印象変化
目を覚ました。頭痛がするが軽い程度なので教室に戻ろう起き上がって時間を見る。4時間目の授業が始まったばっかりだ。早く戻ろう、よたよたと歩き始める。保健室に先生のは姿はなかったが特に気にせず教室に戻る。足取りを取り戻しつつドアを開ける。がらがらと開ける音に気づいたかクラスのみんながこっちを見る。大丈夫かな、おいおいさぼりか、なんて言いたそうな視線を浴びる。僕はさっきまで無かった吐き気を取り戻していた。視線視線、皆が僕を見下す視線冷や汗がドバドバ流れているかのよう錯覚、気になってしょうがない、なんでこっちを見るんだ。嫌な考えがぐるぐる回り始める。急に胃液が逆流してきた吐き気が限界値まできたためその場から逃げ出すように近くのトイレに駆け込み吐いた。朝ごはんは食べておらず昼食もまだの為、出てくるのは胃液ばかり、悪寒が背筋を登り吐き気を強めた。僕は今自分の置かれている状況が理解できずにいる。おええ。胃液が口から垂れている。舌の先に胃液の味がする。苦く辛い刺激臭が漂うっている。ある程度吐き出したためもう吐かなくなったが水を飲んで落ち着く為廊下の水道水を飲もうと外に出る。あっ大丈夫?。隣席さんに会った4時間目が終わり昼休みになっていたのだ。青白い顔をしながら出てきたから印象悪いかな僕それともなんて心に思いながら隣席さんの顔を見ると、まるで僕のことを蔑むような顔をしている気がしたのだ。いつもの愛想笑いもなんだか気持ち悪く見える。ただただ僕を見ている。頭痛がする。何故だか僕は身体の中から人に対する恐怖が滲み出ていた。不安、嫌悪、返事も忘れて僕は逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。大丈夫?。隣席さんの声に僕はびくついて、は、はい大丈夫です。少しち、気分まだ悪いから保健室にいくよ。僕は逃げ出すように保健室に向かった。