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第二回:「オタク成金」と「作家の三分類」

更新はあんまりしないと書きつつ、早速二回目です。


「オタク成金」(あかほりさとる、 天野由貴 [アフタヌーン新書])です。


あかほりさとるさんをあまり知らない人もいるかもしれませんが、

ラノベのメディアミックスを始めた本当に初期の方です。

詳しく知りたければ、ググってください。


さて、この本の中で、あかほり氏は作家には以下の三タイプがあると言っています。


一、武士作家:拙者の書いたものがわからないなら、斬る!ってヤツ。

二、職人作家:武士よりも自分の作品について主張はしないんだけども、編集や読者に〝先生、これちょっと……〟って言われると、〝オイラの作品がわからないんなら、帰ってくんな。

三、商人作家:〝ハイ、らっしゃい、らっしゃい!こういう作品やりましょう!みなさんを喜ばせましょう!みんな幸せ?俺も幸せ!


個人的には、一人の作家が複数のタイプの作品を書くこともあると思いますし、

完全にキッチリとした区分があるわけではないと思いますが、分かりやすい分類ではあると思います。


作品を書くときに、自分がどういった姿勢なのかは意識しておくと良いかもしれませんね。


良くあるのは、一や二の人が三を下に見ると言うことですね。

逆に三が、一や二を馬鹿にすることもあるかと思います。

価値観がそもそも違うと分かっていれば、ある程度、争いは避けられそうな気がします。


この本では三であるあかほり氏の考え方が載っていますが、

興味深いのは、三であることは、媚びることではないと言っている点ですね。


以下引用します。

「媚びるのではなく、大好きな読者のためにできることを考えて、実行する。そんな素敵作家が、商人作家なのだ。」


ただし、具体論はそこまで書かれている本ではないです。

どういう気持ちで創作に臨むのかという姿勢がほとんどです。

あかほり氏の作品を知らないと分かりづらいかもですが、興味があれば読んでみてください。


はい、テーマについては終わりなのですが、この本に関連してもう一冊紹介します。

「物語工学論 キャラクターのつくり方」(新城 カズマ [角川ソフィア文庫] ) です。

この本の巻末の、著者と賀東招二(フルメタルパニックの作者)先生との対談から引用します。


-------------------------------------------------

賀東 そういえば、あかほりさんの『オタク成金』って読みました?いいこと言ってますよ。最近のラノベは難しすぎるって(笑)。

新城 すばらしい(笑)。

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対談の中なので、この発言の細かい意図は本からだと読み取りづらいです。


なので、ここからは自分の考えです。

2000年代以降のラノベは文学よりになったと思います。

そのおかげでラノベから一般文芸に進出する人も出てきました。

一方で、娯楽という観点は少し弱くなったのかもしれませんね。

最近は、なろうの影響もあり、あかほりさん的な分かりやすい娯楽に回帰しているように思います。

一方で、ラノベと一般文芸の敷居はライト文芸みたいなものが出来ることでカテゴリ分けされたりしてますね。


さて、文字数が大幅に当初予定を超えてしまいました。

では!

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