内務猫<どうして省庁分割されるんですか
初投稿です
平時態勢下で平穏を過ごしている大日本ペイント帝国。
そんな帝国に首相の魔の手が襲い掛かって来た。
いつもの閣僚会議室
首相が中央に座る会議室では本日の不意打ちメイン議題が上がり、動揺が走った(関係省庁に根回ししてないガバ)
「本日のお題は省庁再編やで。主に内務省と大蔵省と陸軍省と海軍省」
実績を持っている剛腕(笑)首相でなければ議題に上げる事すら不可能な困難な話題である。
「「「「どうして」」」」
早速該当者は趣深い表情で出荷されるように顔を暗くする。
槍玉に挙げられた省庁は最近特に肥大化が著しいので解体は不可避だ。
しかも首相が議題に挙げたという事は何をどうしようが絶対実行するという硬い意思がある。もはや逃れられんぞ。
「まず内務省、お前管轄広すぎ。警察権は警察庁に、土木局は国土交通省へ、衛生局は公衆衛生庁、社会局は厚生労働省へ分派な」
大久保利通の残した内務省は無事死亡、ここに内務省のお墓を立てるウラ。
「次大蔵省。金融行政は分割して金融庁な、あと主計局と主税局も分派して振興庁。お前らは数勘定と札束刷るだけしてろ」
手足をもがれ何もできなくなった大蔵省が地に落ちた瞬間である。首相は増税だけ繰り返す財務省が大嫌いであった。
「まだ行くぞー。陸軍省!君保護国の軍や政治切り離して植民地省にするから、植民地警備軍の軍権手放してもらうよ。
技術開発も科学技術省に統合すっから。これは海軍省も一緒な。ついでに航空は空軍として分派ね(鋼の意志)」
明治以来の陸軍から軍権が奪われた瞬間である。これは惨い。ついでに空軍独立が決定した瞬間だった。
「海軍省ー。まず沿岸警備隊を作ります(ジャブ)そこに専用の部隊を海軍から人出してね。軍権はあげねーけど。(ストレート)
さらに航路の安全確保の為常備組織として海上保安庁を創設、さっきの沿岸警備隊も組み込んで航路防衛してもらいます。人は出してね♡そこにお前の軍権はねーが(渾身の一撃)
最後に海軍陸戦隊は海兵隊として首相直轄の緊急即応部隊として取り上げます。これ決まった事だから(追い打ち)」
はい死んだ、海軍大臣の魂死んだよこれ。
空母機動部隊の航空機は取り上げられないけど、基地航空隊は死んじゃったよ~、これからは空軍で頑張ってね。
見るも無残に四強の省庁が分割されて死体になったけど大日本ペイント帝国は元気です。
軍縮と民需拡大で予算はあるので内政に力が注がれます。
内政ヨシ!
四省猫<どうして
後日 首相官邸
省庁再編でやってきた暗殺猫達をVRFPSとVR剣戟ゲーで鍛えられた暴力で首相が返り討ちにした翌日、ゲームのウィンドウで気になる世界情勢情報が流れて来た。
《世界に不穏な影か?魔王復活の予言》
気になるタイトルに詳しく読み込むと、どうやら数百年前の過去に封印された魔王が近年蘇ると言う噂がどこからともなく流れているらしい。
以前は西大陸の国家が総力で決戦を挑み戦力を引き付けたのちに勇者達が暗殺して封印したというが、大丈夫だろうか。
元暗殺猫にストロングゼロを飲ませて酔わせつつ猫じゃらしで遊びながらだから重大そうには全く見えないが。
「→備えよう
負ける気せーへん地元やし」
33-4したくは無い首相は迷わず備えることにした。とはいっても長年の戦争経済で痛んだ国内情勢を癒す為、情報収集からだが。
暗殺猫<どうして
良いだろお前成人の日だぞ(天下無双)