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陸軍猫<どうして竜狩りなんてやるんですか

初投稿です

日ペがこの世界に来てから三年目。

戦闘情報の収集が順調に進み、それに合わせた軍事改革と民間活力向上の為の日本列島改造計画が始動している。

これは首相の極太の政治力によるごり押しで諸々の問題を無理矢理調整した結果であり、工業国家としての開花を促す者だった。

同時に軍の機械化と自動化が進み始め、純粋な戦闘力の底上げにも至っている。


しかし、そんな日ペにも邪魔ものが一部ではいた。


それが民間のギルドに所属する冒険者という武力を持つ集団である。

過剰になった人口の受け皿でもあるのだが、下等なクラスではならず者一歩手前であり、学が無く通常の就労も難しいという、

命が安い便利使いされる魔物や賊相手の傭兵の様なモノであった。

勿論、一定以上の認められる階級の人種ならば教養も礼儀も弁えており、軍では機動力や兵站が足りない場所にも出張れるという利点もあって必要でもある。


本来なら警備会社などの形で企業化し最適な場所に割り当てられて、軍とは住み場所を別けられたのだが。

大日ペ帝国の保護国における治安維持機構の一部に取り込まれていた為、やって来たばかりで文化の違い故の衝突が発生しておりこれが度々問題になった。

これは主に兵士の外見が三等身の現場猫である事が原因かもしれないが。

要はいまいち威圧感が足りないのである。強いという事は知っていても実感が湧きにくく、下級の冒険者との衝突が起きてしまう。

中には基地にまで来て迷惑行為をする輩もいる。

大半の冒険者は田舎から出て来た世間知らずのチンピラ擬きなのだからある意味必然なのかもしれない。


この問題に治安維持を担当していた軍長官は竜狩りを決行する事にした。

飛竜などの雑竜レベルではない、真の竜。通行上の要所に陣取っている長年の邪魔だった火竜を軍事行動でぶち殺す事だ。

これならばそこらの田舎者でも話が伝わるし、流通の強化の為にも邪魔を排除できると一石二鳥である。



陸軍猫<どうして



アンガ王国国境付近野戦指揮所


「本作戦は竜1号作戦として第36歩兵師団と第38歩兵師団の協力で行う事となっている」


指揮官猫が天幕の中で机に広げられた地図を前に指揮棒を手に地図を指さした。

地図には駒が配置され、竜の巣がある場所を射程内に抑えた砲兵部隊と自動車化歩兵部隊、戦車部隊に対空砲部隊がそれぞれ目印にされている。


「上空の航空優勢はアンガ飛行場から四式戦が来てくれる。万が一飛んで逃げられそうなら流星で撃ち落としてくれるそうだ」


「飛行機で頭を押さえたら砲兵大隊に砲撃してもらって撃破、必要なら機甲大隊と歩兵大隊も前進させて生存確認、生きていたら戦車砲と爆薬だ。確実に仕留める」


指揮官猫が指揮棒で一通りの動きを指し示すと、周囲の参謀猫や士官猫を見渡し言葉を切った。


「何か質問はあるか、あるなら今の内に出してくれ。初めての大規模害獣討伐だ、懸念は出し切りたい」


猫達は幾つかの質問と相談の後に話を終えて各自の持ち場へと戻っていった。

勿論師団編成に戦車大隊や対空砲を入れているのは首相の操作の結果である。

やる事(戦争)が無くなったら師団編成で遊んで無駄に師団を豪華にする遊びはHoIプレイヤーの暇つぶしであった。

陸軍省からの報告書を読んで、それに対応して師団編成を弄るくらいには国家をおもちゃにしている。


あ、特に見所も無く火竜さんは無事砲兵の12cm砲と15cm砲と20cm砲でボロボロにされました。

これでチンピラたちが現場猫たちに絡むような事は減るでしょう。


火竜猫<どうして

続きません

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― 新着の感想 ―
[一言] えっ続かないの!!!(竜の嘆き) まぁドラゴン倒してめだてしめでたしってのはおとぎ話の定番でもありますが…… ドラゴンといえども鉄量の前ではお肉に過ぎませんでしたか、鉄の心の前ではおファ…
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