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マーケットは危険?

「・・・と言う事でヒロインのカローラさんを紹介してもいいかしら?」


翌日、エーリクのお店で昨日の話をエーリクに告げました。


「ヒロイン?カローラが?・・・ああ、乙女ゲームの方ね。

 商売でってなんで、俺なの?」


「もしかしてゲームはみてただけですの?」


首を傾げるエーリクにもしやと思って問うとエーリクは頷きました。


「そっちの方は情報しかしらないんだよな。エーリクってでてたの?」


「エーリクは隠しキャラその2ですわ」


「はぁ?マジで?これモブキャラだと思ってたのになぁ。

 それでヒロインは俺に話があると?何で俺なの?」


どうやらエーリクはゲームはやってなかったようですね。

私はサイト情報で見たエーリクの情報を話しました。

このルートの感想には大抵デートなのに値引きの仕方や商売についての話ばっかで甘々セリフはラストの方でようやく出た思ったらそれだけだったとかって嘆きが多かった記憶。


それにしてもエーリクはゲーム内容には詳しいからてっきりやってたのかと思ったのに違ったのか。

でも”乙女ゲームの方”って言ったよね。

そういえば前も思ったけどこのゲームって他にもあったような?

考えてるわたしを余所にエーリクは不機嫌な顔になっていく。


「悪いけど俺、そこまで商売に熱くなってない。

 仕事は仕事だからきちんとやるがな。

 まー。会うだけならいっか。

 ただし、商売関係で話があるっていって俺にメリットのない話だったら速攻で断る。

 それでいいなら連れて来い」


なんか棘がある言い方です。

モブだと思ってたら隠し攻略対象だったから驚いてるのかしら?

それにしても何かを私は忘れてる気がするんだけどなぁ。

何だろう?


「その事は伝えて連れてきますわ。

 ちなみに私は貴方が記憶持ちである事伝えてませんわよ?

 どうします?」


「あー。言っておいてくれる?探り合うの面倒だしぃ。

 ストレートで言えるならその方が面倒なくていいや」


エーリクは会うたびに段々口調が悪くなってます。

私はボロが出ないように言葉使いは気を付けてるけどね。

それにしても今日は不機嫌さに磨きがかかってるような。

今の私の件が原因でしょうか・・・。


「エーリク様?会いたくなければ無理して会う必要はありませんわ」


「んー。マーケットって今色々問題になってるっしょ?

 それ関係で言われたらいやだなって思っただけ。

 今日もマーケットの愚痴を言う取引相手がいたからね」


ゲームでもマーケット反対派の動きはありましたが、やはりトラぶってるようですね。


「エーリク様はマーケットに顔出ししてますの?」


「部下に色々見に行ってもらってるな。

 お嬢ちゃんはいってないのかい?

 貴族でも行ってる娘多いって聞いたぞ」


「私はマーケットには行ってないですわ。当分は行く予定もありません」


ゲームでマーケット関係のイベントはユリウスルートが主にだったけど、その他でも色々トラブルが起きるイベントスポットなのよね。

そして悪役令嬢アメリアが色々悪巧みずる場所でもあるのよね。

今の私には悪巧み予定はないんだけどね。

触らぬ神に祟りなしと言うかマーケットは鬼門に思えてイベント期間が終わるまではいかないようにしようと思ってる。


「大丈夫とは思うけどマーケットは危険度高いからな。

 行かなくて済むなら行かない方がいいわな」


あれ?

エーリク様は乙女ゲームはしていない筈ですよね。

なのに何故危険度高いと言うのでしょうか。

先程から気になる発言もあるし、聞いてみましょう。

と気合を入れたはいいものの執事さんが急用な来客が着てしまったことを告げに来てしまったので、明後日に会う約束をしてエーリクとは別れました。


それにしても私は何を忘れてしまっているんでしょ?

乙女ゲーム以外でも何かあった気はするんですが・・・。


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