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クズ人間の俺が聖女と呼ばれている  作者: いかや☆きいろ
七章 青春の炊き出し
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マヤでの攻防

 先生します。

 その後もお買い物したり観光して楽しんだ。マヤはやっぱり良いねー。一週間くらい湯治しよう。


 はっ、そんなことしに来た訳じゃなかった。戦争中ですよ!

 まあお父様やヨドミちゃんもリラックス出来たから良かったよね。女王陛下も次は連れてきてあげよう。……これは女王辞めたくなるわ。

 お土産はいくらか買っておこう。ルートと選ぶのも楽しいよね。アクセサリーなんかより珍しい食べ物とかにしようかな? 術式保存ボードが有れば腐らないし。


 学園は戦争中なのでお休みをもらってます! 先生だって趣味に時間費やしたって良いじゃない。人間だもの。ってか正式な教師じゃないしね! いや、戦争だからお休みなので!

 まあ聖女なので自由では有るんだけどね。学園は一応女王様たちと話し合って決めた事だし、辞めるつもりは無いんだけど、何年かやって下を育てたらルートと村作りに専念しようと思う。


 今日はキスリカ様の案内でクオトに接する砦を案内してもらう。

 マヤは小さい国では無いはずだがこの砦は王都に近かった。どうやらマヤは山脈に沿って長く伸びる国のようで、王都はクオト、、リナト、サンテドールの中間点に置かれているらしい。かなり広い面積でクオトと接していると言う事でもある。ここだけを守るのではまたサンテドールまで抜かれそうだ。

 戦力を分けるのは愚策だよね。どうしよう? フットワーク軽くするにはやっぱりテレポーターだよね。

 マヤ王様、ラジク様に許可を取ってテレポーターを重要拠点に置いてもらおうかな?


 ヨドミちゃんもお父様も交えて色々と計画を練る。そうしているとお母様や学園が休日のララキお姉様、ルチオ君が来て寛ぎだしたのでもう二日…………作戦会議ですよ?


 学園に帰ったら演劇会と舞踏会と武闘会と、秋なのでたくさんイベントが有るらしい。ララキお姉様に演劇会の主演の男役に選ばれた。帰ったら練習だと言われた。いや、なんでそんな話になってるの? いや、私なら中身が昔男だったし男役向きかも知れませんけどね。今は完璧に女の子だと思うんですけど。宝○みたいに女の子だけでやるらしいです。異世界でも好かれるのか、あれ。いや、どっかの転生者が持ち込みやがったな! あ、地はやっぱり男みたいですね。

 なんか転生者に苦労させられてる記憶しかないんですが。本当ピンポイントで変な文化を残してるよね。


 ま、まあまずはマヤ防衛戦だ。もう数日かけたから準備万端だよ!

 来なかったら凄い間抜けだけどなんかヨドミちゃんたちはそろそろ帰ろうかって感じになってる。もういざとなればテレポーターで来れるからね。

 なので私も学園に帰って先生することにした。一応ルートとか獣人娘たち、アンセルとカナイ辺りは残ってるからね。


 学園ってそれはそれで怖いな。まあララキお姉様やロコちゃんリカちゃん簀巻きもいるけど。ルートがいないので少し怖いね。

 いじめはほとんど無くなったけど男子学生に胸を見られるのとか凄い怖い。授業中にセクハラしてくる生徒とかいるんだよね。対人スキルで軽くあしらってはいるんだけど。うう、怖いなぁ。怖がりなのは元々だね。

 いざ戦争となったら駆けつけないとだけど、敵戦力が少なければマヤだけで抑えるらしい。ルートがいるしテレポーターの配置も進んでいる。マヤの防衛はそもそもマヤの責任だと押しきられた。まあ聖女に国境は無いので助けに行くけど。冒険者もだね。

 しばらくは学園生活を満喫しよう。先生しまーす。


「えー、青色精霊水の基本効果は何でしたか? ララキお姉様」


 お姉様をお姉様と呼ぶと何故か女子生徒がキャーキャー騒ぐ。リアルお姉様ですから!


「青色精霊水は主に魔力作用、精神作用に関する術式が付与されます」

「そうですね。魔力ポーション等を作る時はこれと、他に必要な材料は何でしたか? レガナさん」

「魔力ポーションに必要になるのは這い草、眠り草、アオハポーション草ですね」

「そうです、魔力ポーションは通常のポーションと違いAランクアイテムが二種類も、小量ですが必要になります。なので需要に供給が追い付いていません。将来お金持ちになりたかったら魔力ポーションの作り方だけは練習しておきましょう」


 ちょっと冗談を交えると笑いが起こる。うん、割とちゃんとした先生やれてる感じだ。

 お姉様とルートはクラスメイトなので本当ならルートにも教えてるはずなんだけど、そこだけ残念かな。ルートは戦場です。……スッゴい心配。

 授業が終わると質問タイムになる。ルートとの恋の進展とか聞かれるけど学生の間はキスしかしない予定です。授業の質問しようね?

 こう言う時もお姉様が側に立ってくれてる。変な質問とかセクハラから守ってくれる。有り難いなあ。私より少し小さいんだけど頼もしい。


 平和に学園生活をしていると何度かマヤに侵攻が有ったとヨドミちゃんから知らせが来る。まあマヤ軍とルートたちが撃退してるけど。

 学園生活は楽しいけど、ルートを犠牲にしてる部分が有るよね。まあ毎日慰問はしてるけど、私も先生業に炊き出しとなかなかに忙しい。


 マヤ防衛戦が区切りついたらまたみんなで休めるかな~。今は、この国では秋の長期休暇が一週間あるのでそこでユグドラシル退治に行こうかと画策しています。

 マヤ防衛戦はどこで区切りがつくんだろうね? 従来の作戦は敵が弱くて進まない。守りをやめてイスー王を押さえる? それだと侵攻戦になっちゃうか。






 温泉に浸かってじんわりライムチューハイ飲みたいです。


 あ、七夕ですね。雨ですが。


ヤクラ『ほしねー』

ヤクリ『たくさんねー』

ヤクル『あるらうねー。たなばたねー』

プラム「星に願うことなど無いだろ、お前らは」

ヤクラ『しんちょうねー』

ヤクル『ほしいねー』

ヤクラ『ほしだけにねー』

プラム「そこはあるらうねーだろ?!」


 らうねーずは今日も幸せです。




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