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ユナイトアリア!

昔、この世界は、明るく、平和一色そのものの世界だった。しかし、人々の小さな不満や不平、ストレス、悲しみ、苦しみが積み重なり、不の力がどんどんと強くなっていった。そこで神々は、ライトサウンド<ミュージック>の力をもつ半神の力で[希望]と[絶望]の世界を分け隔てた。しかし、どんどんと強くなる[絶望]側の力が、この世界の境界線を破壊しようとしてた、、、

しかし,そんなことも知らず平和な日々を送る「俺」と妹である「ノア」と両親と共に暮らしていた。

そんな中世界樹の下で「紅桜」兄弟と出会い、、、←この部分はまだ未完成です。

すいません。 m(´・ω・`)m

 この記憶はどこから来たものだろうか。美しく、眩しいほどに輝いたみずみずしい花々たちは、私が一番美しいと主張せんばかりだった。小鳥がさえずり、蝶々が舞い、青空には薄い雲が散りばめられ、完璧すぎるほど調和がとれ、自然が生み出した奇跡のようにさえ感じられる。この世界は、まるでこの世の全ての醜い万象を取っ払ったようなような、美しいものだけを集めたような、それも人為的にできるレベルを超えた、まさに「神々によって創造された」という言葉がぴったりな場所であった。俺は確かそこに寝っ転がっていたか、俺の小さな体は花々に囲い込まれていた。体を動かそうとしてみるが、うまく動かない。まるで金縛りでもあっているかのようだ。すると、かすかに焦げ臭いような臭いがした。 

 なんだ?

 答えはすぐにわかった。なんと足元側の空が黒緋色に染められ、地面から、どす黒い煙と共に真っ赤な炎が上がり、炎の間からこの世の全ての化け物を集めて一つにしたかのような雰囲気をまとう、一人の男が見えた。炎と煙でよく見えないが、背の高く、悪魔のようなとげのある翼をつけ、髪は真っ赤に燃え上がる炎のように、肌はドラゴンのような黒鉛の鱗で身を固めていた。

 すると、頭の上の方で何やら俺に語りかけているような、歌っているような、澄んだ美しい声が聞こえた気がした。

「、、、て、、、、、」

 何を言っているのかよく聞き取れない。聞き取ろうと全神経を耳に集中させる。

「どうして、、、、きれい、、、、思う?」

 それでも少ししか聞き取れない。首を上に傾け、無意味に耳に力を込めるように集中した。その行為をした結果、確かに声は明瞭に聞こえた。しかし、あの澄んだ美しいではなく、少し怒ったような、しかし、やさしさのこもった聞き覚えのある声だったが。

「はやく起きて!アナたちをまた待たせちゃうよ!」

 俺は布団を吹っ飛ばし、急いで声のするドアの方へ駆け出した。ドアを開けると、そこには気の強そうな、ただ、どこか凛とした美しさのある女子がいた。

「ああ、妹よ。いつも思うんだけど、ギリギリじゃなくて、少し前に優しく起こしてくれない?」

 俺は寝ぼけた声で言った。

「私こそいっっっっつも思ってるんだけど、いつになったら起きるの?今日は12回大声で呼んだんだけど?どんだけ耳が遠いの?寝てる時は、耳が機能してないんじゃない?それとその[ああ、妹よ]っていう言い方やめてって!30回目超えたあたりから数えてないけどあと何回やるの?この流れ!」妹はぷんすか怒りながら、リビングのある一回まで階段をドスドスと降りて行った。今日もわが妹は可愛いな。そう思いながらゆっくりと妹について一階に降りた。ちなみにこの流れは、あと3回で100回記念を迎える。100回記念に自分から起きてみようかな?

 階段を降りていくと、朝ごはんの焼きたてかつ見たことのないような形のパンと、レタスメインというか、レタスしか入っていないサラダ、そして獣肉のカリカリ過ぎるほどに焼かれたベーコン、そして、おそらく目玉焼きになろうとしていたであろうスクランブルエッグがおいてあり、パンを焼く香ばしい、香ばしい?いや、確実に焦げているような、焦げ臭い香りが漂っていた。今日のパン作りも失敗したのかな?

「おはよう!」

 元気のよい優しい声が聞こえた。

「母さん、今日もパン焼いてるの?」

 俺は母さんに聞いた。

「そうよ!今日こそパン・オ・レザンを作り上げるのよ!」

 気合いに満ち溢れた返答がかえってきた。別に普通のパンでもいいって、なに?パン・オ・レザンって。聞いたことないって。パン・俺産?俺作ってないけど?それよりも普通の食パンから作れるようになってくれ。頼むから。多分だけど、夢に出てきた、焦げ臭い匂いって絶対母さんのせいだろ。絶対。そんな平和ボケの象徴ともいえるような、とてつもなくくだらないことを考えながら朝ごはんの置かれた机に腰を掛ける。おそらく何個も焼いて、その中から奇跡的、いや天文学的確率で焦げていない、見たこともないパンにかじりついてみると、とても美味しかった。所々にレーズンが入っており、薄く砂糖の層があり程よい甘さをしている。

 もう少しバターの温度を生地とおんなじくらいにまで、温めてからから、生地と混ぜ合わせた方が、見た目もきれいになるし、サクサクするかな?後で言っとこ。というかこの形であってるのか?なんか大きいし、何重にもくるくる巻いてあるし、これ絶対ミニスナック○ールドだろ。ミニって書いてあるくせにミニどころかビッグなあれ。いっそパン・俺産じゃなくてレーズンビッグスナック○ールドに改名した方がいいだろ、、、。そんなことを考えていると、低く、かつ母さんと同じく元気な声が聞こえた。

「おはよう!今日は何回声かけられて起きたんだ?」

 少しは息子が自分から起きているという期待を持ってくれませんかね。まあ、俺が悪いけど。

「12回だよ!12回!ありえないでしょ、ほんと。」

 外に出る支度をしている妹が、遠くから少し怒ったような声で代わりにこたえた。

「父さん、今日の畑の調子どう?」

 俺は何事もなかったように聞いた。

「いや最近、雷雨が多いだろ。それのせいで、いやまあちょっとなんだが、野菜の育ちが悪い気がするんだよな。」

 少し元気のなくなった、困ったような声で答えたが、

「まあ、そんなこともあるか。天気ばっかりはしょうがねえな!」

 流石元気は世界一のわが家族、少し困った時も自己完結してるよ、、、

 俺は、急いで朝ご飯をたいらげ、急いで外に出る支度をした。

「今日は、世界樹行くんでしょ?動物達にあげるおやつと、万が一のための剣も忘れないでね!まあ、剣なんて持っても兄ちゃんには使えないだろうけどね!」

 冗談めいた声で妹がおちょくってくる。

「うるさい!」

 半笑いで俺はそう言いながらアイテムスロットに剣と沢山の木の実と、水筒、母さんが作ってくれた弁当、そして木でできたフルートを入れた。このフルートは俺が小さいころに、父さん母さんが、大事なものだからといってくれた、両親曰くとても大切なものらしい。かなり色あせているし、傷が所々ついているが、音色は確かで小鳥のさえずりのようなとても美しい音が出る。音楽にあまり興味のない俺でもわかるほどかなりいいものだ。

 準備を終わらせ急いで妹と外に出た。

「行ってきます!」

 俺たちは元気よく両親に言って出発した。




最後までご覧いただきありがとうございます!初めての作品で、至らないところもたくさんあると思われますが、どうか今後も温かい目で見て頂ければ嬉しいです!今後も頑張って書いていこうと思います!

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