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クズ人間の俺が聖女と呼ばれている  作者: いかや☆きいろ
六章 生と死の炊き出し
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作戦会議……と言いつつ飲み会するのがスローライフクオリティ

 新章、始まります!

 マヤ王国に行く前に女王様たちと作戦会議することになった。場所はうちのキンノ町の家です。女王様普通にお友達感覚で遊びに来る。前女王陛下もそうだけど遊ぶの好きなのかな、ここの王族は。

 今日はうちの家族も全員来たよ。ルートにあんまり甘えられないかも? やだなあ。

 まあ今ルートと引っ付いたら危なそうだけど。理性とか。

 いや、ね、やりませんよ? 何をって言わないでね。良いとこディープキスするくらい…………、し、しませんよ?


「どうしたのシェルちゃん。顔赤いですよ?」

「何でもありません、陛下」

「ルートくんといちゃいちゃしたかったらして良いのですよ? と言うかしなさい」

「しません」

「え~」


 え~じゃないですからね。相手の肉親の前でいちゃいちゃして見せつけるってどんな変態なの? え、普通なの? やったこと無いから分からない。やって……みない。


「シェル、こっち来て」

「うん」


 ルートに呼ばれたので隣に座り無意識に肩を寄せ合う。あれ、しちゃった。でもヤバい、磁石かってくらい離れられない。好き。ううう、好きなのは悪くないよね?


「あらあら……。ルートくん、まさか媚薬とか使ってない?」

「使ってないよ姉さん!」


 あうう、思いっきり女王様呆れてるよ……。

 媚薬とかテンプレ様が怖すぎて作れないわ。貴族に頼まれた時は専門外だと断ったけどあれセクハラだろ。まあ奥さんと使う感じだったけど。

 そんな怖いもの私は触れないしルートもそんなの使ってない。だいたいルートと会う時は薬草ハウスで誰かがそんなもの持ち込んだりしたら薬草が危険を教えてくれる。

 だからルートが使おうとしても悪意には植物は敏感に反応する。警告は必ずある。まあルートが使おうとするはず無いけどね。……今使われたら……、って、何考えてるの……。ルートはそんなことしないし。


「ああ、恋の病って聖女様でも治せないのですね」

「あんまりシェルをからかわないでよ」

「あうう……」


 めちゃ恥ずかしい。ルートからは離れないけど。そ、そろそろお酒にしよう。おつまみは事前に用意してあるし。


 なんかルチオ君が口から白いもの吐いてるし。ララキお姉様、それヤバイから口の中に突っ込んどいて。

 ルチオ君を心配? しつつお酒を準備していると誰か来た。


「貴女の愛をご支援します! ヤーカミです!」

「帰れ」

「良いじゃないですか支援なんだから!」

「もはや様式美でしょ。今日は何かな?」

「……なんか急に凄い女らしくなりましたね……。えーと今日は初心に戻ってスルメと目刺しですよ。在庫が増えてきたんで」

「在庫かよ」

「あ、いつも通りだ。生産量が上がったんですよ。聖女様のお陰で」

「スルメや目刺しが好きな聖女ってなんだろうね……」


 ヤーカミとのいつもの漫才も終えて、次はヨドミちゃんと作戦会議だ。ちなみに今回はドラゴンハンバーグプレートを用意してみた。エビフライも乗せてる。


「ひゃああん、シェルちゃん、とっても美味しいです!」

「過分な評価有り難う御座います、陛下」

「過分じゃないですけど? 毎日食べたいですけど!」


 どうやら私の料理がバッチリハマったらしい。女王様の胃袋ゲットだぜ! まあコレステロール値高いから野菜も食べてほしい。


 血液サラサラと言えばにんにくや玉ねぎの硫化アリルだけど、これも取りすぎると毒になるんだよね。生玉ねぎを食べ過ぎると死ぬらしい。生にんにくなんかは食べ過ぎると腸内の善玉菌悪玉菌関係なく死んでしまうそうな。この世界の菌は妙にタフだけどね。浄化魔法で死なない菌とかある。


 そもそも血液とかより小さい物を取り除くには上級浄化薬が必要なのでウィルスや一部の細菌は生活魔法の下級浄化魔法では消せない。地面に落ちた消ゴムを取り除くより消しカスを取り除くのが難しい感じ? なんだその例え。

 ちなみに毒は初級の浄化で消せるのと消せないのが有るので多分消せるか消せないかはランクで細かく決まってるんだとは思う。病も神が決めたルールなのかもね。人間にしてみればたまったもんじゃない。

 でも逆に言えば不死だってたまったもんじゃないんだよね。全ての人が無限に増えて一切死ななかったら……。まあ分かるかな。


 酔っ払いそうになった辺りでたいていヨドミちゃんの本題が来るのも様式美かも。


「なんとか名誉爵位としてイルさん、レコさん、ユサさん、カナイさん、アンセルさんに名誉男爵位を与える事は決定しましたわ」

「名誉爵位だけど男爵は凄いね」


 名誉、騎士爵じゃないかって言ってたからね。

 名誉爵位はこの国では国政に関われないけど自由な、だけど身分相応の権力を持つ爵位って感じだよ。

 働きが良ければ王に意見を言えるくらいの爵位だね。うーん、貴族の上下関係は本気で難しいな。


 名誉爵位と普通に爵位を継承した存在と、上下はその都度変わったりするんだよね。

 名誉爵位と伝統爵位のどちらが優れているか、そう言い出したら泥仕合になりそう。

 親からもらった爵位と自分で手に入れた爵位。親が凄くて本人も結果を出せるなら名誉爵位の方が圧されるし、貢献が充分以上なら名誉爵位が立場で上になる。だからまあ成り上がりで嫌われたりするけど、この国の貴族は私たちの貢献は充分に理解してる。

 あのコーゲ伯爵でさえ私の味方だからこの件には文句を言わないだろうね。言う貴族がいたらいじめられるかも。貴族なのに。


「次に炊き出しに当たるマヤ王国での注意点ですが、貴族と平民の距離がウトリより更に近い事を念頭に置いてくださいまし。例えばラジク王は平民と一緒に鍛冶仕事をして一緒に酒を飲んで、そのまま寝てしまうくらい距離が近いですの」


 それほぼ平民じゃ? 現代的な、社長とフリーターがやたら距離が近いみたいな状態じゃない? 凄いなぁ。

 マヤ王国、面白そうかも。


 この時私は、何かを忘れていたんだよね。








 命が舞い散る生と死の炊き出し、この章も最後までお付きあいお願いします!

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