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18 慣れ

菜摘空気だな・・・気を付けよ・・・

1F非常階段

「…どんなことがあっても音は出すなよ、音さえ出さなければゾンビは襲ってこない…ただし…」


「イレギュラーじゃ無ければですよね?」


「そうだ…ゾンビは極力避けて行く避けれない場合は足を払って転ばせる。」


ヒソヒソと俺達は最後の確認をしていた。


「わかりました…頑張ります。」

菜摘は不安そうに箒の柄を胸に抱き寄せた。

(さて…どうなるかね…)

俺は少しだけ不安になった。




俺達はコンビニに向かって歩き出してすぐ、ゾンビに出くわした。

幸い一体だ…

俺は菜摘を手で制し、見本を見せることにした。

『ヴゥアアア』

ゾンビは気味の悪い呻き声を出しながらフラフラしている。

俺は音を立てない様に気を付けながらゾンビの後ろに回り込んだ、そしてバットを振りかぶり…

「・・・・・・・・ッ!」

勢い良く足ををバットで払った。

ゴガッ!

ゾンビは足をバットで払われて転んだ…と言うよりも、宙を回る様に地面に激突した。

(こんな感じだ。)

俺は菜摘にアイコンタクトをした。

菜摘は一瞬、ポカン…としていたが俺のアイコンタクトに気付くとコクコクと頷いて返事をした。

(よし!先を急ぐぞ!…音を立てたから、もしかしたら周りのゾンビが来るかも知れん!)

俺は菜摘に向かって手で合図を出して急ぐことを伝えた。

それに対し菜摘は俺に向かって手で丸を作って合図を送って来た。

こんな適当な合図でも案外分かるものなんだな、と俺は思った。

俺達はゾンビが集まる前にコンビニに向かって歩き出した。



(次は練習として、菜摘にやらせるか…いや、練習じゃ無くて実戦か…練習台になりそうなゾンビいないかなぁ……)

俺は周りに使えそうなゾンビがいないか探していた時に気付いた。

(使えそうな、ゾンビか…)

俺はゾンビが現れてから2日目にして、自分がこの世界に慣れて来ている事を感じた。

(・・・まぁどうでもいいかそんなこと・・・)

俺は思考を切り替えゾンビを探した。



「・・・・・っ!」

ガッ!

菜摘が箒の柄を振るいゾンビを転倒させる。

倒すと同時に俺達は移動をする。

(一回だけだがやらないよりはマシか・・・)

何もゾンビ相手に何回も命を危険にさらしてまで練習することはない、無理は禁物だ・・・

そして俺と菜摘はコンビニに到着した。



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