プロローグ
小説を投稿するのは初めてではないのですが、完結を目指して頑張って書こうと思います。
よろしくお願いします。
まだこの世界が生まれる前、6柱の女神がいた
6柱の女神は何もない場所からこの世界を造り出した
まず大地の女神・ガイアが世界を創造した
次に水の女神・ルサルカが世界に海を造った
そして暁の女神・エオスが朝と夜を造り、
法律の女神・テミネが世界の掟を定めた
知識の女神・エアが生物に知識を与えた
最後に死の女神・ヘカーテが全ての生物に死を与えた
こうしてこの世界は造られた
この世界に平穏がいつまでも続くようにと願いながら
しかし、長く続いたその平穏も終わりをむかえようとしていた
何者かによりこの世界と地獄を繋ぐゲートが開かれてしまったのだ
悪魔たちは次々とこの世界に舞い降り、人々を蹂躙していく
そんな中一人の男が立ちあがった
その男のことを我々は敬意を込めてこう呼ぶこととしよう
「勇者・レイウス」と
レイウスは悪魔たちにも恐れず果敢に戦った
傷つきながら、守りながら、時には助けたはずの人間に恐れられることもあった
だが彼は戦った
たったひとりで、誰にも頼らずに
誰よりも強いその男は、誰よりも孤独であった
そんな彼の姿を見て6柱の女神たちも心を動かした
彼の者の為にならば自らの力を貸してやってもいいと
自分たちの造った世界のために孤独で戦い続けるレイウスの為ならば力を添えてもいいと
それからというものの、レイウスは女神の加護を受け、まさに一騎当千の強さで悪魔たちを蹴散らして いった
しかし、悪魔たちもそう簡単にやられてくれる敵ではなかった
六魔将と呼ばれる魔王の幹部たちの降臨によって戦況は大きく変化した
勇者レイウスと女神たちは一度は六魔将を退けたものの、本気を出した六魔将に苦戦を強いられる
このままではどうしようもないと考えたレイウスと女神たちは自らの命を犠牲にするような方法で六魔 将を封印することに成功した
しかし勇者レイウスの命は絶たれ、6柱の女神も六魔将共々封印されてしまった
希望の光が亡くなってしまったかに思えたがレイウスが死の間際に発動した魔法により、魔王は闇の力 を失ってしまう
悪魔たちの魔の手がなくなりこの世界に再び平和が訪れたのであった
―――――――――「ラクセル聖戦記」より抜粋
3回に1回のペースで投稿する予定です。
感想をくれると作者のやる気が上がります。