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異世界転移 異世界へと召喚された神様達は世界の常識をぶち壊す!  作者: 夢見叶


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冒険者 3

 私の目の前で起きていることが理解できなかった。


 私たちの国へと召喚されたのが今から数時間前、しかもこの世界の戦い方については何も説明していないと聞いていた。


 だからこそ、的の説明をする際に近接での攻撃でもよいと伝えたのである。どうせ素手で殴ることしかできないと思っていたからだ。


 だが、彼らは空間魔法と思われる魔法を使い剣を取り出す者、それに初級とは言え、付与魔法に蘇生魔法までをも使っている。


 剣を使った二人はとてもきれいな剣筋をしていた。


 だが一番の驚きは魔法練習用の的が壊れたことであった。


 あの的は、お城にいるトップ魔術師十人が放つ最上級魔法を受けても壊れることない。


 それが、Dランクのステータスしか持たない者達の攻撃で壊れてしまった。


 しかもその寸前、的の表示には測定不可の文字が浮かんでいた。そんなもの今まで見たことがない。


 今、私の目の前で起きていること全てがあり得ないということばかり。


 だけどこれは全て現実。


 それに、適性検査を始める前彼らは、『五パーの力で十分』などと話していた。


 もしそれが本当だとしたら、この四人の実力はDランクなんてありえない、それどこら伝説的な存在で昔この世界を救ったと言われるSランク勇者なのかもしれない。


 だけどこれは私一人の判断。もしかすると、的が古くなっていて何か誤作動してしまったのかもしれない。


 今の段階では何とも言えない。


 目の前で起きたあり得ない出来事に対して、いろいろな考えが頭の中を駆け巡っている受付のお姉さんなのであった。






 戦闘力の確認は無事終了となった。


 俺達が、それぞれの攻撃、魔法で的を破壊してしまってからしばらくの間何も言われなく少し不安にもなったりしたが、無事突破。


「それでは次にあなた方には現役冒険者との一対一での試合を行っていただきます。あちらをご覧ください」


 俺達は、お姉さんの手が差す方を見てみると、四人の冒険者らしき者達がそこに集まっていた。


 ガタイがよくデカイ斧を持つ者。


 杖を持つ女性。


 盾と剣を持つ男。


 短剣を二本を持ち鎧をつけてない身軽な男。


 様々なタイプの戦闘方法を持つ冒険者達。それに実力もそこそこあるように見える。


「彼らはこのギルド内でもかなり上の冒険者ですね」


 それに対して、お姉さんはにも答えなかった。


「この適性検査はどうすればいいのですか?」


「彼らに勝ってください。そうすればあなた達に冒険者としての適性があると認められます」


 (かなり無茶苦茶な内容だな)


 明らかに俺達を勝たせないために集められたような面々。


 こちらを見てニヤニヤしている。


 どうやっても俺達を冒険者にしたくないようだな。


 ため息が出てきそうだ。


「分かりました。では俺からやりましょう」


 一歩前に出る。


「俺の相手は坊主のようだな」


 大きな斧を持つガタイのいい男が俺の方を見ながら言ってくる。


 (めんどくさそうな相手だな。さすがにあっさりと倒すわけにもいかないし、かなり面倒だぜ)


 などと心の中で呟きながらリングへと上がっていく。


 お互いに向かう。


「やめるなら今のうちだぜ」


 軽く右手で持つ斧を一振りして見せる。


 笑いながら斧を思いっきり地面にあのを突き立てることでリングが少し揺れる。


「どうだ 俺の力は、お前みたいなもやしなんか一ひねりだぜ」


 男のちゃかしには何も答えない。


 (こういうタイプの相手するの苦手なんだよな。いろんな意味で)


 そんなことを考えていると、受付のお姉さんより木剣が俺達に渡されたと同時に、


「この試合で使用可能は先ほど用意した木剣のみ。勝敗は先に降参するか、気を失った方の負けです。それでは、試合始め!」


 受付のあ姉さんの掛声で試合が開始された。


 手に持つ斧を、リン外へと放り投げて木剣を構える。


 お互いに使える武器は同じ。違うのは体格に、冒険者としての経験である。


 最初の数分はお互いににらみ合った状態から動かない。


 手の内を知らない二人。視線での牽制が続いている。


 そんな中俺は、手で挑発してみる。


 だがその挑発に乗ってこない。


「どうされたのですか? 俺なんて一ひねりなんでしょ」


 などと言っても向かってくる様子はない。


(手の内が分からないし。少し自身への制限もかなり強めにかけてくるからこちらから攻めたくないんだけどしょうがない)


 先に動いたのは俺であった。


 それを見た男の口元がにやりとする。たぶん、しびれを切らしたななどと考えているんだろう。


 だけど、そんなわけはない。正面から攻めているように見せかけて後数センチの所まで近づく。すると男は木剣を上段より振り下ろして俺を一撃で仕留めようとしてくる。


 だが、狙い通り。俺はその振り下ろしてくる木剣の速度に合わせてギリギリの所で一歩右へと動き木剣を躱す。それと同時に木剣を男の首元へと突き立てる。


「勝負ありです」


「そのようだな。俺の負けだ」


 男の降参によりあれの試合はおわった。


 俺は木剣を男の首元より離して腰に添える。


「坊主強いな」


 対戦相手だった男も木剣をしまい俺の元へとやってきた。


「あそこまで完璧に攻撃を躱されたの初めてだ。無駄な動きが一切なかったぜ」


 凄く褒めてくる。

 

「いえいえ、あなたもなかなかの剣筋でした」


「そうか、ありがとな。お前さん名前はなんと言うんだ」


「俺の名は音無優輝です」


「そうか、覚えとくぜ」


 それだけ言って男は去っていった。


 その後も試合は続き、フィート、レナ、リナと余裕の勝利で試験を終了することになった。


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるのっ……!」


と思ったら


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