表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
通行人A  作者: ゆか
14/24

お互いに





カフェは少し空いてた。

やはり閉店間際だからだろうか。



この前と同じ席に座った。

奏汰さんはいない。偶然会えることなんてそんなないよなと思った。



奏汰さんは、有名人だしとても忙しいと思う。

撮影終わりに出会えたのはきっと奇跡だ。

しばらく会っていないし、忘れられている可能性もある。




「友梨さん。こんばんは。」



声をかけられ、顔をあげると、奏汰さんがいた。


「奏汰さん、こんばんは。お久しぶりですね。お元気ですか?」



「本当に久しぶり。忙しいけどなんとか。今度ツアーもあるし。」



奏汰さんに言われ思い出した。もうすぐツアーがある。そして、私はチケットが当たっているので行くつもりだ。



「5周年ですよね。おめでとうございます」




「友梨さん、知ってたの?ありがとう。ファンの皆さんのおかげでここまで来れた。本当に感謝してる。でも…」



そう言って、奏汰さんは少し悲しげな表情をした。




「でも?どうかされました?」





 

「いや…なんでもない。」





少し言いにくいことなのかも。



しばらく沈黙が続く。





「そういえば、私今度オーディション受けるんです。セリフがある役で、それを伝えようと思ってました」




「そうなの。頑張って、応援してる。友梨さん、敬語で話してるけど、もっと気を楽にしていいんだよ。僕は、友達だと思ってる。」




「友達って…奏汰さん、有名な方なのにそんな私なんて…」



「なんか、友梨さんと話してるとホッとする。ずっとこの時間が続けばなんて…」




「間もなく閉店のお時間です」



店内声が響きわたる。




「そろそろ帰りましょう。」



私はそう言って席を立った。奏汰さんも席を立つ。



「友梨さんと話せてよかった。また話そうね。今度会う時はライブも終わってるかもな」



「忙しいと思うけど頑張ってくださいね。私も頑張ります。」




私達は別れた。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ