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1コン目 行列
「はー、また即死ダメージかよ」
そう言うと彼は画面上の文字を読むこともなく、慣れた手つきで【はい】のほうを押した。
「1コンしたけど、クリア報酬で石1個貰えるから…まぁプラマイゼロか」
愚痴をこぼしながらもまた、慣れた手つきで画面を操作していき、画面にはCLEARの文字が表示された。
時刻はお昼の12時になっていた。
「もうこんな時間か。一眠りしてまたゲームするか」
大きなあくびをしながら、彼はベットの中に潜っていった。
「あぁ、よく寝………え、」
目が覚めると彼は行列に並んでいた。