第2話 キャラメイクでもしていきますか!
第2話掲載させて頂きました。
当面の間、1日間隔の18時に掲載を予定しております。
拙い文章かとは思いますが、よろしくお願いします。
ご指導、ご指摘など頂けるとありがたく思います。
ちょっと褒められるとやる気が爆発的に上がります笑
「さて、早速お話した通り翠斗さんのステータスの確認と、キャラメイクでもしていきますか!ゲーム開始時のキャラメイクって一番わくわくしますよねー!」
この女神様、完全に他人事過ぎる。いやまぁ他人事なんだけども。というか敬称が様からさんになってるし。
しかもゲームて。天界にもあるんかな。RPGとかネトゲとか。
「ということは今からステータスを確認したうえで、ステータスの割り振りって感じですか?」
「いや、ステータスの割り振りはないんですけどねぇー…まずは、翠斗さんの前世の魂を元にスキルや特性、耐性が決まります。しかし、転生者は私のような神が干渉している以上、スキルを追加でつけられることになってます。そしてステータスとスキルはこちらになります。」
名前:スイト・カヅキ
【Lv】1
【種族】人間
【職業】モンスターテイマー
【職業ランク】おこちゃまテイマー〔F〕
【称号】なし
【特技】なし
【スキル】〔魅力 Lv.1〕
【特性】〔経験値共有 50%〕〔特技共有20%〕〔能力上昇5%〕〔賢者のコツ〕
【耐性】即死耐性・痛覚軽減・精神攻撃軽減・眠り無効・回復力上昇10%
HPとかMP、攻撃力みたいなのは数値化されていないのか。
耐性は前世の魂とやらで決まってそうだな。精神攻撃軽減とか眠り無効とか、ここにきてハードワークが生きてくるとは…回復力上昇ってのはおそらく最低限の睡眠で仕事こなしていたからだろうな。
賢者のコツってのは…まぁ…彼女もいなかったし、コトをいたすってことも…グスッ
痛覚軽減はおそらく、死に際に痛みを感じなかったこと。即死耐性ってことは、刺された後なかなか死ななかったのだろうか。苦しみはしなかったけどなんか嫌だな。
それはそうとして、魅力ってなんだろうか?彼女もいなかったし、コトもいたしてないし、なんなんだ。煽ってんのか。
「あのー、魅力ってなんですかね?前世に心当たり皆無なんですが。」
「スキルに関しては専門ではないので、はっきりと答えは出しかねますが、簡単に言っちゃうと好かれやすい体質。みたいなものかと。でもおかしいですね。前世にはお付き合いをされている女性はおられなかったようですし。まぁその…賢者の…クスッ」
やかましいわ!なんなんだこのちっぱい女神め。可愛いのは外面だけか!
しかし、経験を積んでスキルレベルを上げていけば、いつかはモテモテに…なんてなったらいいなぁ。
あと疑問なのは職業。もう決まっちゃってるし。転生先がのどかなところだったらしばらくゆっくりしたかったのになぁ。
「あのー。職業決まっちゃってんですけど。これって変えられないんですか?」
「えーっと…諸事情により変えられません。けどテイマーって珍しいですよ。よくある職業だと剣を扱う戦士とか、魔法に長けている魔法使い。っていうのが多いんですけど。」
「モンスターテイマーって珍しい職業なんですか?」
珍しい職業だったら、もてはやされたりするのだろうか?
おおっ!あの冒険者モンスターテイマーだぞ!モンスターを使役して戦うなんてなかなかのやり手かもしれん!みたいな。
「ありふれた職業です。むしろ先ほど戦士や魔法使いが片手間で会得して、モンスターを使役しながら戦う。ということが一般的で、専門職にしている方はなかなか…」
なんじゃそりゃ…専門にするには珍しいってことか。期待して損したわ。まぁでもモンスターを使役して戦うって前世ではありえないことだったし、少しワクワクしている自分もいるんだけどね。
だいたいおこちゃまってなんなんだよ。おこちゃまって。
あとは追々わかってくるだろう。特性も耐性も見た通りのものです。って感じだし。
「さて、あとは付与するスキルについてですが、制限が大まかにあります。付与できるスキル数に制限はありませんが、スキルには値段のようなものがあります。レアなスキルほど高価で、平凡なスキルほど安価になります。転生者には100Pt分最初にスキルを付与できますので、その中でスキルを組み合わせていただきます。余ったスキルPtはそのまま転生された先に持ち込まれますので、実際生活するうえで必要なものを獲得されてもいいかと。最初の100Ptで獲得できるスキルですので最初から強いスキルは選べませんが。」
これがさっき言っていたチート級のステータスを得て世界を破滅に!みたいな対策なんだろうな。確かにスキルを制限すれば、無双して世界滅亡!なんてこともできないだろう。
かといって、多少有用なスキルを取得しないと、転生して即死!みたいな可能性もあるってことか…
そして100Ptの中でやりくりして世界に飛び込むわけか。ならば使用頻度の高いものを選んだ方がいいよな。
「そうですね。見知らぬ世界に飛び込むわけだし、鑑定するスキルみたいなのがあると助かりますが。」
「ありますよ。それではまず【鑑定】はどうでしょうか?このスキルは名前通り様々なものと対したときにそれがなにか。というのがわかるものです。レベルが上がる毎に説明が細かくなっていきます。スキルPtは30Ptになります。」
よし。これさえあれば毒のあるものとか食べて苦しむ。とか見た目に反して強い敵と対峙した場合リスクは減らせるかな。
あと必要なものは…思いつかないが。生活するうえで獲得していけばいいか。
「あとなにか質問等ありますか?私もそろそろ業務に戻らないと残業が…定時で帰りたいのに。」
やはり天界ってのは、お役所に近いのだろうか。天界だしだいぶホワイトな職場だとは思うんだけど。ってか定時て…
とりあえず、まだ転生先の世界にも降り立っていないわけだし、とりあえずこれで様子を見よう。
「あ、転生先ってどこになるかわかります?いきなり高レベルの敵が巣食う荒野に降ろされました。とか洒落にならないんですけど。」
「それについては問題ありません。懇意にして頂いてる信者の方の元に転生される手筈になってます。転生者安心サポートパックですね。」
そうか。ならば、降り立ってスキルも発動しないまま秒で即死。ってのはないか。ちょっぴり安心。
あ。でもまだ不安な点が…
「言語ってどうなってますか?いきなりコミュニケーションとれませんとか心が折れちゃいますけど。」
「それにつきましても問題ありません。普通に前世の言語を喋れば伝わりますし、相手が言っている言葉も認識できます。なんなら転生先の文字も、文字の読み書きもできるようになってます。転生者安心サポートパックです。」
これも転生者安心サポートパックに入ってるのか。お役所かと思ったがケータイ会社の社員さんかなにかかな?
しかし、言語が聞き取れて読み書きもできるっていうのは安心だな。
とりあえず、あとは転生した世界に降り立って生活してみてからだな。
不安もワクワクも半々。といったところだろうか。だけど、どのみち1回死んだ身だ。そして社会に束縛してやりたいこともなにもしてこれなかった。楽しまなきゃ損だよな。
「分かりました。あとは生活しながら転生先の世界に順応していきたいと思います。」
「よろしいですか?それでは転生先に送らせていただきます。次に目を覚ましたときは転生先におられることでしょう。えーっと…貴方に神のご加護があらんことを。」
なんか終始人間味が垣間見えた女神様だったな。
そう女神様に言われたのち、俺はふわーっと淡い光に包まれた。目を覚ましたら異世界だ。多少不安もあるが第二の人生に期待と希望を胸に秘め俺は目を閉じた。
名前:スイト・カヅキ
【Lv】1
【種族】人間
【職業】モンスターテイマー
【職業ランク】おこちゃまテイマー〔F〕
【称号】なし
【特技】なし
【スキル】〔魅力 Lv.1〕〔鑑定 Lv.1〕
【特性】〔経験値共有 50%〕〔特技共有20%〕〔能力上昇5%〕〔賢者のコツ〕
【耐性】即死耐性・痛覚軽減・精神攻撃軽減・眠り無効・回復力上昇10%