でもやっぱ(気にする必要はございません)ははい分かりました、まだ暫くはお世話になります」

何だろうか、ココアさんの気迫と言うか何かが


にゃはは、ウチのお母さんは怒らすとこんな物では無いのにゃよ、この位で済んで運が良かったのにゃ

次にウチに手を出したら物理的な被害が及ぶのにゃ


ゴク「物理的な被害って…怖くて聞けない」


但しクウガは外、宿から出たら気を付けないとだにゃ

特に街の外に出た時が危ないにゃね、事故を装って攻撃されたり、魔獣と間違えて攻撃されたりするにゃね

1部の高ランクはそうでもにゃいけど、他の多くが脳筋の馬鹿ばっかだから気を付けるにゃよ!


「ああ、分かった、気を付けるよ!」

全くクウガにも呆れるなゃねぇ、魔力が無いのにそれでよくギルドに喧嘩を売ったりしたにゃよ

「やっぱり魔力が無いと大変か?」


ん~ウチら獣人も魔力なんて無いに等しいけどにゃ

その代わりに体力とか力とか素早さが人族よりも遥かに高いにゃね!


人族はステータスの低さを魔力で補っている所も有る

から一概には言えないけど、魔力が無いと多方面で色々と不利なのは本当だにゃ、クウガには何かアテが有るのにゃ?


「無いと言うか有ると言うか…微妙だね」


そうにゃのか?クウガの武器はその剣かにゃ?細っこいから直ぐにポキって折れそうで心配にゃねぇ


「そうか?これはココさんが知っている剣では無いかもな!俺の故郷の剣でカタナって言うのさ!」


カタニャ?「違うよカタナだよ」カタニャね!

ちょっと見せてくれにゃいか?初めて見るにゃ

「まぁ良いけど、これ俺しか持てないからさ気を付けてね、刃の部分は触っちゃ駄目だよ怪我するから」


刀を鞘ごとテーブルに置いてココさんに見せた、気が付くとココアさんも少し離れた所から見ている

ココさんもココアさんも尻尾振り振りで興味深く色んな角度から見ている、ワクワクしてるのが分かる


クウガ、これ抜いて見せて欲しいのにゃ!きっと凄いはすにゃ、ウチの勘がそう言ってるにゃ


ははは、そんな期待しても知らないよ!カチッと音がして鞘から刀を抜いてテーブルに置いた


ふにゃーー、何か凄いのにゃあ〜、ウチの髭がビリビリするにゃよぉぉ、それに綺麗にゃねぇ〜

「駄目だ!刃には触るな!!」

にゃっ!なんにゃ急にびっくりするにゃよ大丈夫にゃ

刃には触らないにゃ、これ触るだけで切れるにゃね

と言いながら木製のフォークを刃に当てていた

ポロっ、にゃんと!何て切れ味にゃ、そっと当てただけで切れたし、切り口もなんて綺麗なのにゃ〜


そうねぇ、刀身も白くて綺麗だわ!この様なカタナ?でしたか綺麗な剣は見た事も有りませんねぇ

世界は広いですわね、この様な剣があったなんて


本当にゃねぇ、ありがとにゃ!お礼に買い取りする場所を紹介するにゃ!すらすらっと地図を貰った


「お、ありがとココさん、ココアさん!」

では私からもクウガさんに忠告を一つ宜しいですか?

「はい、ココアさんお願いします」

クウガさんの言葉使いに付いてなのですが、礼儀正しく好感が持てます!「お、褒められた」ですが!

それも時と場合によります、特に品も無く教養も無い相手や頭が空っぽな…そう冒険者の様な相手ですね

そんな相手に丁寧な言葉使いをしていると舐められたりカモにされたりしますのでご注意を


「は、はい気を付けます、ありがとうございます」

今日はもう部屋に居て、何か考えようかな






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