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君の分まで  作者: 愛夢
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君の分まで。

俺、柳雄星は神田美優と付き合っていた。自分で言うのはなんだが、俺は人気アイドルで一般人の美優との交際は絶対バレてはいけなかった。ある日、いつものようにおうちデートをしていたら週刊誌に撮られてしまった。撮られてしまってからはあっという間だった。瞬く間に日本中に広まり混乱の矢先は彼女へ行ってしまった。乗り越えて付き合って行きたかったが、彼女への誹謗中傷がひどく別れることに。お互い好きなまま。

別れてからも誹謗中傷は少し続いた。そして別れてから2週間後、美優から俺にある一通のメールが送られて来た。

『雄星久しぶり。連絡しないっていう約束破ってごめん。でも最後にこれだけは言いたかった。私ね雄星と付き合えて嬉しかったし楽しかった。いい思い出もいっぱいある。でもやっぱり人気者の雄星と付き合うのは難しかったみたい。私には耐えられなかった。ごめんね。今までありがとう。雄星は幸せになってね。』

俺はその時ちょうど仕事だったため、あまり深く考えず仕事に戻った。

仕事が終わりスマホを見ると美優のお母さんから留守番電話が一本来ていた。俺は嫌な予感がし、急いでその留守番電話を聞いた。

「美優の母です。今日美優が自宅のマンションから飛び降り自殺しました。柳さんには伝えとこうと思って連絡しました。これを聞いたら連絡ください。」

美優のお母さんの声が震えていた。頭が真っ白になり、すぐにお母さんが言っていた病院へと向かった。そこには泣き崩れている美優の両親と痛々しい姿の美優がいた。その時美優から送られて来たメールを思い出した。その瞬間後悔と悲しみが一気に込み上げてきて泣き崩れた。俺がアイドルだったから。俺が守ってやれなかったから。あの時のメールで気づいていれば。と自分を責めた。するとお母さんが美優のスマホを渡してきた。

「これ、美優のスマホです。柳さんに向けた動画あるのでよかったら見てやって下さい。」との事だった。そうして、お母さんからスマホをもらい動画を見た。

「雄星!これを見てるってことは、私死んじゃったんだね。ねぇ今雄星自分のこと責めてるでしょ?私のこと想うなら自分のことこれ以上責めないで欲しい。雄星のせいじゃないから。雄星はたくさん私を幸せにしてくれたよ。だからアイドル辞めるとか考えたりしないでよね。みんなにこれからも笑顔届けてよね。それに私アイドルの雄星も好きなんだから。最後に、負けちゃってごめんね!ずっとずっと大好きだったよ。ありがとう。」

美優は笑顔でいたが、少し目が赤く腫れていた。俺はこの動画を見て号泣した。それと同時に前に進もうと決意した。美優が生きるはずだった未来を。そして誹謗中傷がなくなる日を願いながら。君の分まで。

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― 新着の感想 ―
[良い点] これはロマンチックな物語になりそうですね! [気になる点] 次の更新を楽しみにしています!
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