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第四話 命の恩人

朝6時


あの戦争から 二ヶ月がたった。



ハルの日常に変化はない。変化したことと言えばキノコ軍について調べまくったことだろうか


一級 レイに大怪我をさせたのはほぼ自分である。


責任 金 どんなことをされるのかと身構えた。


しかし何一つおこらない。まあ、冷静に考えれば直接怪我させたの俺じゃないし、そんなの当たり前か


そう自分に言い聞かせ、やはり日課の散歩に出かける。


家をでると、目の前に復興されかけた建物がある。

散歩をするたびに復興が進んでいる

これを見るのが好きだった。ボロボロの建物に屋根がついたときなんかは声を出して喜んだものだ


ただ、それだけじゃない。いつもの散歩ルートを進むと、しけた顔をした子どもたちと、それを率いる大人2人


この子たちは親を亡くし、収容施設で育っている子供たちだ。今は散歩の時間か。

これを見るのが嫌いだった。この子たちはもうこの若さで、人生のスタートが大きく遅れることが確定したのだ。


現実は厳しい。この中で幸せになる人間なんてそうそういない。ほとんどはタケノコ軍に殺されて、

残ったものは底辺職で村を這いつくばる。それが現実だ。


「あっ!!おにぃ~~ちゃん!」


と大声。周りにいる「おにいちゃん」は一人しかいない

俺の事?だがその声には心当たりがあった


あのとき助けようとした子供だ…!


「あっ……!君は」


ハル向かって子供が抱きついてくる。2人の大人はそれを微笑ましい表情でみている。


「よかった…君だけでも無事で!別れてから、怖くなかった?」


急に舌が回る。年下、初対面のひとに対してペラペラ喋るのはあるあるだ。


「うんっ!怖くなかったよぉ!あのね!一級の、えっと…レイちゃんが!抱っこしてくれたんだ~!」


(レイちゃん…w)


かわいい、とてもかわいい。少年は続ける。


「あのときおにいちゃんがいてくれなかったら僕もう駄目だったぁんだよ。君は俺の恩人だ!」


どこかのアニメとかで引っ張ってきたであろうセリフをいう


それに対してなんて言って良いのかわからない。自分は、自分は…


いや、違う。馬鹿か俺は?


今の言葉を忘れたのか。普通に考えろ自分。周りは死体だらけ、家族は死に、今どうすれば、今後どうすれば、そんな沢山の情報が頭のなかを駆け巡るんだ。


そんなの、誰だって大泣きしたくなる。ましてやこんなに小さい子供は精神崩壊モノだ。

何もしてなかったとしても、そこに自分が駆けつけたことで、どれだけ肩の荷が降りたのだろうか?


もし俺がこの子の立場なら、あまりの安堵に吐いていただろうな


「あ~り~が~と~うっ!」


子供がお辞儀をする


「…!どういたしまして !」







よかった。助けようとして、よかった。死ななくて

そして、家に帰る。もう朝ご飯食べ無くても元気なきがする


胸がいっぱいだ。ここまでテンションのあがったら日なんて人生で……………うん?今日が初めてか?


そんな事を考えたとき

家のポストに白い封筒があるとこに気付く。

なんかきてる と何も考えずにそれを取る。




その封筒には 「キノコ軍」と書いてあった。



「………はぁ?」


キノコ軍から、手紙?

戦争で大きな被害を受けて、寄付金をくれるとかなら前、あった。でもそんな怪我は今回してない。


ーーーオワタ?


一級に迷惑をかけた事による、何かの措置がこの封筒に書かれているのだ。


「……………あ~あ……」


玄関に座り込み、封筒をペリペリ開ける。思い切り破きたい気持ちが強かったが、そんな事したらどこからか狙撃でもされる気がした。


中にはたったの一枚の紙。ここに、死刑宣告でも…





ーー氏の努力を評価し キノコ軍に招待する。






封筒にはそう書かれていた

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