第7話 そうと決まれば街に向かいましょ。
第7話掲載させて頂きました。
当面の間、1日間隔の18時に掲載を予定しております。
もっとたくさんの人に見て頂けるよう精進したいと思います。
なにかいい方法あるのかな…?
「これで一通り説明したけれど…大丈夫かしら?」
リナさんの言葉に俺は頷く、【特技】【スキル】【特性】【耐性】を一通り説明してもらったが、【特性】が凄く有能らしい。
パーティを組んでしまえば、〔経験値共有 50%〕で他人よりも早くレベルが上がる。
〔特技共有 20%〕は、威力は劣るものの、パーティ内での補助やサポートなど選択肢が拡がる。
〔能力上昇5%〕も味方のステータス次第では、相当能力が向上する。
この3つの【特性】が非常に強力だと、リナさんは言う。
もし敵方がこれを察知していて、前世で俺を殺したというならそれで十分な理由になる。とリナさんは言っていた。
そして、〔鑑定〕のスキルを取得したのを褒められた。レベルを上げていけば、薬草と毒草を見分けたり、なにかに擬態している魔物も見分けられるそう。
ちなみにリナさんも鑑定スキルを持っており、それが派生したスキルで俺の【特性】の内容が分かったと言っていた。
なんにせよ、〔鑑定〕のスキル持ちは結構重宝されるとのことで、スキル自体も腐らないし、非常に便利なんだとか。
「そして職業は、モンスターテイマーね…まずはモンスターを捕まえるところからかしら。」
「そういえばルナリス様が仰ってましたが、モンスターテイマーを本業にしている人はそうそういないと言っていましたが…」
「今はなかなかいないわね。戦士や魔法使いといった職業が冒険者には人気で、職業ランクを多少上げて使役する。とか、商人などが護衛で魔物を使用するとか。テイマーを本職にしている人はあまりいないけど、一度職について、ランクをある程度上げれば他のどの職業でも有効活用できるっていう感じかしら。」
察するに戦士だったら自身が切り込んでいき、使役しているモンスターに後衛を任せ補助をさせる。とか魔法使いならば、自身は後衛で、前衛を使役しているモンスターに任せる。とかか…色々戦術が楽になりそうだな。
リナさんもモンスターテイマー職のランクはBだそうだ。
ドヤ顔されたけどよくわかんないや。でも誇れるほどには凄いんだろうな。
「なんにせよ、モンスターテイマーならモンスターを捕まえないと話にならないわよね。あとはこの街の案内と…とりあえずしばらくは、あたしのお手伝いをしてもらいつつ、この世界にもこの世界の暮らしにも慣れていってもらおうかな。」
お手伝いってなにすればいいんだろう。と、思っているとどうやらリナさんは今、ゴトウッドの街でお店を出しつつ、薬草などの薬やポーションを調合しているらしい。
なので薬草の採取をしながら、現れるモンスターを討伐していく。
リナさんの仕事中、俺は自由に街を散策してもいいとのこと。ただし当分は街から出ても遠くには足を運ばない事!と釘を刺された。結構甘やかされている気がするなぁ…
「そうと決まれば街に向かいましょ。まだお昼前だし、ずっと家にいてもやることないから…」
こちらの時間では今は昼前なのか。家に籠ってるより、外に出た方がいいな。周囲のこともよくわかってないし。
「とりあえず、モンスターテイマーなら武器は"杖"か"鞭"ね。翠斗くんは〔賢者のコツ〕持ちだから杖の方がいいでしょう。あたしが使ってたやつがあるからそれでいいわね。」
おぉ!杖か!杖とか鞭とか武器の種類を聞くと異世界に来たなぁ。って実感が沸く。
「街までは歩いて1時間程度かしら。街までは凄く強いモンスターや、癖のあるモンスターはいないから今の衣類でも大怪我はしないはず。練習も兼ねてモンスターが現れたら倒していきましょう。あとは鑑定できるものはどんどん鑑定していくこと。そうすれば鑑定のレベルが上がっていくはずだから。」
鑑定は使えば使うほどレベルが上がっていって詳細が分かるようになるんだったな。
行き帰りで真っすぐ歩いて約2時間か。その間にリナさんに戦闘の補助をしてもらいつつ、鑑定できるものがあったら鑑定していこう。
「そうと決まれば翠斗くんをパーティに入れないとね。〔能力上昇5%〕〔特技共有20%〕もあるわけだし。なにより、〔経験値共有50%〕もあるんだから、効率よく使っていかなきゃ!」
そうか。〔特技共有20%〕はさておき、〔能力上昇5%〕で能力を底上げすればより安心だし、〔経験値共有50%〕で効率よくレベル上げができるという訳だ。
それで、パーティはどうやって組むんだろうか…と、思っているとリナさんが俺のライフカードと、自分のライフカードを重ねて机に置いた。
「パーティを組みたい人とライフカードを重ねて置いた後、カードの持ち主同士が10秒手をかざせばパーティが組まれるわ。ちなみにカードを重ねたとき上に置いた人がリーダーになるの。」
ということは、今はリナさんがリーダーで、俺はリナさんのパーティに入っているということか。
そして、言われた通り、俺とリナさんで手をかざす。
10秒程経つと、重ねたライフカードが淡い光を放ち、数秒後収束した。
「これで完了ね!あたしも準備してくるから、ちょっと待っててね。」
リナさんはライフカードを手に取り部屋を出ていく。
ライフカードの裏面を見ると、【リナ・イーガマック】という名前の下に、【スイト・イーガマック】と記載されている。リナさんの名前の左横に☆マークがついているが、これがリーダーの印だろう。
リナさんが部屋から出て、ライフカードを数秒確認したあと、軽くストレッチをする。
今から異世界での生活が始まる。不安で少々ドキドキもしているが、楽しみで気分が高揚している。おそらくワクワクの方が強いからだろうな。
最初は上手く戦えるかわからない。
むしろ、戦えないのが当たり前だろう。だがリナさんがいるから大丈夫だ。
俺は、ワクワクがいっぱい、不安がちょっぴりな、異世界生活の第一歩を踏み出そうとしていた。
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