コーヒータイムに突如!
「な、なに、どうしたの」
「まどかもこうえんにいきたいよう」
ええ? 今からまたアソコですか?眠っている双子を起こさないように、バギーを軽くゆすりながら必死で頭をめぐらせる。
「遠いしさ……とちゅうのヤマザキ公園でもいいだろ?」
「あそこのすべり台、つまんないよう」地団太まで出た。まずいぞ、赤子が起きてしまう。
すったもんだの末、ようやく交渉成立。
家に帰る途中、少しだけ遠回りして公民館の絵本館に寄る。絵本を借りて、片隅のキッズコーナーで「三十分だけ」遊んでから、自販機でジュースを買って飲んで帰る、よろしいでしょうか。
明日には由利香も帰ってくるだろう。何時か聞いてなかったが、きっと帰ってくれるに違いない。もしかしたら、オレがまどかにこうして付き合うことも、この先しばらくないかも知れない。どうせお年頃になったら、口もきいてくれなくなる。今のうちだ。
公民館では、絵本を借り終わってキッズコーナーで遊ぶ頃には、どうやら双子も目をさました。片隅のベビールームでオムツを替えてやり、そのままキッズコーーナーに野放しにする。
さんざん遊んでいる間、煙草を吸おうと思って、ガラス越しに面した中庭へと出る。
ふと向かい側をみると、三階建の別棟は改装中らしく足場が組んであってシートがついていた。特に気にせず一服ふかし、また中に戻るとまどかがはあはあ言いながら
「のどかわいた。ジュースのみたい」と立っていた。
双子を呼び戻し、館の隅にある自販機のコーナーへ。大ホールへの入り口に近く、今日は特にイベントがないせいか、照明も暗く、あたりはまるで人影がなかった。
まどかにオレンジジュース、自分にはコーヒーを買って、双子にはまたミルク(お湯がもうないので、水道の水で作った)、近くの椅子に座ってのんびりとコーヒータイム。
すぐ近くの出入り口が急に開き、外から誰かが飛び込んできた。




