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クズ人間の俺が聖女と呼ばれている  作者: いかや☆きいろ
四章 勇気の炊き出し
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ホムンクルス兵の歴史とかあるらしい

 あっさり終わらない戦闘回も有りますけど、基本はスローライフです。お酒飲んだり子供と遊んだり。

 マシュマロモコモコなほとんど歩く死体なやつらはあっさりルートやユサに駆逐された。名前はアレなのに弱かったな。何が邪骸兵やら。ただ、ほっといたら復活して合体したりしてキモかった。……うーん、作った奴の想定が甘かったのかルート、Sランク冒険者が強すぎたのか、あっさり全部灰にしてしまったんだよな。

 戦いに関われない私は最後までぽかーんとしてた。ルート強すぎぃ……。


 そう言う訳でやつらが何処から現れたのかと伯爵家は大変な騒ぎになっている。アンセルの親父さんも帰ってくるらしいが、私たちはまた狙われても良くないので帰る事にした。育毛剤置いとこう。


 もし更にあいつらの仲間が来るようなら協力は約束しよう。

 アンセルの責任ではないが感謝された。だいたいあの男の言い分は完全な言い掛かりだったしな。全部悪いの自分じゃねえか。しかも弱いし。カマセ君の名前と取り替えろ。セマカだっけ。

 まだ兄弟が一人いたし、元男爵本人が攻めてきそう。邪悪な錬金術師が気になる。聖女が現れたから魔王もとか言われたら嫌だな。その辺どうなの女神様。『たまたまよ』ですよね。そもそも魔王って魔物の王だからプラムでも意味合い的には魔王なんだよな。しかしだんだん出てくる頻度増えてきたな女神様。

 今回の件が多分気に食わないんだろうな。人の命を冒涜する実験なんて流石にあの正義感の強い女に許せるはずがない。

 私がなんとかしてやらないとな。もっと力が必要か。気配察知や索敵のアイテムも作って、それと合わせてオートで矢か弾丸を放つシステムとか作れないかな。術式の勉強しないとな~。





 で、私たちはルートの提案で女王陛下の執務室でヨドミちゃんやシンクお父様と作戦会議している。敵は強くなるかも知れないのでルートに色々アイテムを提供したら…………無敵に磨きかかかりそうだけど。

 それは買い取ってくれるらしい。まあお金はいくら有っても足りないからな。もっと美味いもの準備したいし、それと奇跡のスープをもっと凄いものにして行きたい。いただきます。


「実際にホムンクルス兵と言うのは昔の戦争では使われた事が有るらしい。ただ、暴走したホムンクルス兵でその国は滅んだそうだ。ホムンクルス兵も勇者に倒されたそうだが」

「本来は禁止にしたいのですが、ホムンクルス自体が作るのが難しく、錬金術師がうっかり作ってしまう事も有って具体的な対策法は有りませんわ。ぶっちゃけ時の権力者が利用しようと考えたのだと思いますが」


 シンクお父様も物知りだよな。最初はもっと爺さんぽい話し方してたんだが、娘が増えたので若いしゃべり方にしたらしい。

 ヨドミちゃんぶっちゃけすぎぃ……。まあでもこの世界そう言うとこ緩いよな。ちなみに今の勇者はSランク冒険者に与えられる尊称だったりするのでルートは勇者様で王子様だ。なんと言う属性の多さ。しかもショタとか。あ、なんかルートの笑顔が怖い。心読まれたか?


「禁止されたら私も困るかな~。ホムンクルス技術を武器に出来たらこっちも強化出来るし……でも死体とか使うんならゴーレムやオートマタ使った方が良いけど」

「生命をベースに改造するようなのは禁止してますけどね」


 女王様に突っ込まれた。そうなのか。でも国内法だよな。帝国は裁けないか。

 ポーション作るしか出来る事は無いのかな~。武器も作るけど。


「あ、ルート、ユサの使った弓とか王国で買わないか?」

「一般兵が使うのはコストが馬鹿高くなるから無理だし、それにシェルが忙しいのにそんな手は掛けられないよ。しばらくは炊き出し以外しなくて良いから」

「そっか。まあ王国兵も強いもんな。ルートとかアンセルも強いし」

「みんながあのレベルなら良いんですがね……」


 女王様も大変そうだな。まあ身体強化リングくらいなら百個くらい納品出来そうだけど。一度に漬け込むだけだし。

 なんか対策を練らないとな……。戦闘力強化……戦闘機とかは作れないし……。知識チート欲しい。馬車とか快適で知識チート振る舞えそうなところがけっこう埋まってる。おのれ、過去の転生者め……。

 銃も詳しい構造知らないのに作ると危ないし、攻撃魔法で十分強いもんな~。


「シェルが一人で悩まなくても大丈夫。僕らだって遊びで国家を動かしてる訳じゃないんだ。兵の鍛練にポーションなんかの備品を揃えたりも出来るし」

「怪我を負った兵たちは私が回復するか」

「それで十分。有り難う、シェル」


 ルートに礼を言われるとなんか照れるな。ひょっとしたら私はルートが好みなのかも知れん。……うーん、うーん、もう少しそう言うのは無しだ。意識したらいかん!


 各国の協力を取り付けたり、私に出来る事はたくさんあるし、やらなきゃならない事も多い。……だからしばらくは恋愛は無し、無しなのだ。

 あれ、なんか私枯れてね?


 まあ良いか。うーん、今日辺り晩酌して明日は一日のんびりしよう。その次の日はガキ共と釣りにでも行こうかな。今回はアンセルもルートも居てくれるし、イルたちも半端なく強化してる。スタンピード前に少し森の魔物を狩っても良いし、森の木に栄養剤渡して協力してもらう手も有るな。プラムに聞いてみよう。


 なんか困ったらプラムに相談するな。だから私は枯れてるんじゃね?

 植物と話せるのに枯れてるとか終わってるな! シャレにならないってこの事か!






 シェルの感性はだんだんぼやけていく感じですね。

 またストックが貯まったので土曜くらいに一回だけ三話更新しようと思います。

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