これから
「佐伯さん、今のままでは俳優にはなれても今まで通りエキストラの仕事ばかりで台詞がある役をもらえる可能性は低いと思います。でも、レッスンなどやる気があれば変わっていけますよ。レッスンとか受けてみますか?」
内容を聞いて、やはりお金も時間もかかるしすごく迷った。でも、ここで諦めてしまったら一生後悔するような気がするしもう一度頑張ってみようと決めた。
「事務所に所属してレッスンを受けながら、役をもらえるように頑張っていきたいです。」
しばらくは、エキストラをしながらレッスンを受けていくことにした。
「今日は、ありがとう。佐伯さん、これから頑張って行きましょうね。あと、明日エキストラの急募があって…もし大丈夫なら先方にプロフィール送るけど、どうしますか?」
「明日、大丈夫です。お願いします。」
「じゃあ、詳細分かったら情報共有しますね。」
「はい、お願いします。」
今日は、とりあえず帰ることになった。これからは、週1でレッスンに通う。仕事が休みの日がちょうどレッスンの曜日でよかった。
これから帰って、もし明日エキストラの仕事が入るなら準備しなければと思いながら歩いていると、
「友梨ちゃん、お疲れさま!」
「みなちゃん、久しぶりだね!」
みなちゃんに会った。この前のドラマの撮影以来だ。これからレッスンに行くらしい。みなちゃんもBi-Toプロダクションに所属しているらしい。
私も所属することにしたことを伝えた。
「友梨ちゃんも一緒の事務所入ったんだね!頑張ろうね。」
みなちゃんは何かあったらと連絡先を交換してくれた。