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27 責任と反省

ホームセンター駐車場


俺の撃った弾丸は見事にイレギュラーの頭を撃ち抜いたらしい、イレギュラーは引き金を引いてから動かなくなった。


「ッ痛え〜」


俺は動かなくなったイレギュラーを身体から引き剥がし地面に座り込んだ。


「黒鉄さんっ!大丈夫ですか?」


菜摘が心配そうな顔をしながら俺の側に駆け寄って来た。


「結構…頭突きされたけど、まぁなんとか…大丈夫…」


正直痛い…なにせヘルメットで頭突きされたのだ、痛く無いわけがない、しかし菜摘に余計な心配をさせまいと俺は少し強がってみた。


「噛まれなくて良かったよ、不幸中の幸いっていうのかな?これは…」


「くすっ…確かにそうかも知れませんね…黒鉄さん…」


俺がおどけて見せると菜摘は微笑んだが、急に俯き俺を見る。


「どうした?」


「すみませんでした…黒鉄さん…」


何故謝られたのか、俺にはわからなかったので俺はポカンとしてしまった。


「…へ?え?どうした?菜摘?」


「私が失敗しなければ、黒鉄さんは怪我をしなくて済みましたから…本当にすみませんでした」


「いやいや、変な責任感じるな、むしろというか…あれは完全に俺のせいだろう…そう…俺の責任だ…」


(そう…イレギュラー相手とはいえゾンビに掴まれた俺の責任だ…あいつがヘルメットをしてなければ、俺は今頃奴らの仲間になっていただろう。)


「…でも、黒鉄さん…噛まれたら…死んでしまうんですよ?あいつがヘルメット被ってなかったら…」


菜摘は少し涙声になっていた…


「大丈夫、大丈夫…頭突きはされたけど噛まれて無いし、イレギュラーも倒した…菜摘は怪我もしてない、俺達の被害なんて無いに等しい…でも、反省はしよう…今後のイレギュラー相手の戦闘は今まで以上に注意しよう」


(今回俺は心のどこかで、一体だからと少し気を抜いていたのかもしれない…気を引き締めないとな…)


『アアアアアア』


銃声を響かせた所為で少数のゾンビが駐車場の周りにフラフラと群がってきていた。


「菜摘反省は後だな…取り敢えず…帰ろう」


「…はい、黒鉄さん」


菜摘もゾンビに気付いて、気持ちを切り替えたのか声に力強さが戻っていた…

俺達は先程下ろしたリュックを回収し周りを見るとゾンビがかなり駐車場に群がってきていた…


「うわっ!結構群がってきてるな〜あれの相手は流石に面倒だな…」


「…18、19、20、21、22、駐車場内に22体もいます黒鉄さん…駐車場の柵の外はもっといます!」


「まったく、なんでこんなに集まるんだか…まぁ、銃声だよな…」


「黒鉄さん…自分でボケて自分でツッコミ入れてないで脱出法考えて下さいね。」


俺がおどけていると菜摘が凄く冷たい目で見てきた。


「は、はい…すいません」


…感想…思わず謝まるぐらいに怖かった。


(うーんどうしたものか…)


俺は考えながら周りを見る。


(駐車場内には約20体…しかもまだまだ増加中、出口は…ゾンビが入って来ている、でもまぁあそこからしか出れないな。柵って微妙に高いんだよな〜あのゾンビの群の中にイレギュラーが居ないとも限らないし…車、使えたらなぁ…)


俺はチラリと車を見る…


「黒鉄さん…車、使えたとしても帰りの途中で道車が邪魔して車は通れなさそうでした、あそこの辺りゾンビだらけでしたよね?そんな所でエンジン音響かせたたら…」


俺の考えている事を察したのか菜摘がまた少し冷たい目で見ながら呟いた…


「…」


俺は車から視線を外す、するとさっきのイレギュラーが視界に入って来て。


(あ、あいつのバイクで良いじゃん。)


「菜摘、バイクならどうかな?」


「確かに、バイクなら余裕で通れそうでした」


「よし!決まりだな」


俺はイレギュラーの死体から鍵を探すためにイレギュラーのポケットなどを物色し始めた。

(うげー、死体を漁るのって気持ちわり〜)


腐臭はしないが血の独特な匂いが鼻に直撃する、正直吐きそうだったがなんとかバイクのキーを見つけてキーの合うバイクを探す。


「よし、これだ…準備はいいか、菜摘?」


「はい…ちなみに黒鉄さん免許は?」


「中型なら持ってる…」


「…このバイクは、中型ですか?それとも…」


菜摘は心配そうな顔で俺を見ている、俺はキーを回しエンジンをかける。


ーブォオオオンー


エンジンがかかり、排気ガスがマフラーから出る…心地よい振動が俺達を揺らす菜摘が俺背中に密着して身体の前で手を組んだ。


「…ノーヘルな時点でアウトなんだから…諦めろ、ちなみに質問の答えは…」


大型さ、と答えたと同時にバイクは勢いよく走り出した。





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