表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/42

支部長のとんでもない提案

 仕事は一生懸命に取り組んでいることが判った。無理強いされているわけでもなさそうだ。それは普段の顔つきをみてもわかる。

 悔しいが、今度の仕事はすごく、彼に合っているのだ。

 それでも、よくよく考えてみるとケガもそうなのだが、家庭に帰ると何もしてくれないのが実は一番不満だった由利香。そんなところもお見通しだったのか、支部長が優しく続ける。

「現場で作業する彼のような役職の人は、実は独身者が多くて彼のように家庭持ちは珍しいんです。しかも主任ともなると」

「現場以外の仕事もあるんですよね、もちろん。総務とか。他の部署なら家庭のある方も多いのでは?」

「そうですね」

「このままでは、どうにかなってしまいそうで……」由利香、泣きそうになった。

「心配で心配で……それに、あの人がどういうつもりなのか、」

 支部長が急に顔を上げた。

「ご家庭で、ゆっくり話し合う機会が必要ですね、ご主人と」

「はあ?」どういうことなのだろう。

「ちょうど仕事に空きができそうな時期があります。研修に行ってもらうつもりでしたが、それよりも優先すべきことがありそうなので」


 そこで、二月末に三日間の連休、土日も確実に仕事が入らないという保証で、計五日の休みが提案されたのだと。


「無理だと思います」由利香は悲観的だった。

「休みが続いただけだと、タカさん……夫は何もしてくれないわ。ずっと寝てると思う」

 そこまで言うか、しかしそれは事実だな、椎名さんもしぶしぶ納得。

「それでね、『では家出してみたら? アナタが』って、支部長が」

「何ですと?」椎名さん、今さら飛びあがる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ