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ファンタジーゲームの中にSFゲームの強化スーツを持って転移された。

自分の中の想像を思い描く事が出来たら嬉しいです。

私はVRゲームをやってる最中だった。


そうあのパンデミックの影響で失職した後、今までまともに出来なかったゲームをやっていたのだ。


人生ってなんだろう…

あんまり仕事で頑張って目立つと色々横槍が入って却ってやり難かったので、周りの人に合わせてやったら無能呼ばわりされて第一クビ候補となった訳だ。


社内政治とかゴマすりとか大っ嫌いだ。

採択された特許や実用新案も多数だったが、何故か社内での風当たりは強くなる一方だった。

開発が好きだったのであんまり気にしなかったのが仇となったのか。


私が辞めさせられた後、社長の親族がそのポストに着いたらしい。

開発は殆ど終わったから後は管理するだけの楽な仕事だ。


まあ身内が可愛いのは仕方ない。

私がもし社長だったらそうしたかもしれない。

世の中全てが正しく、公平では無いと大人になってわかったものだ。


私は気持ちを切り替えてゲームに夢中になった。


好きなのはあの有名な中世ファンタジースタイルのオープンワールドゲームと強化装甲を装着して戦うSFゲームの二つ。

退職してからプレイ時間は両方合わせて1000時間を超えている。


まあ、やりこんでる人は一つだけで2000時間越えとかいるらしい。


確かに面白い。


オープンワールドゲームは歩きながら風景を見るだけで癒されるし、登場人物との関わり合いも好きだ。

良い意味でもあり、悪い意味でもある。

あのヒロイン達とのロマンスがまた良い。


最初は横柄な態度を取っていためちゃくちゃ綺麗なバンパイアの女の子(推定200歳以上)を「このババァ!絶対泣かしてやる。」と思った時もあった。


それが時間が過ぎていくとあの深い赤金の瞳で私をずっと見つめてくる。まるで私の事が愛おしくて仕方ない様にね。


そういやある時はドラゴンと戦って勝ったな。

本来なら問答無用、殺してレベルアップするのだが「生かしてくれればお主に服従する。殺さないで欲しい。」

と言いながら「ドラゴン-ブァルマイヤを仲間にしますか?」と選択肢が出たのだ。


こんな隠しイベントあったけ?

しかし私はその下にあるもう一つの選択肢である「はあ?ドラゴンならポリモーフした女の子じゃないと話にならん!(脅迫)」という選択をクリックした。


我ながら鬼畜よのう。

まあゲームなんだ。この時だけは好きにさせてもらう。


そしたらなんと!少し背の低い金髪の綺麗な女の子がそこに現れたのではありませんか。

158cmくらいなんだが胸とお尻のボリュームが半端ない。

しかも頭には二つのツノが後ろを向いて伸びてる。

ヤッベぇーめっちゃ可愛いんですが、早々とツノの使い方を想像してしまう私がいました。

はい、私はエロい事考えました。

認めます。


このドラゴン娘はいつも私からは少し距離をとって付いてくる。殺されかけたのが余程トラウマらしい。

目を見ると直ぐに視線を逸らす。

夜はもちろん泣かせます。


この様な気持ちの描写も素晴らしく本当にその世界にいるかの様だった。


一方、SFゲームは好みの強化スーツを装着して様々な武器とアクションが楽しめる。

私は肉弾戦が好きで「サイラス」と呼ばれる強化スーツを好んで使用した。

あの巨体から想像出来ない俊敏性、スキルの一つである重力技「グラビティ・フォール!」を叫び大地を揺るがす様は正に覇王そのものだった。


今日も起きたらまた続きをやろう...

って言うかヘッドセットをつけたまま寝てたらしい。


「おい、おまえさん。」

誰かが私を起こしてる。なんだか気持ち揺れてる感じ?


あ、ひょっとして地震かな。

これは大変、しかし誰なんだろ?

一人暮らしの自分に声を掛けてくる人なんて居ないはずだか。


瞼が重い。周りが霞んで見える。

幾度か瞬きの末、声の方向を向く。


「おい、そこのお前。やっと目が覚めたか。」






読んで頂きありがとうございました。

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