神様日記2
あの続き
あの後姉神様は、急いで妹を探すべく世界を回った。
あれから…5年が経った。
「はぁはぁ…やっと…やっと見つけましたわよ!我が妹よ!観念なさい!!!
我らが王より、貴女を連れて来いとのご命令!!逃げ回るのはおやめなさい!」
「げっ!姉様!!!どうやってここがわかったの!?
探知されない様に気配は絶っていたのに!!!」
「貴女がいつまでも連絡を無視するので、他の神達に手伝ってもらったのよ!!」
「姉様卑怯!!!」
「卑怯で結構!貴女が手紙を渡さなかったせいで、100年も菓子が食べれなくなったのよ!?
それに私だけ怒られるなんて理不尽だわ!!!さぁ早く戻りますよ!!」
「いっ嫌っ!!王様怖いもん!!!私だって手紙を忘れていたわけじゃないわ!
どの菓子を食べようか迷っていたら時間が経ってしまっただけよ!」
「それを忘れていたと言うのです!!………あっ!こら待ちなさい!待つのです!まっ待てええ!ふぎゃっ!!」
実はこのやりとり。
お互いが、猛スピードで走りながら繰り広げられていた。
その途中…妹から投げられた飴玉が、姉のおでこに当たって、綺麗な放物線を描きながら後ろに飛んで行った。