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ちみもうりょうを漢字で書ける人は凄いよな

 このお話キャラ多いですよね。ブクマ二百件突破、有り難う御座います!

 会場は暗く、私は何故かルートにエスコートを受けて女王陛下の横に立つ。そこで照明で私が照らし出され、会場に歓声とも怒号ともつかないような凄まじい声が響く。

 暫くざわめきが収まらなかったが、陛下が咳を一つ落として場を鎮めた。貴族ってトレーニングされてるよな。ピタッと止まるもん。


 横のルートを見る限り悪い反応では無さそうだが、心臓に悪い。口々に容姿を誉められるし。この容姿は詐欺だ。まあだいたい詐欺か、私は。中身はこれだし。外面は完璧ですよ? 詐欺だもん。


 女王陛下が私の奇跡を経緯を交えて解説する。陛下も髪や目の配色は基本赤で私と同じなのでドレスは暗めの色で私が目立つようにしているのが分かる。よく通る美しい若々しい声だよね。ちなみにご結婚はされてるらしい。旦那さんは王配って事だけどなんか二大公爵の使いっ走りが主な任務だそうだ。元伯爵家の人で二人の部下に当たるので今も王配なのに使いっ走りなのだそうだ。哀れみ。


 それでこの場に隣国の王様たちや王子、王女まで来ているので、彼らの挨拶を待つ。

 聖女様って彼らより立場は上に置かれるらしいよ。女神様のお言葉を賜れるのは聖女様だけらしい。女神様のお言葉って『クズ人間が』くらいしか聞いてないけど?


『そんなに日常的に声をかけたら有り難みも無いでしょ』


 確かに、だけど今話しかけてくるな星の女神様。ビビるわ。

 まあ最近は女神様のメッセージも無いみたいだ。聖書みたいな物は有るし、そこには太陽の女神様の言葉とか残ってるから、今更なんだろう。リアルに神様がいる世界では罰当たりだから神様に願い事とかはしないんだろうな。一人の人格として考えられるらしい。


 んで、王族だけど、最初に来たのはリナト王国の王様と王子様。タケヤ王は白いスーツを着た真っ黒マッチョでモト王子は小さい王冠を付けたぽっちゃりおデブ様だ。実に濃いな。

 長く同盟関係にある国で、大きな国でもあるので一番に呼ばれたようだ。


 モト王子はやたら私の容姿を誉めてくる。よく調べて来たらしくキンノ村の奇跡、カナイを癒したやつな、あれから奇跡のスープの誕生、聖戦、ってあれな、闇ギルドシメたやつ、まで詳細に語った。ストーカーだな。いやらしい目線ではないし、まあ悪いやつでは無さそうだ。不摂生そうだが。

 最近人の目線とかめちゃ気になるわ。元々人の目線を追うスキル有るから分かりすぎて怖い。エロい人は胸と尻ばかり見てくるんだよな。


 タケヤ王様の方は鍛えすぎだ。スーツの上から分かるもりもりの筋肉で、なんかモト王子様が話してる時ずっとポージングしてた。私より目立ってないか? フロントダブルバイセップスとか言われても分からん。

 陛下も苦笑してるし。いつもこんな感じなのかもな。


 次に来たのは……サムライ? おう、サムライ。ジャパニーズサムライね。

 王様って言うか……浪人? 正装じゃないよね? いや、この世界にサムライを持ち込んだ奴が「これが正装にござる」とか言った可能性が高いな。アメリカ人が憧れてそうなサムライスタイルだ。日本刀も差してるけど武器の持ち込み禁止じゃないの?


「竹光にござる」

「あ、やっぱりござるなんだ……」


 ウトリのトマヤ王はサムライかぶれのアメリカ人みたいな人だった。金髪碧眼で片目は失っていて眼帯をしていて、伊達政宗? そんな感じだ。

 髪型は後ろで結んだだけで、残念ながら月代は剃ってない。金髪に月代なら笑えたのに。


 はあ、なんて濃いんだこの世界の王族は……。二国目で疲れた。武士は多くを語らなかったよ。でも米の輸入勝手に取り付けたった。それだけでもトマヤ王様大尊敬。尊い。


 次に来たのはマヤ王国。……マヤ文明はおこしてないらしい。ドワーフの王様だった。なんか今までがアレだったから凄くホッとした。ドワーフも凄いと思うのに。真っ黒マッチョに聖女オタクにエセサムライだもんな。ドワーフくらい薄い薄い。と、思っていたんだけど。


「キスリカ、こちらで挨拶しなさい」

「肉」

「肉は後にしなさい!」

「酒」

「ほう、聖女様が考案された酒か、む、飲みやすい。これは炭酸が効いてるな」


 えーと、ラジク王様だっけ……なんかユサみたいなドワーフ娘と酒を飲み始めた。どうやらキスリカ様は肉が好きでドワーフなのに狩人で王女様らしい。ユサとセットにしたら肉を持つ生き物が滅びそうだ。つか挨拶の途中で王様が率先して酒を飲み始めたよ。撤回する。近隣の王は変なのしかいない!


 最後に挨拶に来たのはクオト国。……凄い薄い顔で黒髪黒目。日本人みたいな顔の王様が眼鏡かけてヘコヘコしてる。さ、サラリーマンか? 引き連れているのは薄い顔と言うか肉に顔が埋まってるようなおデブな王女様だ。彼女に比べたらモト王子はスリムだな。

 えーと、イスー王様とルミラソ王女様だ。


「ぶっちゃけー、あたしの方が聖女だしー、麗しいしー」

「これ、失礼な事を言ってはいけません!」

「パパは私の事を愛してくれないの~?」

「もちろんルミラソが世界一可愛いさ!」


 えーと、帰れ! 全員帰れ!

 ルートはさっきから笑いを堪えてプルプルしてる。こいつ笑い上戸だもんな。しかしまあよくこの特徴的な四国が戦争にならないもんだ。間にあるサンテドール女王国の役割は大きいんだな。


 ……ちなみにキルレオン帝国は当然のように招集に応じなかった。キルレオンは完全に敵だな。






 魑魅魍魎って書けますか? 私は薔薇も書けませんけど。読むのは得意なんですけど書けないです。

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