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28 脱出

ホームセンター駐車場


バイクで走ると駐車場から脱出するのはとても簡単だった…


『アアアアアア!』


バイクのエンジンをかけるとゾンビ達が俺達を捕食しようとして走り出して来た。

俺はバイクでゾンビを大きく避けながら走らせた、

初めて乗るバイクなので扱いづらいのも有るが、ゾンビがバイクに飛びかかったのを思い出しなるべく大きく避けた…


(あれはイレギュラーの所為だろうが…用心するに越したことはない)


俺は出口にゾンビが少なくなった隙を見てアクセルを回す…そしてそのまま俺達は駐車場を後にした…


現在の道路はお世辞でも良いとは言えない状態だった…永遠に動かない渋滞、こんな世界に成り逃げ出そうと車を走らせたは良いものの、考える事は皆一緒…渋滞になり車を乗り捨て歩き出したのだろう


(まったく、迷惑だっての!)


俺はバイクを走らせながら内心舌打ちをした…道路が車で一杯なので車を避けながら進む、歩道を走り…対向車線を走った…時には蛇行を繰り返す。

途中ゾンビに遭ったがこちらはバイク…あの日みたイレギュラーさえ居なければ問題無い、もちろん油断はしないが…


(燃料は…半分くらい有るし給油はまだ良いか…)

俺はメーターを見てそう判断する。

その後もしばらくバイクを走らせ、マンションから少し離れた場所にバイクを止めた…


(マンションの敷地内にゾンビが集まったら困るしな…)


「着いたぞ、菜摘」


「…はい…」


バイクを停めて菜摘の方を見ると少ししかめ面をしていた


「…どうした?」


「…少し、酔いました…」


菜摘はジトっとした目で俺を見ながら呟いた


「すまん、初めて乗るバイクで運転下手だったよな、しかも歩道に乗ったり蛇行を繰り返したからな…本当にすまん!」


「いえ、そんなに酷くはないので大丈夫ですよ…」


菜摘はジトっとした目を止めて荷物を持って歩き出した、俺はバイクのキーを抜きリュックサックを背負い直して菜摘の後に続いた…

すると前で菜摘が道路を覗きながら立ち止まっていた。


「菜摘…どうした?」


俺は出来るだけ声を小さくして喋る


「…あれ、見てください」


菜摘が指をさす、俺は釣られて視線を移動した…そこにはゾンビ三体が捕食をしている光景があった。


「…は?」


俺は間抜けな声をあげてしまった、普通のゾンビが人間を捕食していたなら俺は間抜けな声など上げなかっただろう、俺が間抜けな声をあげた理由それは…俺が倒したゾンビをゾンビ達が喰っているからだ。


「あれ、確か黒鉄さんが倒したゾンビですよね?」


菜摘が指をさしながらこちらを見る。


(覚えてる、確かにアレは俺が倒したゾンビだ…でも…何故?)


奴を倒したのはコンビニに行った時だ、だから1日前のことだ。


「共喰いですかね?」


「判らない、とりあえずヤバいかもしれないからな…ここは迂回だ、ここはマンションから見えるから監視するにしてもマンションからにしよう。」


「わかりました、ではこっちから行きましょう」


会話がおわると菜摘はすぐに歩き出した俺も歩き出したが嫌な感じがしていた。



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