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prologue
短編を書いていたら予想以上に長くなったので、長編にしました。
全部で10話くらいになる予定です。
よろしければ、お付き合い宜しくお願いします。
きっかけはお伽話だった。
子供なら誰もが聞かされる有名なお伽話。
圧倒的な魔力を持ち、あらゆる魔法を使うとされる魔王。
その魔王を倒すために立ち上がった４人の英雄。
すなわち、
勇猛果敢に剣で道を切り開く勇者。
盾を持ち敵から味方を守る盾士。
人族で最強の攻撃魔法を詠唱する賢者。
紅一点ながらも援護魔法を詠唱し味方を癒す巫女。
この４人の英雄が揃い、魔王を倒すまでの物語り。
この物語りを聞かされた男の子は翌日には勇者の真似事をし、女の子は巫女の真似事をする。
それが普通で、ありふれた光景。
だけど、俺は何故か勇者よりも賢者よりも盾士に惹かれた。
だから、俺は剣よりも盾を選んだ。
この選択が、俺の運命を大きく変える事になるとは、この時は夢にも思わなかった。
