列強猫<どうして決戦に来てくれないんですか
初投稿って言ってるだろ(強弁)
統一歴1847年 サイメリア聖教国西部 ミナトリア平原
国境要塞線での防衛が崩壊した聖教国は疎開が完了するまでの時間を稼ぐべく、国境沿いの平原で決戦を行い魔王軍の濁流を止めようとした。
その戦闘自体は兵力を集中しエルフの魔術と砲兵の火力、飛竜達の献身で会戦に勝利する。
しかし大軍同士の決戦は常に大きな損害を齎し、サイメリアの主力は傷つく。その傷は癒えるには時間が掛かる。
結果、時間稼ぎは時間稼ぎにしかならず。一か月後、疎開は行ったものの充分とは言えず聖教国の領土は西から順に蹂躙された。
この時日ペ外務省は大使館と領事館を邦人と共に引き上げ済みであり「別に助け求められてねーしなにもする気はねーよ?」とコメントを残している。
なお担当戦線が増えたエルライン帝国は国家総動員で徴兵して聖教国との国境にも兵士と配備。
足りない砲兵と魔導師戦力に関しては聖教国軍を義勇軍として取り込んで緊急対応。
更に仮想敵国の大日本ペイント帝国に自分の防衛上の価値を説いて魔王大戦中の協力体制を確立した。
これによってエルライン帝国領の上空に近接航空支援と戦闘機が舞うようになり防衛が遥かに楽になり出す。
これだけの働きをしたエルライン帝国の宰相は間違いなく有能だった。多分禿げたかもしれないが。
一方前線に兵力を送りつつも新たに戦線が出来たことで困ったのはネイランド共和国だ。
列強としては国力が最も低い事を自覚していた共和国は防衛にだけは常に気を配っていたので国境に要塞は作っていた。
しかしここに第二戦線用の兵力を注ぎ込むとなれば話は別だ。
既に主力は帝国と聖教国の戦線に送っており、そこで戦っている。
聖教国から退却中の部隊をそのままスライドさせるには休息が必要であり、その休息を稼ぐには一度しっかりと国境部で攻勢を受け止めなければならない。
それを成すには国内で待機していた二線級の部隊では心もとなかった。
結局のところ生産力の限界が来てしまったのだ。
東大陸の列強は目の前の内紛に忙しく、エルライン帝国は自国の防衛に必死。
日ペはこの前の国際会議でハブにされたから臍を曲げている、向こうから何かしてくれる事を期待するのは無理だろう。
かといって何もしなければ亡国必死である。
絶体絶命の共和国大統領が出した結論とは。
要約
大統領猫「すいません日ペ様属国になるんで助けてください」
そうだね、服従だね。
国威と列強の地位を捨てて日ペを特殊召喚。これだ。
首相猫「しょうがねぇなぁ。ま、まええわ頭下げたし」
共和国猫<どうして
ネイランド共和国北西部
最下位とはいえ列強の国内。そこに上陸したのは追加徴兵された大日ペ帝国第六軍24個師団。
港と前線へのインフラは日ペの工業力で無理矢理整えられ、緊急展開の作業に入った。
24個師団約48万が前線でまず行ったのは師団の支援大隊に編成されている工兵達による防衛線の構築であった。
歩兵に掘らせるような塹壕では防御に足りないとして、工兵隊の重機が永久陣地の構築に八面六臂の大活躍を始める。
それの後方には通常の縦深塹壕も掘り進め、陣地を構築し。野戦砲・対空砲・対戦車砲が国境に張り巡らされ、戦車部隊の退避壕も完備。
もちろん現場での作業は安全帽を被って指差し呼称、ご安全に、ヨシ!
なおそれでも事故る猫はいる模様。
結果、聖教国の縦深が蹂躙され尽くされるまでの間に本格的な野戦築城が疎開民と撤退して来た聖教国軍を迎えることになった。
現場猫<どうして
BLACKSOULS買った。
動画勢だったけど気になったから仕方ないね(フロム民)