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クズ人間の俺が聖女と呼ばれている  作者: いかや☆きいろ
六章 生と死の炊き出し
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学園再開!

 もうちっとだけ続くんじゃ。

 学園回がなんか遊んでる回より好きです。

 クズ人間の私だけど、聖女と呼ばれて相応しい自分になろうと思う。

 そんな私を迎え入れるように新しい学期が始まる。


 秋になれば私は戦争に駆り出されることになるし、今のうちに目一杯スローライフしないとだけど、同時に蘇生薬の研究や炊き出しも進めないといけない。

 忙しくしていると色々考えなくて済むのも本当だ。みんなが幸せになれる人生なんて無い。私が死んだ時にイルたちはとても大きな衝撃を受けたはずだ。それでも私と居てくれる。こんなに愛されているのに私が萎れていてはいけないんだ。


 学園では相変わらず三人娘と遊んでいる。ルートの薬草ハウスでも、植物たちが見てる中でキスをしたりしてる。植物たちが大喜びで超恥ずかしい。でもルートがしてくれるから、その、受け入れる。


 たまに状況が分かってないのかルートが好きだったのか分からないのだが令嬢に絡まれるけど、うーん、やっぱりリカちゃんが騎士様のように守ってくれる。リカちゃん私を落とそうとしてるのか? ってそんな訳無いけど、それくらい格好良い。惚れる。

 まあルートがそう言う場面に当たると彼の体が雷に包まれて令嬢たちは気絶する。


 まあそんな事が数度有ると令嬢たちは黙るし、それをした令嬢たちの親が土下座謝罪してきて返ってうざかったりする。うーん、女王陛下と二大公爵の庇護を受けてる私にたてついたらヤバすぎるよね……。令嬢の方も現実を理解するのかそれからは近寄ろうとしてくるけどロコちゃんと、意外な事に簀巻きが、いや、マキシがそれを遠ざける。まあ自分の目で物事を判断できないと駄目だよね。


 それでこう言った事に対する対策なのか元々の方針なのか、私はポーション科と言う授業を学年クラス区別なく教える事になった。

 まあはっきり言って教科書をなぞりつつ技術を見せつける程度の授業だけど、それからは絡んでくる学生は一人も居なくなった。と言うかだいぶ引かれてる気がする。友達欲しいのに!


 そうロコちゃんに言ったらおどおどして可愛い系の眼鏡男子、レガナさん、イヨキ伯爵の嫡男とか言う二年生を紹介された。どうもロコちゃんの婚約者みたいだな。推測だけど。ありすちゃんでなくて良かったよ。

 最近三人娘の婚約者が誰かは分かってきた。まあ誰が誰とは言いませんけどね。


「すまっきゃーっ!」

「いい加減しつこいですわね!」


 なんか喧嘩してるけどいつも二人でいるこいつらとかね。変態の婚約者だから変態になったのか元々お似合いなのか分からん。

 ルートが大笑いしてるから良いや。

 なんか簀巻きが最近ありすちゃんにさんざん体当たりしたりすまきすまきと、簀巻き語の理解を強要したりしているらしい。無理言うな。

 まあ仲が良いんだろう。良いんだろうか?


 学園生活はそんな感じで、とても楽しい。テストも最近は私は問題ないとされて提出することもないので、と言うか私が採点する側になって突っ掛かってきた子達の採点に悩まされる。ちゃんと採点してもなんか低いと復讐してるみたいだし、高いと媚びてるみたいだし。ポーション鑑定機の結果をそのまま記して加点減点してるから、気にし過ぎかも知れないね。実際目の前で鑑定するようにした。その方が手心を加えてないの分かるからね。ただ点数が低い子は可哀想だけど。なるべく採点と指摘は書類で出すように配慮はしたけどね。


 そんな私の苦手な精神疲れでヘロヘロになりながらも癒しの空間である薬草ハウスに行くと今日はララキお姉様も来てた。なんか身近な女性がいると癒されるんだけど、やっぱり元が男だからレズ思考になってるんだろうか?

 今一番好きなのはルートだけどね! 愛してるって、ちゃんと伝えたし!


「お姉様~っ!」

「あら、どうしたのシェルちゃん。恋人はこっちだよ?」


 そう言いつつ抱き締めてくれるララキお姉様は女神かも知れない。星の女神様の代わりに女神様になって欲しい。


『残念、その子私の分霊』


 なにいっ! 久々に声を聞いたと思ったらそんな大胆発言!

 あ、でも優しい時の妻にそっくりだわ。ラブラブしてた時こんな感じ。ああ、それで落ち着くのか。肉親の感覚が確かに有るもんね。分霊って聞いてもなんか納得する。前世とかの記憶は無いんだろうけど。


『普通に付き合ってください』

「あ、うん、もちろん、その、やっぱり好きだし、家族として」

『まあ家族として』

「なんか今日はやたら喋るね!」

「そう言う訳で今後ともよろしくね、私の妹!」

「お姉様全部聞いてた感じ?!」


 まあララキお姉様は女神の記憶は無いらしい。女神の知識なんか人間の頭に収まらないからな。でも魂ってやっぱり共感してたりするんだろうか? お姉様といると安心するもんな~。

 あ、ルート放置してたからそちらにてててと走り寄ってガバッと抱き締める。もう一回は人前でしてるからとちゅっちゅする。お姉様はキャーキャーと喜んでいた。なんか色々と複雑です。つかお姉様も聖女候補だよね。女神様の魂を持ってるんだし声も聞こえるし。でもララキお姉様は生粋の文官で戦闘力無いけどね。私の指輪や術式保存ボード内の各種私制作アイテムで守ってるけど。

 ルートは守らなくても無敵だからお姉様は私が守る! って感じです。


 ララキお姉様も来るようになって、薬草ハウスは本当に私の癒し空間になった。






 この章もそろそろ終わりです。

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