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クズ人間の俺が聖女と呼ばれている  作者: いかや☆きいろ
七章 青春の炊き出し
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武闘会の準備

 最近は暑くて大変ですね。

 もう数日で武闘会が始まるのでその会場設営の為に割と朝早くから出掛ける。

 係員さんと言うかありすちゃんとララキお姉様と会場設営の方法からルールまで詰めていく。

 蘇生薬が有ると言っても消し飛ばしたら助けられないのでスキル使用に制限をどこまで付けるか等、割と難航する。主にルートをどこまで縛るかってことだよね。蘇生薬は体の一部が残っていれば蘇生出来ると文献には有るが、当然試した事は無いし、出来れば存在を知られたくない薬だ。ありすちゃんもそこは分かっているようだけれども基本的には全部有りにするらしい。相手を殺したら駄目と言うルールだけは入れる事になった。

 戦いの舞台と言うよりは見世物の色が強いようだ。ルートがどう戦うか楽しみである。

 この武闘会の主催は王宮なので実は騎士学校どころか現役騎士まで参加できるらしい。ゲハマナさんやアンセルも出ると言うことだ。凄い楽しみなんですけど! ルート対ゲハマナさん! 燃える! 久しぶりに男の魂が燃え上がるよー! え、そんなもの有ったのかって? 最近少し疑問です! 今はもう女の子だよね、魂まで。魂に性別ないらしいけどね。


 とにかく会場設営を続けよう。まあ結界発生装置は置くんだけど、それを壊されたら意味がないので結界発生装置自体を戦場の下に仕込むことになった。けっこう大掛かりな工事だと思ったがありすちゃんが土魔法であっさり片付けた。階段で地下に降りて結界発生装置を設置する。こんな施設一人で作れるって凄いな。ちなみにありすちゃんも武闘会に出るらしい。一瞬ありすちゃんの幼女の風貌から、大丈夫? とか思ったけど中身は痩せマッチョの巨漢だった。ただの変態なので気遣いは無用だ。


 会場がある程度整ったので警備や運営に関して色々仕事をするんだけど、私は任意で参加すれば良いらしい。でも経験になると思ったらやるよね。色々経験したいお年頃なんです! え、えええ、エロい意味は無い! もう、顔が赤いの見られたら変に思われる。ううっ。


 警備は三獣人娘と、本当は望ましくないけれど三魔王にも参加してもらうことになった。戦力としてはこれ以上無いからね。もし襲撃が有ったら相手が可哀想だが、そもそも私はスローライフ出来れば他は割とどうでも良い。全力で行かせてもらう。

 ちなみにミドリちゃんは私の栄養剤が気に入ったらしい。まるで薬の中毒患者のように求めてくるようになった。あれヤバい成分入ってないよね? ちなみにモモさんも一緒に絡んでくるけどこちらをからかってる様子なのでミドリちゃんもわざとやってるんだろう。しかし薬は作らざるを得ないか。三魔王に脅迫されたら嫌だし。怖いし。しないとは思うけど。

 え、クズ詐欺師が転生して薬の売人になったって話じゃないよね?! いや、ある意味薬の売人ですけどね!

 平和的なお薬だけ販売しております。麻薬はノー! 絶対! 私は聖女ですからね! 媚薬もノー!


 さて、阿呆なやり取りは置いておいて、次は広報です。なんなの、私だけ異常に仕事多くない? 炊き出し旅が終わったから余裕は有るけどさ。そもそもの私の仕事量がブラックレベルなのはどうにかなりませんかねえ。まあ好きでやってる部分が大きすぎてやめられないのは有るけどね。

 王都各所で炊き出ししながらビラ配りです。やっぱりルートの、恋人の勇姿を見せるための大会なんだから盛り上がって欲しいじゃ無いですか! 負けたら泣くけどね。負けるはずがないとは思ってる。

 いやー、信じてると言うか負けないでしょ、あの勇者様は。力だって信じられないくらい強いよ? 私ルートに身体強化かけられつつ抱かれてるから問題ないけど、いつか壊されるかも知れないね。

 こ、壊されるって、どうやって? わかんない。前世の記憶が働かない領域です。そう言う事にして下さい。顔熱い。


 ほとんど結果が見えてる試合だけど、でもやっぱり私が配ってるからか、みんな興味津々の様子。会場の収容人数は異世界(元の世界)地球のような五万人とか有りません。せいぜい一万人です。建築物をゴーレム化すると元の世界より丈夫に作れるんだけどね。

 王都民だけでも一万人集まりそうなのに各国の王族も招くし、警備にしても大変そうだね、これ。あ、三魔王いるから平気か。

 私のチートって植物仲間ネットワークな気がする。ラウネーズに会えた時点でチートやで。

 まあ警備は万全として、後は招待客か。王族はサンテドールのルーナ様、ウトリのトマヤ様、ラクサ様。リナトのモトくん、なんだか久しぶり! 当然マッチョなタケヤ様。マヤのラジク様とあんまり呼びたくないキスリカ様。また肉が狩り尽くされるだろう。

 ここまで人を集めるとその護衛まで、凄い数になるんだよね。来賓席大きく取らないと。その辺りの調整はララキお姉様がやってくれてる。やっぱり頼りになるね。大好きなお姉様だからね!


 色々大変だったけど却って充実した武闘会の準備は、いよいよ本番を迎える。


 既に王都では賭け事が始まっているらしい。

 まあ私はルートの勝利一択ですけど。ルートは無敵なんだもん。全財産ルートに賭けようとしたらみんなに全力で止められた。今は蘇生薬とか洒落にならないほど高額なアイテムあるからね。蘇生薬って金貨三万枚くらいらしい。売れないね。全財産賭けるのはやっぱり無理だね~。さすがに賭けはやめておく。


 まあそれはそれ、いよいよ、武闘会が、始まるよー?






 次のお話はどうしようかなと、考え中です。

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