人生って大変ですよね
それは、いつも通りの日々になるはずだった。
朝起きて、朝ご飯を食べて、家族と会話して、学校に行き、授業を受け、学校から帰り、風呂入って寝る、そうなるはずだった。
それは、帰り道の途中に、義妹(親父が、再婚して、出来た妹、俺の一つ下だ)が『あ、お義兄ちゃん帰りに甘い物買ってきて‼︎』ってお願いされてたのを思い出して、コンビニに寄って行った事で、儚くも崩れてしまったのだ。
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今の状況は、コンビニの自動ドアの前、目の前に迫り来る刃物を持った強盗、君ならどうする?
俺の場合は、あまりこういった厄介事に巻き込まれたくないので、もちろん、逃げる、うんいつも通りなら逃げた、絶対、だけどこいつをさけようとした時、見えたんだよな、店内にまだ幼い子共(5〜6歳)が、殴られて出来た痣を押さえながら泣いているのを、だから、避けるのをやめて攻撃に移ったのは、別に、普通だよな?
これを言って褒めてくれるのは、いまは、亡き母さんだけなんだけど、俺は、力を持たない女、子供、が酷い目にあっていたら、自分の出来る範囲でたすける。
これが、俺がどうなろうと、守る信条その三つの内の一つだ。ただ、最近これただの俺自身の逆鱗になってきてるけどね。
まぁ、何が言いたいかって言うと、俺は力を持たない幼い子供を(おそらく)袋叩きにしたこいつを、許さない。ただそれだけ。
取り敢えず刃物を突き出してきたから、それを躱して、懐に潜り込み、そこから、腕を持ち、背負い投げの要領で街路樹目掛けて投げとばす!
強盗は、随分驚いた顔してるな、まぁ、俺はそこまでムキムキじゃないからな、ほどよくついている程度だし。
まぁ友達曰くモヤシみたいなのに中身は、カボチャのような硬さとほうれん草みたいな柔軟性も持っている!ってな感じって言われた。
、、、、、、なんで野菜で表現したんだろう?
まぁいまそこは、どうでもいいか、取り敢えずこの街路樹に当たって気絶した強盗を警察に、どうやって持って行こうかな?
と悩んでいた俺は、不意に頭に強い衝撃を受けた、視界が揺らぐ中、俺は攻撃してきた相手を見た。
それは強盗と同じ仲間みたいだった、手にはバットのような物を持っていた、恐らくそれで殴ったのだろう。
取り敢えず一矢報いたかったが、視界が赤く染まってきて、相手もろくに見えなくなってきたことで諦めた。相手がバットを振り落とそうとしたであろう風切り音が聞こえた時、俺は思い出した、あることを、それは、
(あ、頼まれてた甘いもの買うの忘れてた、、、)
その思考を最後に俺は頭に二度目の衝撃を受けて、俺は、意識を手放した。