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そうと決まれば行動あるのみ。

リコ「マスター、ここは何処ですか?」

さっと周りを見渡す。

馬車の荷台に居るのは私含めて5人。

先ずはこの場から立ち去りたい。

しかし無理矢理脱走しても敵を増やすだけだし後々面倒になりそうだ。


まあいざとなれば皆殺しにして目撃者を無くす方法もあるが、最後の選択肢としておこう。


おっさん「年も若そうなのに偉く落ち着いてるな。まあ今更騒いでも仕方ないけどな。あんなコソ泥とは段違いだぜ。」


コソ泥「おまえらじゃなきゃ俺は問題なく国境を越えたんだ。おれは関係ない!クソっ!」


⁇?

「マスター。

多数の武装兵力の存在を確認しました。現在把握したのは32人。道の曲がりで馬車の速度が下がったタイミングでの襲撃を予想。

移動先の右側のなだらかな斜面の上に12人。

左側の斜面の下に20人が潜伏してます。

今の移動速度では60秒後に包囲されます。」


何かしら聞いたことのある声が警告を促した。

強化スーツと共に私を戦いから支えてくれたAi偵察サポートメカの音声だ。

 

使用者の周囲を警戒しながら戦闘のサポートもこなしてくれる。

メカとは簡単に言うが、機械とバイオテクノロジーの産物で戦場では信頼に置ける相棒に近い存在だ。

索敵を基本目的とするが、学習機能により幅広いサポートが可能となっていく。

大きさ30cm程の本体はステルス機能も付いている。


私はそれに親近感を込めて「リコ」と名付けていたのだ。


リコ「殲滅しますか?」

頭の中に直接伝わって来る。


私「そのまま待機。恐らくここに居る捕虜救出の可能性が高い。我々は混乱に紛れてこの区域を離脱する事を最優先とする。サイラスの装着シグナルは私が、出来れば正体はばれたくないが、もし急に私の身に危機が迫った場合、もしくは気を失った場合はリコからコントロール、以上。」


リコ「非常時はこちらからコントロール、起動時ステルスアクティブ。サーイェッサー。」


間も無くして曲がり道に差し掛かる。

前方の騎馬兵4人に続いて3台の馬車、背後の騎馬兵2人が徐々に速度を下げて行く。

私が乗った馬車は最後に位置する。


リコ「来ます。」


斜面の上から放たれたクロスボウの矢が一番前の馬車と騎馬兵を襲う。

兵士「襲撃だ!応戦しろ!斜面の上だ!」

馬車の馬が撃たれたらしく、列が止まってしまった。すぐさま前の騎馬兵2騎が全速でこの場から離れていく。

恐らく目的地である基地に応援を呼びに行ったのだろう。

こう言う場合迅速に対処出来る為に準備していた様だ。練度が高い。


こちらの兵力は騎馬兵4騎含めて20人程。

馬車と盾で防衛体制を取りつつ弓で応戦を始めた。

指揮官「斜面の上だけでは無く全方向を警戒しろ!」


指揮官らしい人の指示だ。正しい判断だ。間も無く斜面の下からも敵襲。防衛陣形を取ってるとはいえ、両方から挟み撃ちの上、兵力の差がある。

応援が来るまで持ち堪えられるか?


頭の上を矢が通って行く。

空気を裂いた後に伝わって来る僅かな波長が皮膚に触れる。

久々の感覚だな、ゾクっとするぜ。


馬が暴れた振動で馬車の荷台が揺れる際に私を含めだ捕虜の何人かが転び落ちる。


その瞬間。

リコ「サイラス装着、ステルスアクティブ。」


地面にぶつかる前に強化スーツを装着された私は体制を整えると共に縄を軽く引きちぎった。


八神(ヤガミ) (アキラ)

大地に立つ。


なるべく短いスパンでアップ出来る様に頑張ります。

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