4話 〜二度目の七夕〜
今年も七夕がやってきたな。大晦日はかなたに悪いことしたけど、今日のためにいろいろ考えてきたしきっと上手くいくはず!!
その名も...「かなたと星を見よう大作戦!!」
ちょっとそのまんま過ぎたかな...。
「あっ、かなた!」
「あっ。碧さん。久しぶり。元気?」
「元気!突然だけど、今夜山で星を見ようよ!」
「碧さん気持ちはありがたいんだけど...」
「大丈夫!いろいろ考えたから!」
「そこまで言うなら...」
星を見てみたかったし、後で怒られるのは私だけだし、碧さんがせっかく考えてくれたんだから少しくらいいいよね...?それにしても、碧さんの能力は凄いな...。
「碧さん待って...早い」
「...かなた!着いたよ!」
「じゃあ、今から暗くするね!えいっ!」
「...綺麗。この世にこんなものがあったなんて...」
良かった...!かなたに喜んで貰えたみたいで。
私も少しは役に立てたかな。
「かなた、家に帰ろ...!」
「うん...っ!」
「今日は本当にありがとう。碧さん。」
無事に家に送り届けたし。帰ろ。
「あの...。あなたが碧さんですか?」
「はい。そうですけど...」
そう答えた瞬間、私は刃物で刺された...。
「余計な──しな─で!」
意識が薄れて、あまり聞き取れなかった。
かなたは大丈夫かな...