07 移動
2F廊下
(さて、武器を探すのはいいが他の教室も箒とかモップぐらいしかないだろうし、中にゾンビが居るかもしれないから、迂闊に入れないし…ん?)
ズリッズリッ
考えながら歩いていると前方の曲がり角からから何かを引きずる様な音が聞こえた。
(人間か?それともゾンビか?人間なら協力出来るかもしれないが…ゾンビなら最悪だ、あそこを通らないとしたの階に行けない…仕方ない。)
ズリッズリッズリッ
音が更に大きくなってきた、俺は腹を括り、静かに箒の柄を構えた、なるべく音を立てない様に壁に背を付ける…
引きずる様な音がだいぶ近い、俺は音源を覗こうとした。
『アアァアァアアア』
曲がり角を覗こうとした瞬間、明らかに人の物では無い唸り声が聞こえた。
「ーーーッ!」
俺はその瞬間に覗くのをやめ、少し距離を取った。
ドクンーーードクンーーードクン
油断はしていなかった筈なのに心臓が早鐘を打つ様だった…反射で距離を取ったが、確認はしなくてはならない。
(仕方ない、細心の注意を払って・・・)
俺は静かに曲がり角から音源を覗き見た…そこには足の骨が折れていて立てずに這いずり廻るゾンビが居た。
(静かに行けば大丈夫だな…)
俺は静かに曲がり角を通り過ぎ階段を目指した。
ガリッ!ゴリッ!
(お食事中かよ…階段に着いた瞬間にこれか…キツイな。)
階段の踊り場に人間が倒れていた、更に三体のゾンビが群がっていた…
鼻をつく血と臓物、アンモニア臭、正直キツい、吐きそうだ、ゾンビとはいえ見た目は人間だ、それが人間を喰ってるのを見るのは嫌な気分になる。
(ん?あれはバット?)
喰われている奴の側にバットが転がっていた。
(バットか…この箒の柄より攻撃力も耐久性も高そうだ、欲しいがバットの側にはゾンビ三体。)
俺はどうしたものかと考えた。
(ゾンビ三体か、この箒の柄では一体づつ倒すのがせいぜいだな、だが諦めるのは惜しい…そうだ!)
俺は周りを見て、バットを手に入れる方法を思い付き実行に移した。