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24 大軍

交番


結果から言うと交番に武器は無かった。

既に持ち去られた後なのか、それとも常備して無いのかはわからない。


「ハズレだったな…」


「すみません」

菜摘が申し訳なさそうに俺を見る。


「いやいや、こんな事もあるだろ、無いものは無いで他の物を探そう。」

実際あればいいなぐらいだったし…ホームセンターに行けなかったのが痛い、そんなことを考えている時だった。


パンッ


何かが破裂した様な音が聞こえた。


「なんだ?」

疑問に思い交番の中から外を見る。


「爆竹みたいな音がしましたね…」

菜摘が言いながら外を見る、そして俺達は驚愕した。

何故ならば…先程のホームセンターの方から此方に向かって走って来る人間と同じ様に走って来るゾンビの大軍が居たからだ。


(マズイ!)

その光景を見た後の俺達の行動はとても迅速だった。

まず交番のスライドドアの鍵を閉め外から見えない様に物陰に隠れ、菜摘は箒の柄を、俺はバットを構えた。


バタバタと足音が聞こえる、それも大量に…まるでマラソン大会の会場の様だ…

パンッ!

またもや破裂音がした。

「なん…よ!…な…音に……し無い…だ!……クソッ!」

外から男の声が聞こえ来た。走りながら叫んでいるせいか少し聞こえずらい。

(なんだ?何かに悪態を付いている?ってか聞こえずらいな…足音でほとんど聞こえ無い。)

俺は物陰から頭を出し、外を確認した。


『ヴァアアア!』『アア!アア!』『オオ!アア!』『オオオオア!』『ヴァア!ア!』


ゾンビ、ゾンビ、ゾンビ、ゾンビ、ゾンビ、

見渡す限りのゾンビだった。

ーーゾッーー

俺はこの光景の異常さに、気付きすぐに頭を元に戻した。

(オカシイ・・・)

そう、おかしかった…ゾンビは走る時は負傷して動か無い部位などが有るので走る時は大抵グネグネとバランスの悪い気持ち悪い走り方をする、だが外に居るゾンビはパッと見た限りそんな気持ち悪い走り方をする奴は居なかった。

(全員が全員、腕を振りキチンと走って居る。)


段々と足音が遠ざかって行く。


物陰に隠れた居た菜摘と目が合う。


俺達は物陰から外の様子を確認する。


外にゾンビは見えない…


俺達は一目散に交番から飛び出しゾンビ達が来た方向へと、走り出した。


(ゾンビ達はコッチから来た…って事はコッチはゾンビが少ない…逃げるならコッチだ!)

俺達が走って居ると後ろからまた、破裂音がした、しかし俺達は振り向きもせずに走り続けた。


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