ティナとのティータイム
ティナと他愛無い会話をしつつ楽しんでいます!!
が、1つ気になってることがあるんですよね。
ティナの視線が時たま泳いでるんですよ。
何かを言いたげででも言えないというような・・・。
ここはこちらから思い切って聞くべきでしょうか。
「ティナ様?気のせいでなければ何か私に聞きたいことがあるのではありませんか?」
思い切ってストレートに聞いてみました。
驚いた顔をしながらもティナは意を決した用に口を開きました。
「あの。アメリア様は殿下といつも一緒じゃなくて寂しくありませんの?」
・・・。
予想外の質問に私は固まります。
寂しい・・・。
記憶を思い出してから今後の事について考えてばかりで寂しいなんて思った事なかったのよね。
記憶を思い出す前も王子は週に1度は必ず会いに来てくれてたし、私も王宮に行く時は必ず殿下に会いに行ってたから、そんな寂しいなんて思った事なかった記憶だな。
「そうですわね。アルフレッド様とはもともと週に1度会えればいい方でしたから。
最近はお昼一緒出来るだけで幸せですわ」
にっこり微笑んで答えればティナ様の驚いた顔。
あれ?私何か間違えた?
「そんな!!お昼だけでよろしいのですか?」
「あ、あの。ティナ様?」
何故か顔色が悪くなっていくティナに私は慌ててしまう。
え、何か私ミスった?
ティナの手を握って落ち着かせようとすると涙を浮かべながらこちらをみつめ、ぽつりぽつりと語りだしました。
「私、最初はフランク様の婚約候補になれただけで幸せだったのです。
でも、メイドのエレンに”好きなら積極的に行動しないととられてしまいますよ”
って言われてエレンに応援されるままに頑張って婚約者になれたのです。
でも、最近の私は駄目なのです。
例の事件ではフランク様に庇ってもらえてとてもうれしかった。
学園で一緒にいることが多くなってせいか会えない日は寂しくてしかたなくて。
だからってフランク様を常にいたいって言ったら嫌われてしまうんじゃないかって。
でも側にいないと不安で、そんな自分が嫌なのです」
そう言いながらティナはぽろぽろと涙を零します。
なるほど。
それで同じ立場の私に聞いて参考にしようとしたのかな。
そしたら私の答えはちょー役に立たなかったと・・・。
うん、まさかの恋相談だったとは本当に予想外だよ。
「ここに来る前に”深刻な顔をしてどうしたのか”と私に聞かれましたわよね?」
私の言葉にティナは俯いてた顔を上げ頷きます。
「あの時、私は殿下に伝えたいことがあるけれど、
それを言ってしまったら関係が崩れるのではないかと悩んでいたのですわ。
色々な人に私とアルフレッド様は仲が悪いとか言われましたが、
私達は私達なりに仲良く日の曜日を過ごしていますもの。
自分達の目にしか入らないことで避難しないでほしいと思いますわ。
ですから私はティナ様の寂しいと思う気持ちには少ししか同意は出来ませんが、
嫌われるのは怖いと言うのは同じだと思いますの。
だからご自分を嫌う事なんてないですわ」
上手く伝えられたでしょうか。
はっきり言ってこういう関係の話は私には不得手なんですよ。
それでもティナの恋する乙女の不安な心を少しで安心させてあげられたらと思う。
「ティナ様。
フランク様に言えないと言うなら、思ってる不安は全て私に言ってください。
きっと誰かに言うだけでも違うと思いますの」
「本当にいいんですの?」
「ええ。そのかわり私もティナ様に愚痴を零します」
そう悪戯っぽく微笑んで告げればティナ様は笑顔になりました。
くぅ。やはり、ティナには笑顔が似合います!!
「ありがとうございます。アメリア様。
アメリア様でも嫌われるのが怖いとわかって少し嬉しかったですわ」
「まぁ!!”でも”とはひどいですわ。私だってか弱い乙女ですのよ?」
「それは初耳ですわ」
わざと驚いた顔をして言うティナに私が頬を膨らます。
そしてどちらからともなく笑い出した。
この日はその後も他愛のない話をして別れた。
思わぬ展開だったが楽しい一時だったわ。
記憶を持っていてもいなくても恋については悩ましいと思ってしまった1日かな。
私も言うかそろそろ腹を括るべきかしら
ティナの話の中で気になったのはメイドのエレン。
ゲーム内のヒロインとフランクで起きるイベントをティナとフランクで起こさせているのが話を聞いてるとどうやらエレンのようだ。
エレンが記憶を生かしてティナとフランクをくっつけたと思うのが妥当な線だと思うけど、私がエレンと会う事は確率的に低いだろう。
もし会う事があれば聞いてみたいわ。
アメリアとアルフレッドの出会いの話とか恋バナを考えていたんですが、うまくかけませんでした・・・。
機会があればアメリアと殿下の出会い話とか書きたいです




