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Ⅰ-1 神託
眠りについて気が付くと、一面真っ白な空間に居た。
上も下も右も左も、どこを見ても白しかない。壁も床もなくて、視界に映るのは自分の身体だけだった。
しかし、そんなことが気にならないほど、神々しい存在が目の前に居た。光り輝く金髪に、彫刻のように整った顔立ち。何も言われなくても、人ならざる者なのだと分かった。
『……フレイ……』
「は、はい! ……女神様」
名前を呼ばれ、自然と背筋が伸びる。何せ、目の前に御わす方は我が国で信仰されている、選ばれし人間に使命を伝えるといわれる女神様なのだ。
『フレイ、貴方に使命を伝えに来ました……』
「使命? 私に……?」
わざわざ女神が夢の中に現れてまで伝えなければならないこととは何だろうか。もしかしたら世界に危機が迫っているのかもしれない。
(きっと一大事のはず。心して聞かないと……)
『フレイ、貴方には……』
女神の厳かな声にごくりと息を呑む。女神様直々の使命なんて、きっと命の危機もあるだろう。しかし、やり遂げなければ──
『……数多の男性とイチャイチャしてもらいます』
「……は?」




