09 マンション
あけましておめでとうごさいます。
自宅マンション正面玄関
あの後道中でも数体のゾンビに出くわしたがバットで足を払い転ばせて放置した、いちいち殺すのも時間をとられるし頭を潰そうとすると自分が危険になりそうだし先を急いだ。
(あいつ等、走るのは速いのに起きあがるのはすごく遅い。)
ここに来るまでに散々転ばせて来て確認済みだ、 まだまだ色々試すことはあるが今は目の前の問題を直視しなければと俺は思った。
『アアァアアア』
『アアアアアア』
『ウウゥゥゥゥ』
『オオオォォォ』
俺の前には20体ほどのゾンビがひしめいていた…
(正面から行くのは自殺行為だあの中に音以外に反応するイレギュラーが居るとも限らない、さてどうするかな…)
「正面玄関から行けないなら、非常階段の方に行くか…」
俺は非常階段に向かった。
非常階段
(マンションの敷地の見取り図覚えて良かった…)
初めて役に立ったと思いながら、非常階段を見上げた。
(下から見る限り非常階段にゾンビは見えない、まぁ死角が有るから油断は出来ないな。)
俺はバットを握り、警戒しながら非常階段のドアを開けた。
ーーギィィーー
滅多に使われていないせいかドアが軋む…
(まぁそんなにしょっちゅう使われたらマズいよな…)
軋む音をなるべく小さくしながらドアを開けた。
(非常階段なんて初めて使ったけど結構汚いな、まぁ出入口があの様子だし…掃除なんかしないか…)
俺は渋々汚い階段を登り始めた。