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クズ人間の俺が聖女と呼ばれている  作者: いかや☆きいろ
七章 青春の炊き出し
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三人娘(ロココ視点)

 今日は二話更新です。

 三人娘はそれぞれ変な子なので全員の視点で書いてみたいです。

 私たちはシェルの周りに三人で固まっているため、色々な人に三人娘と呼ばれたりする。実際にリカちゃんや簀巻きとも仲は良いのよ? でもまとめられるとなんだか歯痒いわね。

 いや、本当に仲は良い。今日はシェルが蘇生薬の最終調整とかで手が離せないらしいので三人でマヤ王都に遊びに来たくらいだもの。


 でもマヤに来るといつもラクサ様がいるの何でだろ? マヤの人じゃないのにね。シェルのテレポーターが有るから簡単に来れるんだろうけど。まあ私たちも毎日のように来てるけどね。温泉入りたいし。

 今日は休日なので朝から来てる。まずは町でお買い物しよう。

 リカちゃんと簀巻きはどこに行きたいだろう?


「とりあえず何か買い食いしようと思うんだけど」

「そうですわね、お腹空きましたわ」

「すまきー」


 リカちゃんは普通の御令嬢だとはしたないと言われる買い食いでも普通にするようになった。シェルのお陰で私たちはすっかりゆるゆる令嬢である。簀巻き語は分からないけど多分お腹空いたと言ってる。シェルによると簀巻き語はだいたい雰囲気で分かるらしい。シェルが危ないポーション(クスリ)を作ってないか心配だ。


 まあ冗談はさておき、マヤの空気を楽しもう。マヤは屋台が多く、何故か海の幸もあったりする。これラクサさんが持ってきてたりするのかな? シェルがあちこちで術式保存ボードを売ってたりしてないだろうか? まあドラゴン便で大量輸送は出来るし、マヤも海に接してるらしいけどね。

 リカちゃんが口の端を汚して焼肉串を食べてるのは癒しだ。あの子堅い性格なのに時々こう言う緩いところがあるんだよね。そこがまた可愛くてシェルもそこに惚れているらしい。頭は悪くないのにおバカな子っているわよね。


 リカちゃんの口元を拭いてあげて涙目で謝罪されながらリカちゃんをからかう簀巻きを蹴って歩く。簀巻き語だから分かんないけど何となく。蹴っても頬を染めるだけだし。


 それにしてもこの町は本当にのんびりできる。いつかシェルと餌をやった熱帯魚の池で私たちはまた餌を買って与える。


「やっぱりシェルがいないと少し寂しいかも」

「そうですわね。シェルにお土産を買って行きましょう」

「すまき!」


 今のはそれは良いアイデアですわ、だね。あれ、簀巻き語を理解できてるぞ。私は変な薬はやってない。いや、シェルもやってないけどね。やってたら全力で止める。大事な仲間だもの。まあでも自分で新薬を作ろうとして変な薬作っちゃう可能性は有るわよね。シェルは錬金術基礎理論は得意科目みたいだから間違った物はまず作らないと思うけど。

 簀巻きならそのネタでエッチな小説を書き上げたりしそうだわ。私の思想も簀巻きに影響を受けてるのかしら? まあその手の本の話を簀巻きとする事も有るからね。主に男性同士のだけど。リカちゃんもその道に引きずり込みたいのだけどシェルが全力で止めてきそうだからやめておこう。私もリカちゃんは綺麗なままでいて欲しい。

 まあちょっと時々シェルを見る目が怪しいけどね。リカちゃんが道を間違うとしたらシェルのせいと言うことにしよう。

 私も別に道を間違ってはいない。……貴族女性はみんなそう言う道ならぬ恋の話は好きだし女性の愛人がいるご婦人も割といるし。

 ルート様がリカちゃんを警戒するのも当然ね。シェルもリカちゃんと良くベタベタしてるし。今日は私がベタベタする。

 温泉に入ったら三人でお酒を飲もう。たまにはそう言う機会が有っても良いと思う。


 三人で植物園を巡ってから温泉に向かう。ドワーフはこの時間から飲み始めてるらしくて、既に酒場町は賑やかだ。こう言う雰囲気がこの町の良いところよね。


 温泉に着いて、三人でじゃれあいながら服を脱ぐ。簀巻きも普通にするりと脱いでるんだけど、あれシェルがそうとうキツく縛ってるはずなんだけどなあ。常に動くから緩くなってたりするんだろうか?

 シェルにセクハラするために謎の能力を備えたとしか思えないわね。まあセクハラされたら私も嫌だからマキを蹴っても止めるけどね。妄想は止めない。私も妄想はするしね。

 しかしリカちゃんも大きいな…………キシャーッ!


「ちょ、ロコさん! やめてくださっ! ぅんっ!」

「くそーっ、どいつもこいつも胸がでかいヤツは可愛らしいなっ!」

「そう言う、胸を、揉んだり、しなければ、ロコさんも、可愛らしいですわ、はあ。もうっ」


 盛大に息を切らして顔を上気させる胸の大きな美人さんを想像して見てください。あ、これシェルじゃなくても浮気しそう! やはり私は簀巻きと同類になってしまったのだろうか? 嫌だーッ!


「やはり私が素質を見込んで友達になっただけは有りますわねっ! その調子で妄想に励むのですまきーっ!」

「黙ってなさい」

「シェル並の早業ですわねロコさんっ!」


 いや、瞬間早簀巻きはマキ対処法の中で効果的だから覚えた。友達だからね、絡みが多いし。そのうちリカちゃんも出来るようになりそうだ。

 しっかりリカちゃんのを揉んで楽しんだのでのぼせる前に温泉から上がる。あー、私のは小さいな、細いし。リカちゃんはシェルよりもスラリとした美しい体つきだ。羨ましい。マキは……普通? ストーンとして、しかし胸はそこそこある全く面白味の無い体つきだね。あ、見てたらぐふぐふいやらしく笑い出した。無視しよう。


 そのあと三人でシェルの文句言ったりシェルの心配したり、私たちが集まるとやっぱりシェルの話ばかりになるわね。

 今度はシェルも連れて遊びに来ようね!






 次は十九時更新です。リカちゃんは間違いなく女たらしですね。鈍感系ですけど。

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