もう毎日デートだけで良いよね
二十万文字突破、&ブクマ三百件突破、有り難う御座います。
美味しいお弁当も収納スキルあると簡単ですよね。熱々お弁当や冷や冷やお弁当も思いのままです。
はーい、皆さんお早う御座います、ウザいくらいルートラブを放ちまくってます、シェルです。ウザくてすみません。
でも好き。なんで急にこんなに落ちたんだろ? やっぱり好みだったのかな? 身長低い男性が好みの人いる? いるか。
私の隣でルートがニコニコしています。可愛いー! 成人男性ですけど。ハーフリング七十五パーセントですけどね。ああ、この世界ではロリコンとかショタコンとか特に忌避される事は無いです。小さいのが嫌な人もいるけど種族特性なのに仕方ないよね。
さて、トロッコと魔石をボードから取り出して、一路イレキ湖へ。このトロッコ時速にして多分六から七十キロは出るけど、今日は三から四十キロくらいで行こう。ルートとおしゃべりしながら、ゆっくり行こう。楽しいね! もうなんでもない事が楽しい。恋するってこう言う感じだった。相手が居るだけで全てが満たされる。
森の木々も祝福してくれています、私のスキルだと大勢の人の中をラブラブしながら飛んでいくみたいな状態で、電車の中でラブラブするバカップルと同じです。自分だと分からないものですね。だってルートしか見えてない。バカップル上等です。
「森も凄い祝福してくれてるよ」
「そうなの? 僕にも聞けたら良いのにな」
「私がいっぱい伝えるから大丈夫!」
「そっか、じゃあいっぱい話そ!」
ルートも私と居るの楽しいかな? 私は楽しいぞ。嬉しいし。
今日は朝御飯食べてないな。楽しみすぎてね? 有るよね、そう言う事。メイド隊が気合い入れすぎてたのも有るけどね。私も楽しみすぎて忘れてた。それにお腹いっぱいになるよね、幸せすぎると。遠足の日とか朝御飯食べないでお弁当楽しみにしたりするよね。体力もたないからちゃんと食べような。それにしても今日はよく晴れてる。良かったな~。
やがて目の前に何度も見たはずなのにいつもより一層キラキラした景色が。恋愛すると全てが輝いて見えるって本当だね。
「みずうみーっ!」
「来たねー! わあ、凄い綺麗だ!」
「いつもより澄んでる気がするね!」
えへへ、ルートと見てるといつもの景色も新鮮に見えるや。イレキ湖の真ん中までトロッコを進めて、お弁当出そう。術式保存ボードに、昨日キスした嬉しさから眠れなくなって手と心の赴くまま作りまくったお弁当がたっぷり入ってる。愛情五十倍くらいは余裕で入ってるよ。ハート型のハンバーグとか作っちゃったからね。どれくらいの浮かれようか分かるよね。幸い家では一人だったけど。みんなそれぞれテレポーターで帰ったみたいだ。キンノの家は作業と酒の空間になってるな。
「こっちのトマトのチーズ乗せから食べてね。冷めると固まるから」
「うん、あ、これ凄いジューシー! 甘いし」
「熱を加えてるから甘くなるんだよ」
トマトを横に半分に切って焼いたら、塩胡椒で味付け、チーズを料理酒か白ワインを加えてとろとろに溶かしてトマトにかける。冷たいままのトマトにかけても美味しいけどね。チーズ固まるけど。
料理はいつもの事なのになんか女の子っぽい気がするね? 何でだろ。しゃべり方も時々凄い乙女になる。何でだ? 可愛く見てもらいたいとか無意識に思ってるんだろうか?
でも、やっぱり思いって人を変えるんだよね。なんか同じ事ばかり考えてる気がする。良いよね、これが自然なんだよ。
カリカリに揚げた手羽元とか、遠足お弁当定番メニューもたっぷりだよ。ルートって意外と大食漢。つか、Sランク冒険者なんだもんね。かっこいい…………。
ルートとご飯を食べ終えてぐるりと湖を回る。湖の西端はダンジョン化してるけどルートとの村作り予定地だ。
「どうやって村を作ろう?」
「木は伐らないと駄目かな? 間伐したりしても嫌かな? シェルは木の悲鳴とか聞こえそうだよね」
「聞こえるんだけどね、ある程度は切っても良いらしいよ。間伐の考えは植物にも有るみたいだよ。少しなら自分達で動いて場所を開けてもらえるし。悲鳴はね、離れてたら聞こえないから」
「そっか、じゃあシェルが居ない時に伐るね」
魔法だけで石組みの家とか作れたら良いんだけどね。プラムなら出来るんだけど。まあ二人の村から始めたいからね。最初は自力で行こう。
まずは二人の愛の巣から…………なんか表現がいやらしいね。完全防音の鉄筋コンクリートの家を建てたくなってきた。
湖の間近で建てると波風とかですぐ壊れたり水が溢れたりしそう。少し離して建てないとね。いざとなったら建て替えれば良いんだから。小さい木造の家からでも良いかな。まだ子供作らないし。…………ううっ、エロいの恥ずかしいなぁ。ルートとなら嫌じゃないけど。ルートとなら嫌じゃないんだな、それは、なんか色々ヤバくないかな?
でも体の関係より心の関係の方が今は大事だと思う。……自分が初心なのは分かってる。
「ルート、私と一緒に居て楽しい?」
「えっ? えーっとね、可愛い過ぎて、愛し過ぎて、ドキドキし過ぎて、料理も美味し過ぎて、お酒も美味し過ぎて、話しも楽し過ぎて、幸せ過ぎて、面白過ぎて、楽しすぎ!」
「凄い怒濤の愛をもらった!」
うわあっ、さすがに顔燃えるわっ! 嬉死ぬわっ! ルートに愛されてるうっ! ヤバい、変なスイッチ入りそう。もう入った。無理矢理キスするからね! 少し屈んできゅっと抱き締めたら無理矢理唇を……唇を…………。モジモジしてたらルートの方からしてくれた。うう、ここ植物いっぱい有るから私にしてみると衆人環視の中でキスしてるようなものなんだよっ! 恥ずかしすぎるっ! 植物たちも、おおーっとかリアクション止めてください、死んでしまいます!
ルートもかなり壊れてますね!




