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或る世界の勇者と魔王  作者: 古鷹かなりあ
第三章:佐藤真桜奪還篇
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第二話「上陸」

「うぁぁぁぁぁ、やっぱりこえぇぇぇぇ!」



 目を保護するサングラスも、身体を護る装備も何もしていない状況で奏達はパラシュートの紐を握って、ただ只管に落ちていく。

 既に目と鼻の先には機械島が見えた。

 時速数キロで落下していく。高度数百メートル上空をただ只管、落下していく。普通の人であるならば、きっとこんな覚悟は無かっただろう。

 パラシュートという少し頑丈で出来た布きれで降りることが出来たのは彼らの勇気の証だ。


「この速度で着陸するなんて、本当にできるのかよ」


 不安と恐怖で背筋から冷や汗が止まらない。

 既に随分と下降には渚と京子、木通と飛鳥、そしてつい先ほどまで奏の隣で飛んでいた小町は随分と下で瑠璃に接近する勢いで下降している。


『着陸するまで気を抜くな! それぞれ、警戒をし続けろ!』


 無駄に大きいボリュームで木通の声が小型通信(インカム)越しに聞こえてくる。

 どうやら、通信は正常に稼働しているらしい。


『アタシと渚は無事に機械島に降り立ったぞ!』

『はい。なんとか、降りることが出来ました』


 一足先に渚と京子が機械島への着陸成功の知らせを通信で返答した。安堵の表情を見せた奏だったが、自分自身が今度は無事に着陸できるかどうか心配になって来る。

 今よりも、よりいっそう身を引き締めて着陸態勢に掛かろうとした瞬間――――――。


 再び、あの赤色の閃光(ヽヽヽヽヽ)が機械島のとある場所から降り立とうとしている奏達に向かって攻撃するように視界に飛び込んでくる。

 一斉に回避する五人は風の力を利用して、スレスレながら攻撃を回避した。


「あれは……、炎?」


 赤色の閃光の原因に気付いた奏は天へと昇って行く閃光を確認すると再び下の方へと目線を下げた。


『もう少しで全員、着陸だ。何としてでも、避けろ!』


 木通の指示が聞こえると今度は的確に五人のパラシュートに向かって赤色の閃光が向かって来ていた。かなりの速度で轟々と音を響かせながら、接近してくる閃光をそれぞれが各々の能力を用いて回避をする。


能力吸収(アブソープション)


 掌を前方に伸ばしながら、取り残しがないように相手の力を自らの能力へと変換させる。が思っていたよりも相手の力が強い。そのせいか、手を伸ばしていた左腕に異様な痛みが奏を襲った。


「ぐっ……」


 吸収していく最中でも、身を滅ぼすような痛みは消えていかない。ものの数秒で赤色の閃光は奏の力によって吸収はされたのだが、初めて起こった現象に思わず戸惑いが隠せなかった。


「……今のはなんなんだ?」


 時を同じくして、木通が杖を前方に伸ばしながら赤色の閃光を防ぐ。

 未知なるその力で――――。まるで赤色の閃光を掻き消しているようにも見えていた。


「斑目って言ったか? ちゃんとオレの近くにいろよ」

「あ、ああ。わかった」


 攻撃能力ではなく、身を護る術もなかった飛鳥はパラシュートを上手く利用して木通の飛ぶ丁度真後ろに隠れると赤色の閃光を回避した。

 木通も苦虫を噛むような顔つきを浮かべながら、半ば強引に赤色の閃光を掻き消す。


「並大抵の能力者じゃないようだな」


 小さく愚痴を零した木通は手に握られている杖を地上の方へと伸ばした。

 三人が無事に生き残ったことを目視で確認した瑠璃は、臆することもなく、いつもとなんら変わりないテンションでわが身を防いだ。

 瑠璃の目の前に広がるのは自らが創造をした大きな盾。赤色の閃光を上手い具合に弾き飛ばして何とか生き残ると背後にいた小町に声を掛ける。


「大丈夫だった?」

「うん。ありがとう」


 素早く瑠璃の背後に移動をしていた小町は、ニコリと笑って瑠璃に礼を告げる。

 そして、それから敵の攻撃がぱったりと止むとこの機に乗じて五人は機械島に着陸をした。各自、別々の場所に降り立ってはしまったものの、同時期に近場で着地をした人とは合流できそうだ。


「おいしょっと……、とっ!?」


 多少、ふらつきながらも着陸に成功した奏はしばらく人工的に出来た地面を小走りで走るが肝心な所で足を躓きそのまま横転。パラシュートの中に潜り込んでしまった。


「うわっ、最悪だ」


 ジタバタとするが一向にパラシュートが外れる気配はない。

 この時に敵にでも襲われたら、と考えると背筋が凍るほどの寒気が襲ってくる。奏は何とか脱出すると使い捨てとなったパラシュートを蹴り飛ばして、立ち上がる。

 ため息を付くと降り立った場所を確認するように、ぐるりと見渡した。


「そうだ。他の奴は!」


 我に返った奏はすぐさま、妹が提供した小型通信機(インカム)に手を当てて通信を試みる。


「こちら、奏。聞こえている奴がいるなら、返事をしてくれ」


 前回の改良版とだけあってか、使い勝手も良く音質もかなりグレードアップしている。数秒もすると、小さく声が聞こえてきた。


『あたしと渚は無事だ』

『一条くんも大丈夫だったようですね』

「ああ、何とか助かったよ」


 落ちた渚と、それを助ける形で跳び込んで行った京子は奇跡的に無事だったようだ。一安心することも束の間、今度は別の声が奏の耳に飛び込んできた。


『僕も何とか降りれることが出来たよ。ま、これも無道のお蔭なんだけどな』

「斑目は木通と一緒にいるのか?」

『あ、ああ。だけど、木通の通信機がどうやら故障したらしいんだ』

「そうか。まあ、安否が確認できたから良いとしよう」


 木通の声は聞こえなかったが、あいつがここでくたばる人ではないことはこの中で奏が一番知っていた。残りの二人の声が聞こえてこないのが少し疑問だったが、しばらく耳に手を当てていると――――突然、機械島の何処かから爆発音が轟いた。

 地面が大きく揺れて、体勢を崩しかけた奏は思わず地面に手を付いた。


「おい、一体何が起こったんだ?」


 小型通信機(インカム)で連絡を取ろうとしたが、謎の雑音で通信相手の声が傍受できなくなった。

 あの爆発音が原因なのか、この機械島特有の何かが発生しているのかは分からないが兎に角、奏は誰かと合流しようと降り立った場所から歩き出すことを決意した。


「さっき、爆音がした場所はあっちだよな……」


 憶測だが、聞こえた爆発音の方へ行けば誰かが居ると考えた奏はさっそく爆発音がした場所に向かって不穏な気持ちを抱えながら、走り出した。

 ただ、一つだけ奏はとんでもない過ちを犯していた。


 爆発音がした場所とは真逆の方向へと走り出したことは言うまでもなかった。



 002



 機械島に降り立った斑目飛鳥(まだらめあすか)無道木通(むどうあけび)は一条奏との通信が傍受されなくなったことを気に掛けていた。木通は少し考え込むように表情を強張らせる。


「おい、一条? 一条?」

「どうやら、ここは電波が届かないみたいだな」

「どうするんだよ。それだと僕達、合流出来ないじゃないか」

「そうあわてんな。策はいくらでもある」


 口ではそう言っている木通だが、いい秘策は今の所ない。

 元々の計画はジェット機で機械島本島に乗り込んで七人全員で太刀打ちをしていく計画な為、今のような状態に関しては全く持って予想を立てていなかった。

 この状況で敵にでも遭遇した日には、かなり危険なことになることだろう。


「そう言えば、斑目。お前の能力は何だ?」


 飛鳥と協力するために木通は彼の能力を訊きだそうと声を掛けながら背後へ振り返った。

 しかし、木通の背後には飛鳥の姿は無く彼は思わず目を見開いて唖然とするばかりだった。


「あいつ、何処に消えやがったんだ……?」


 不思議そうに周囲を見渡して、瞬きを一度する。

 そして、再び飛鳥がいたはずの場所に目を向けると――――そこには彼の姿が合った。


「どうだい? ビックリしただろ」

「……なるほど、これがお前の能力って訳か」

「僕の能力は偏光死角(トリックアート)。相手の死角に映り込んで一定時間内なら、完全に隠れることが出来るんだ。まあ、色々と弱点はあるけど初見の相手にだったら不意を突くことは可能だろうね」

「そうか、それはかなり柔軟性のある能力だな」


 飛鳥の能力を知り、何か閃いた様子の木通は口を小さく細めて笑った。


「なるほど、それじゃあ。それを使って――――――」


 木通が飛鳥に何かを伝えようとしたその瞬間。

 突如、前方遥か遠くの方から爆音が響き渡った。轟々とまるで何かが大々的に破壊された。そんな風に思えてくるような規模の爆発と地響きが起きていた。

 態勢を崩す飛鳥と、爆音のした方を黙って見ている木通。驚きながらも、我に返った飛鳥は大きな声を上げて木通に呼びかけた。


「もしかしたら、もう誰かが敵と出逢ったんじゃ……」

「もしかして、じゃなくて十中八九そうだろうな。恐らくだが、ジェット機を攻撃してきた奴に間違いは無いだろう」

「だ、だったらすぐに応戦に行かないと!」


 急いで爆音の方に走って行こうとする飛鳥を木通は一喝した。


「待て! 今、行くのは得策じゃない」

「得策じゃないって! 誰かが戦っているんだぞ。それを助けに行かないなんて」


 情に厚い飛鳥は今すぐにでも助けに行きたい気持ちが先行して、木通の言葉なんて聞こうともしない。ただ、それでも冷静に冷徹に木通はクールに飛鳥を口車に乗せていく。


「考えても見ろ。誰かが戦っているってことは敵も同じことを考えてる。恐らく強敵揃いの敵陣は味方を助けるなんて協力意識は無いとは思うが頭の狂ってる奴らだ。何を考えているかわからん」

「だったら、よりいっそう。助けに行った方が!!」

「仲間想いなのは感心するが、お前それじゃあ。いつか身を滅ぼすぞ?」


 何がいいたいのかはよくわかる飛鳥だった。

 ここは敵陣の本拠地。一分後、自分が生きているのかすら危うい場所で仲間の安否を第一に考えていることが可笑しいことなのだ。

 だから、木通はそれを自覚させるために一喝した。

 ゆっくりと息を吐いて、両頬を叩いた飛鳥は決心したように目付きが冴えわたる。


「目が覚めたよ、ありがとう。無道」

「オレのことは木通でいい。その苗字は不愉快だ」

「そうか。それなら、僕のことも飛鳥って呼んでくれ」

「気が向いたら呼んでやるよ」


 満面の爽やかスマイルで微笑む飛鳥。

 そんな、穏やかな空気を切り裂く様に、突如、鋭く、肌寒い空気が二人を襲う。


「そうこうしている内にやって来たようだぜ」

「なるほど、これも相手の計画の内か。一体、どこまで計画が漏れてるんだか」


 薄い、膜のような霧が周囲を覆っている中で木通と飛鳥は感じたことのない不思議な感覚に足が竦んだ。敵の位置もわからず、ただ周囲の攻撃を避けることだけに意識を集中させた様子は真剣そのものである。

 ――――と、しばらく二人の間で会話が途切れると背後から大きな影が浮かび上がる。


「木通、後ろだ!」


 一瞬、その気配に気づいた飛鳥だったが声を上げ、横を見た瞬間には既に木通の姿は無い。と、なると相手が視野に捉えているのは自分自身だと高速で脳が活動した飛鳥は瞬時に相手からは見えない死角へと姿を切り替える。


 ――――う、嘘だろ!?


 相手からは見えないようになっているはずの飛鳥。しかし、霧に隠れた影は容赦なく飛鳥の所目がけて、天に光る長々とした刀を振り下ろして来た。


「…………ッ!?」


 思わず、身を屈めて回避した飛鳥だったが相手の刃は最初に自分の居た場所へと正確に振り降ろされていた。


 ――――僕の能力が通用しない? いや、これは僕がいた場所に攻撃しているのか。


 息を殺し、敵に察知されないように飛鳥は素早くその場所から逃げようと試みる。しかし、いざ手足を前に伸ばした途端、人影は突如としてこちらの方に目を光らせた。


「斑目っ!」


 敵が飛鳥に向いた所で死角となった、背後から木通が姿を現すと容赦なく自分の足を支えている杖を持ち上げると相手の後頭部目がけて殴り掛かった。

 直撃した相手は思わず、膝を付いて蹲るのを確認すると木通は無言で飛鳥に手招きをする。


「……ッ、あいつ。相当、やっかいだぞ」

「厄介って、今の一瞬で分かったのかよ」


 出来るだけ敵から距離を置こうと二人は現在位置から離れるように走り出していた。

 小規模の建物らしき、物陰を発見した木通は飛鳥を連れてその影に素早く隠れる。


「まず、この霧だ。この霧のせいでオレ達の視界は制限されている」

「でも、それは敵も同じことだろ?」

「馬鹿か、考えても見ろ。ここは機械島だ。なんの害もなく秘密裏に物事を熟すためだけに作られた場所なんだ。普通、霧なんて発生するわけねぇんだよ」

「……っていうことは」


 飛鳥は考えた。


「その敵の能力って可能性が高いってことか?」

「その通りだ。それを証明するのが、さっきの一撃だ。相手は霧で見えないはずのオレ達を正確に斬ろうとしていた。相当、使い慣れてやがる」

「それじゃあ、一体、どうすれば……?」


 飛鳥は今までに経験したことのない体験を現在進行形で行っている。

 今回は今までのような喧嘩、抗争などと言う小さな問題ではない。

 生と死。――どちらかが死んで、どちらかが生き残るまで戦い続けるデスゲーム。そんな、状況が飛鳥を自然と恐怖に駆り立てていた。


「簡単な話だ」


 得意げに木通は言った。


「敵が隠密で攻撃するのが得意ならば、オレ達はその裏を返して闘えばいい。そうすれば、自然と相手も表に出ざるを得ない。そこを付いて、倒せばいい」

「で、でもよ。相手は刀を持ってるんだぞ? 近距離は駄目だ」

「なら、遠距離から攻めればいいさ」


 自信ありそうな表情を醸しだしながら、木通はポケットに手を入れると飛鳥に手渡した。

 受け取った物を見て、飛鳥は声を出さず、驚きに満ちた表情で木通の方を見た。


「これって……、本物か?」


 飛鳥が木通から受け取ったのは「一丁の拳銃」と「高電圧のスタンガン」だ。一方は実際に手に取った経験はあるが、もう片方はTVでしか見たことが無い。

 思わず、唾を飲みこむ。

 木通は飛鳥の問いを聞き、二度小さく頷いた。


「ああ、オレ達は拳銃の携帯が義務づけられている。それをどの場面で、いつ使おうが罪には問われない。何故なら、秘密組織だからな。このくらいは、して貰わないと幾ら命があっても足りないってことだ」

「それなら、僕が持つよりも使い慣れてる木通の方が……」


 木通は飛鳥に片方の手を見せた。

そこには既に自分が手にしている拳銃と同等の品が握られていた。そして、木通は仕切りに壁から後方――敵がやって来るであろう場所を気にすると静かに概要を説明し始めた。


「いいか。オレ達には重大な弱点がある」

「弱点?」

「ああ、他に散り散りになった奴らとは違い、オレ達二人の能力は攻撃には適していない」

「だからって、拳銃を使えば人が死ぬんだぞ?」

「ここまで来て、まだそんなこと言ってやがるのか。甘いんだよ、その思考を今すぐにでも消すんだな。そうしないと、ここに来たことをいつか後悔するぞ」


 人殺し。

 飛鳥はそんなことは出来なかった。――いや、出来ない。

 普段、普通に生活をしている分なら絶対に人を殺めることなんてしないこの能力。飛鳥は自分が殺傷性のない人を殺さない能力を与えられて良かったとさえ思っていた。

 自分の身を護るためだけの力。でも、それは果たしてここで通用するのかと疑問が頭の中を駆け巡る。

 飛鳥自身、ここに何でいるのか、何をしたいのか。未だに分かっていない。

 便乗して、ただついて来たのかもしれない。

 誰かを助けたいなんて偽善者のようなことをしたかったのかもしれない。

 ただ、そんな思考がここでは全て命取りになる。

 誰かの命を殺めないと、自分は死ぬ。

 心に浮かぶ罪悪感が飛鳥を押しつぶそうとまで、し始めていた。――――丁度、その時だ。



「斑目、伏せろ!!」



 頑丈で鉄製のはずの物陰が一瞬で真っ二つに切断される。

 木通は瞬時にその異変に気が付くと飛鳥を押し飛ばして、その場から跳ぶように逃げた。


「……外したか」


 その声がすると次第に霧は消えていく。

 両側に別れる形になってしまった、木通と飛鳥はそれぞれ立ち上がると中央に居る人を静かに見上げた。そして、覚悟を決める間もなく戦闘は始まりを迎えようとする。


「嘘だろ、鉄が斬られた?」

「はっ。威勢がいい相手に遭遇出来ていい気分だぜ」


 驚く飛鳥とは対極的に、相手に挑発をしながらこちらに意識を集中させようとする木通。彼の思惑通り、敵はゆっくりと木通の方に身体を向けて、視線を合わせた。

 高い背が木通を見下ろすかのように、異様なプレッシャーを放っていた。


 そして、敵はゆっくりと刀に手を置いた。


 次の瞬間、木通に向かって数種類の斬撃が飛び交ってくる。

 突然の出来事に一瞬、遅れを取った木通だったが多少、苦労をしながら杖で全てを弾く。


「ほう。今の斬撃を全て撃ち落としたか」


 何を思ったのか、敵は静かに微笑んだ。そして、続けざまに敵は告げる。


「お前達に恨みは無いが、これも命令で義務だ。死んで貰おう」


 敵が再び刀に手を置き、斬撃を打ち放とうとした瞬間――木通は杖を地面に叩きつけた。


「はっ、いい度胸してるじゃねぇか。それなら、とっておきだ。オレも見せてやるよ」


 まるで敵である奴に語りかけるように、木通は口を開いて喋り始めた。

 思わず、不意を取られた敵も刀から静かに手を離す。



「その前に少し聞いてくれ。なーに、お前に損は無い。だって、オレの能力の話だからな」



 唖然とする飛鳥。

 木通は静かに佇んで、ただ静かに口角を上げた。


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