新訳 変身
わお!ぴゃあ!はなみず!あばばば〜からの?ぺきゃあ!てへっ///
(作者は正常です)
新訳 変身
ある日グレゴール・ザムザがキャバ嬢がひたすらヌンチャクを無造作に振り回してアフリカゾウを脅迫していたという何とも奇っ怪な夢からふと醒めると、自分のイボが爆発していたことに気がついた。なぜお尻のイボが爆発したか、全くわからない。グレゴール・ザムザは何気なく鏡を覗いてみた。すると、そこには見慣れたはず時の自分の姿は居らず、代わりにアフリカゾウの愛らしい顔が映っていたのだ。グレゴール・ザムザは驚愕し「ぱおーん(なんじゃこりゃ)」と鳴いた。そして「ぱおーん(こんなの妹には見せたくないぞよ!麿が象になったなんて知ったら、念願の妹とのフォークダンスの夢が潰えてしまうぞよ!!)」と喚いた。アフリカゾウが人間の少女とフォークダンスだと?美女と野獣じゃあるまいし。観客からしたらノーサンキューの一点張りだ!グレゴール・ゾウ...じゃなくて、グレゴール・ザムザは真剣に悩んだ。悩んで悩んで、悩みすぎて長い鼻から夥しい量の鮮血が噴水のごとくに吹き出た。「ぱおーん(いや待てよ)」グレゴール・ザムザの脳裏に、ある変梃なアイディアがよぎった。「ぱおーん(そういえば妹は重症とも言えるほどのアフリカゾウマニアじゃなかろうか!なんで忘れてたんじゃ麿は!めっ!早発アルツハイマーか貴様は!妹のアフリカゾウに対する執着は麿も悉知しているじゃろうがああああ!!あああああ雪見だいふく(キャラメル味)たべたいいいいいいいい)」忘れっぽい自分の性格を嘆いたあと、グレゴール・ザムザはこう考えた。「ぱおーん(よしゃ!アフリカゾウの姿ならば、妹になでなでされて、だっこされることがあるかもしれぬ!あわよくば接吻の機会も訪れる可能性だって否めない!うおおおおおお、なんか興奮してきたぞよおおおおおお!!!アフリカゾウ最高!African elephant is the greatest animal in the world!!興奮しすぎて英語を習得できたぞよおおおお!侮りがたしアフリカゾウ!!敬うべしアフリカゾウ!Fool〜)」
アフリカゾウは感動のあまりブリッジして「アントニオー...じゃなかった、イナバウアー!!」と叫んだつもりだったが、虚しくも「ぱおーん」と鳴いておしまいになった。
その時、ノックの音が室内に響き割った。
「お兄ちゃん、もう朝だよ、早く起きて!」
妹の中性的なかわいい声が聞こえてくる。
「ぱおーん(きゃわわわわわあああああああああああああああああああああ。キタキタキタよおおおお!!!来すぎてもうキタキツネだよおおおおおおおおおお(?)早く支度しなくちゃ!今日の麿はどんなFashion(発音)で妹を蠱惑しようかなあ、ああ、迷っちゃうなあ)」
グレゴール・ザムザは鼻歌を歌っている気になっているが、虚しくも「ぱおぱおぱぱおぱぱぱおぱおぱおーん!ぱおぱおーん!!」と歌に聴こえなくもない鳴き声をあげた。ちなみにいまグレゴール・ザムザが歌おうとしている曲は、かの有名なアーティスト・米津玄師様のパプリカである。歌詞が出てないから著作権に引っかからないぜ、頭いい作戦だと思うだろ?(思いません、てか作者が作品に出てくるな)
「どうしたの?お兄ちゃん、ぱおぱおーんって聞こえるけど。なに?ザ・ビートルズのイエスタデイでも歌ってるの?」
...相対音感を誇る妹は、兄の歌をイエスタデイと思っているようだ。
「ぱおーん(違う!パプリカだ!)」
「お兄ちゃんいるの?」
「ぱおーん(いるさ、ああいるとも!笑っていいとも!)」
「お母さん、ついにお兄ちゃんが象さんになったよ!!わたしが昨晩こっそり注射した薬が効いたみたいよ!」
「あら、よかったわねえ」
「......ぱお?」
その時、グレゴール・ザムザは、人生最大の恐怖を感じたのです。