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これからお前に指示を出す

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

指示や助言というのは、やっぱり責任が発生すると思ってます。

私の世界には私しか存在しない。それ以外の者は全て背景に過ぎない。それ故に人の事を覚える気は毛頭ない。話を聞いてもすぐに忘れてしまう。従う気もない。そんな私だけの世界に異界からの訪問者がやって来た。

彼は何時も話し掛ける時に乱暴に私の胸倉を掴み、がんを飛ばす様な鋭い目で此方を睨んで来た。そうして私の名前を呼んだ上で、語り掛けるのだ。

「良いか? よく聞け。これからお前に指示を出す」


「話は以上だ」

今日も私の胸倉を掴んで、訴え掛ける様に話をした後、首元の引っ張りが緩む。私への興味が失せた後、次の動作に移ろうと顔を背ける。

「あのさ、なんで私の世界に割り込んで来る訳?」

「は?」

彼は胸倉を掴んで来なかった。ただ驚いた様に目を見開き、じっと此方を見据えて来た。

「指示を出す。つまり相手の行動に介入するという事は、相手の責任を自分が負うと言うこと。なんで、そこまでして干渉して来るの? そもそもそんな小さな背中で私の人生背負えるの?」

ある意味これは、『誰かの為』という言葉に近いかも知れない。自分ではない誰かと関わり合って、その責任を共有するという事だから。

其れをすると、人間総じて女々しくなる。『こんなはずじゃなかった』『貴方の為にやったのに』この言葉がその最も足るものだと思っている。

だから私は誰の責任も負いたくなくて、誰も世界に入れないようにしていた。何をやっても自分の責任。進むも止めるも自分の責任。其れに他者は関係ない。

「俺がそうしたいから。お前の力が必要だと踏んだから。だからお前がどう思おうとも関係ない」

そう言ってまた胸倉を掴んで目を見開く。彼が私に指示を出す時の癖だった。

「良いか。嫌なら止めて良い。投げ捨てても良い。逃げても良い。けども必ずお前を見つけ出す。

そして最終的に俺が思う通りに動いて貰う」

其れからやや張った声でこう言った。

「今、この発言下の元、全ての責任の所在は俺にある。そしてもし失敗したら『お前のせいで子なった』と泣き言吐かせば良い」

「……言わないよ。そんなこと」

だって女々しいじゃん。誰かの為、なんて。君がどれだけ誘導したとしても、最終的な決定は自分にある。そこまで奪われたくない。

以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。


自分の願いに他者が入り込む事、あんまり好きじゃないんですよ。

どういう意味かと言うと『君がいないとお終いだ』とか『君がやってくれなきゃ夢が叶わない』とか。

主語を相手に据えるのが嫌いなんです。


『自分の夢を叶える為に、お前さえも利用するし、傍に居てもらう』ぐらいのガッツ見せろよ。

何女々しい事言ってんだ。そんな他者に左右されるなんて、本当の夢じゃないでしょ。ただの憧れでしょ?


※これはとある児童書から。しみじみと噛み締めてます。


だから言うこと聞かない子は腕付くで言うこと聞かせる子にしました。

何処までも我を通す。けれども絶対、他人のせいにしない。

『自分がそう決めたんだから、お前に責任があるわきゃないだろ。勝手に責任奪うな』

そういう高潔さが好きです。

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