水族館からの手紙
掲載日:2022/07/27
夜の水族館の水槽の列の間の
暗い床をひたひたと進んでいく
壁には常夜灯の緑の文字が
ポゥと灯っている
水槽のなかのきみを見る
今日も水中を漂うみたいにゆらゆらしていて
とても、きれい
いつまで眺めていても気にならない
きみはプランクトンの夢を見ているの?
何を食べたら、そんな虹みたいに
光ったりできるの?
真っ暗ななかに、きみの光が
左から右へ順番に流れるのを見ている
ガラス越しに手を触れて
ねえ……
きみは、海に戻ったとしたら
深海の海原をいつまでも揺蕩うの?
そんな永遠、みたいなあかりを
ちいさく灯しながら
きみは太古のなごりみたいに
尊いね
くらげの祖先はカンブリア紀からいたみたいです。三葉虫と同じくらい古いんですね。地上はまだ植物も動物もいない。不思議な世界ですね。




