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とにもかくにも

王都フィールメサイアは、いわゆる小国である。

数十年前に起きた”リシュオンの盟約”の破棄とそれに伴う連合の崩壊から独立という形でこの国は形成された。

同様に独立する国も多く、オーランド大陸に於けるフィールメサイアの立ち位置は【小国群の内の一つ】くらいだ。独立した国は各国で盟約を結び、大国への対抗策している。

初代の王は教会の保護と国教を定めることで教会の協力を得て、その力を背景に情勢を安定させた。しかし、現在の王は教会の権益の広がりに脅威を抱いているとかなんとか。

そこで、国王側が対抗策として注力しているのが魔法教育だ。小国に似つかわしくない大学校を作り、大陸からかき集めた魔術師を教師として次世代の人間を育てる。魔術に関係するものは優遇され、優れた魔術師は研究面におけるサポートが約束される。

様々な問題もあるだろうが、文無しの俺が家を持つことができたのも、これら王国の政治事情の恩恵だった。

だが、お国のことはお国のことで勝手にやっててくれといったところであまり興味がない。積極的にかかわる気もないし、そもそもあちら側が俺に向かって何かアプローチすることもないのだ。所詮、俺は対外的には鉄の魔術師なのだから。


そういったこちらの事情も含めて、この魔法大学校、通称【シモンのハコ】に足を運ぶのは億劫だ。下手なことはできないし、誰かに覚られるようものなら行方をくらますのは至難の業だ。なにより、せっかくアンリが自分の意志で魔法学校に通うと決めたことを、こちらの事情で止めることはしたくない。


しかし、いやしかしとシモンのハコの正門で不審な動きをしていた時、不意に後ろから声をかけられた。


「あの、当校に何か?」


振り向くと、声の主はにっこりと笑ってつづけた


「よろしければ、案内しましょうか?」

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