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夢幻の人形使い  作者: KOMA
第一章
3/6

第3話 成長

「一体使役!」


「フィ!」


天使の人形を召喚し、前方の奥にいる黒い大蛇へ攻撃を仕掛ける。


「シャアアアアアアァァァァァァ‼︎」


素早い動きで大蛇が迫り、噛みつこうとする。


「よっ!」


「フィッ!」


それを飛び退きながら避け、天使の人形が大蛇の後方に羽ばたく。


「フィィィ!」


キュィィィンと音を出し、眩い光を出しながら光の矢が創造される。


「シャッ」


さすがに危ないと思ったのか、大蛇は立て直すために逆方向へと逃げる。


「フィ!」


すると体の倍はある光の矢が飛び、大蛇を追尾する。


「シャッ⁉︎」


逃げ切れないと思ったのか、大蛇は魔法を使って体を硬化する。


ガキィンと大蛇の肌に刺さるが、硬化の影響で攻撃を最小限に留めている。



バヒュッバヒュッ



すると天使の人形は追加で2、3本矢を放ち...大蛇の胴体に刺さる。


「シャァァ......」


力無くその場に倒れたのを確認し、人形を戻す。



「だいぶ、ここでの生活も慣れてきましたね」


最初こそ無知だったので慌てふためいていたが、この世界に来てから一週間が経った。

その為、魔物を倒す術を早々に磨き上げていたのだ。


ちなみに今の状況としては何匹も魔物と遭遇し、戦ったせいか、




Level:14


名前:柊 香苗

性別:女

種族:人間


体力:9530/9530

魔力:47958/47958

攻撃:1173

防御:1216


魔法:人形魔法(創作、一体使役)

称号:転生者、神の加護持ち




ステータスはかなり上がっている。

しかしこの伸び率は異常だと思ったことがあり、称号の欄を見ると




転生者:経験値を通常の2倍に高める。


神の加護持ち:レベルが昇格する毎にある程度の能力値が付加される。




この2つが能力の異常の原因だと一目で理解できた。

最初は見た瞬間、まんまゲームじゃないですかーなんて突っ伏したことがあるが何事も慣れである。


これまで、ドラゴンを始め、毒コウモリ、大牙を持つ狼、大蜥蜴、巨大スライム、大蛇など、様々な魔物を倒してきた。

だがここに疑問点がある。

ーーー食事はどうするのか。


そんな時は心配無用。この便利魔法、「人形魔法」が助けてくれる。

まずコック型の人形を召喚する。

そして倒した魔物の材料と偶々見つけた岩塩によってコック人形が料理を作ってくれるのだ。

最初、この方法が成功した時は嬉しくてつい飛び回ってしまった。


「一週間も探索を続けてみましたが...かなり深層に来てしまいましたね...」


目的としては出ることが最優先なので

、深層に来るのはあまり喜ばしいことではない。しかし何か出口へと繋がる鍵があるかもしれないと信じて探索を続けている。


「今までは所々分かれ道があったんですが...大通りだけになってますね...」


周りを警戒しながら歩みを進める。

巨大スライムと遭遇した時は頭上から落ちてきたので心臓が破裂しそうなほど驚いたという経験がある。



「!」



前を見ると、見上げるだけで肩が凝るくらいの大きさの扉が閉められたまま存在していた。


「これはもしかしたら......」


ゲームでよくあるダンジョンのボス部屋の可能性が高い。


「まだ一体しか使えないことが難点ですが...」


クリアすることで何か道が開けることを信じ、挑む覚悟を決める。



ギィィィィ



重い音を立てその大扉を開けた先には...



かなり巨大で様々な彫刻と魔方陣を施してあるゴーレムがいた。


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